刑事の灯 (双葉文庫)

  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575523393

作品紹介・あらすじ

新進気鋭、豪華執筆陣による警察小説アンソロジー。男の遺体に残された謎の傷痕とは……「星の傷痕」(麻見和史)。新人の女刑事を助ける不思議な派出所……「道案内 警視庁捜査一課・小野瀬遙の黄昏事件簿」(沢村鐵)。犯人の心が読めちゃう美人刑事の登場……「読心刑事・神尾瑠美」(藤崎翔)。首相夫人腹上死事件に公安刑事2人が挑む……「ファーストレディの黒子」(吉川英梨)。傑作4編を収録!

感想・レビュー・書評

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  • 刑事物のアンソロジー。麻見和史「星の傷痕」人物描写もいまいちだし、事件そのものが面白くない。沢村鐵「道案内」内藤了の「東京おもてうら交番」のような感じ。まあまあ。藤崎翔「読心刑事・神尾瑠美」わははと笑える作者らしいもの。吉川英梨「ファーストレディの黒子」広田達也がどうして公安から刑事課に戻って来たか分かる一編。公安のきな臭さが分かる。実際にもこんな感じなんだろうか。公安にいると人間性を失ってしまうだろうな。

  • 4篇
    「星の傷痕」(麻見和史) アスタリスクの形の傷が作られた遺体。犯人と形の謎は?
    「道案内 警視庁捜査一課・小野瀬遙の黄昏事件簿」(沢村鐵) 新人の女性刑事、”黄昏派出所”に助けられる。
    「読心刑事・神尾瑠美」(藤崎翔) R県警には心が読める女性刑事がいて…。
    「ファーストレディの黒子」(吉川英梨) ハラマキの広田、十三階の古池が首相夫人腹上死事件をどう解決するか。
    個性的な物語を集めたなあといった感じ。道案内でファンタジーに入り、読心刑事で笑いに入る。そして最後は吉川流、広田と古池がビシッとしめた。他はわかりませんが、「ファーストレディ〜」は二人が出てくるシリーズ物にかかる内容もあるようなので読み残しているシリーズ物(ハラマキ)を読んでみたくなった。

  • 麻見和史、沢村鐵、藤崎翔、吉川英梨『刑事の灯』双葉文庫。

    シリーズ第3弾。新進気鋭4人の作家による4編の短編を収録した警察小説アンソロジー。些か奇をてらった感の強い短編ばかりが並び、ストレートな警察小説が読みたかったというのが、正直な感想。

    麻見和史『星の傷痕』、沢村鐵『道案内 警視庁捜査一課・小野瀬遙の黄昏事件簿』、藤崎翔『読心刑事・神尾瑠美』、吉川英梨『ファーストレディの黒子』を収録。

    麻見和史『星の傷痕』。転落死した男の身体に残された星形の傷を手掛かりに、ネガティブ思考の黒星とポジティブ思考の白石の2人の刑事が事件を捜査する。

    沢村鐵『道案内 警視庁捜査一課・小野瀬遙の黄昏事件簿』。『クラン』シリーズの番外編。インド人実業家の娘が何者かにより誘拐される。小野瀬遙は事件を捜査するうちに黄昏署の巡査と知り合い、事件の手掛かりを見付ける。ミステリーとファンタジーとの融合。

    藤崎翔『読心刑事・神尾瑠美』。人の心を読み取る超能力を持つ美人刑事の神尾瑠美の活躍を描く短編。ミステリーとしては卑怯と言えば卑怯なのだが。

    吉川英梨『ファーストレディの黒子』。『十三階』シリーズのスピンオフ。総理大臣婦人の腹上死を隠蔽工作するために『十三階』のメンバーが呼ばれるが……

    本体価格600円
    ★★★★

  • 小說推理2018年7月号麻見和史:星の傷痕、2019年6月号沢村鐵:道案内、2020年3月号藤崎翔:談心刑事·神尾瑠美、2018年7月号吉川英梨:ファーストレディの黒子、の4つの変わり種警察小説アンソロジー。変わったバディ、幻想世界、テレパシスト、警察庁秘密工作員、とちょっと変わった警察小説ばかり。予想しておらず、驚きが大きかったです。楽しめました。

  • 警察小説の書き手としては新しめの4作家の作品を収録したアンソロジー。
    既にシリーズ化されているモノもあれば、単発モノもあり、内容が、医療系、ファンタジー系、コメディ系。公安バイオレンス系と幅広いジャンルを揃えている。
    アンソロジーならではの楽しみの一冊。

  • 2編はちょっと予想外だった。
    リアルな話だけじゃあないんだ。

  • 警察小説アンソロジー、始めて読む作家さんもいた。刑事物とファンタジー…などこれまで読んだことの無い作風もあった。

  • 吉川作品以外は興味なく。「ファーストレディの黒子」はこんな体裁の本に短編で発表するのが非常に勿体ない。「十三階」シリーズと「原麻希」シリーズの合体で、かつ黒江も原麻希も登場せず、そのオトコが警察学校同期で。。というファンには垂涎ものの設定で、この設定をスピンオフ短編で終わらせるのは何度も言うが本当に勿体ない。内容もプロットも本当に良いのに。。。
    麻見氏の「星の傷痕」はそこそこ面白かったので、別の作品を読んでみたい。
    残り2篇は個人的に全く刺さらず。

  • 新進気鋭、豪華執筆陣による警察小説アンソロジー。

    男の遺体に残された謎の傷痕とは……「星の傷痕」(麻見和史)。
    新人の女刑事を助ける不思議な派出所……「道案内 警視庁捜査一課・小野瀬遙の黄昏事件簿」(沢村鐵)。
    犯人の心が読めちゃう美人刑事の登場……「読心刑事・神尾瑠美」(藤崎翔)。
    首相夫人腹上死事件に公安刑事2人が挑む……「ファーストレディの黒子」(吉川英梨)。

    傑作4編を収録!

    面白かったのは、麻見作品。沢村作品は、長編を一作読んだきり。十三階の女を読んでいたら、吉川作品の印象が変わったかも。

  • 警察小説、4人の作家の収録であるが、申し訳ないが、3人初めて読む作家である。

    「星の傷痕」アクタリスクの様な傷痕を3か所刻まれた死体から、、、、黒星達成と白石雪乃のコンビが、解決へと、、、
    図形の名が、アクタリスクであるが、雪乃がスター・オブ・ライフではないか?・・・・
    線状の傷を隠すために、、、そして、名医であり、病院の広告塔である友永が、大麻で、脅迫されていたのを隠すために、、、、猟奇殺人者に仕立てようとした印であった。
    昔の医療関係の推理小説を読んだような気分になった。

    「道案内」インド人の会社社長と日本人の妻との娘樹里が、誘拐されたが、妻の偽装工作であった。
    現実と離れた派出所の道案内人には、、、、少し話が、警察小説から、離れているような気がした。

    「読心刑事」死体を前にトラムロールの真似・・・???から、これは、何だ?と、思ってしまった。
    犯人当てクイズでもあるまいし・・・・
    心が読める能力がある神尾が、事件解決へと、、、、
    ドタバタと、過ぎていく話に、少し嫌悪感。
    元お笑いの方の執筆と、後で、知ったのだが、、、、この本の警察小説と一緒に入れるべきだったのか?と、思ってしまった。
    違う分野で、読んだら、面白かったのかもしれないけど。

    「ファーストレディーの黒子」首相夫人が、内閣官房副長官と密会・・・そして、腹上死か!と、、、古川慎一と広田達也のコンビが、内密にテロの仕業で、処理しようとしたのだが、、、、夫人付きに勤務する村下真衣が、、、盗聴録音データを持ち出したのを阻止するための追撃は、、、、これぞ警察小説である。
    そして、古池は、昇任確定を蹴って迄、黒江を元の自分の部下への復帰を願い出る。
    広田は、公安の警視昇任が、決定しているのに、刑事部の捜査一課の管理官へ希望する。
    この2人の潔さ、そして、同僚として、辛辣さえあるのに、温かみを感じる友情が、好きである。

    警察小説4話であったが、、、、何故か、1話だけしか、頭に残らなかった。

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著者プロフィール

1965年千葉県生まれ。2006年『ヴェサリウスの柩』で第16回鮎川哲也賞を受賞してデビュー。『石の繭』から始まる「警視庁殺人分析班」シリーズで人気を集める。その他著書に「警視庁文書捜査官」シリーズ、「特捜7」シリーズ、「重犯罪取材班・早乙女綾香」シリーズ、『深紅の断片 警防課救命チーム』『共犯レクイエム 公安外事五課』『骸の鍵』『擬態の殻 刑事・一條聡士』などがある。

「2023年 『琥珀の闇 警視庁文書捜査官』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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