日本推理作家協会賞受賞作家 傑作短編集(9)-冒険と謀略と (双葉文庫)
- 双葉社 (2019年6月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575659030
作品紹介・あらすじ
秘められた決意。交錯する思惑。束の間の旅の地として、あるいは終の住処を求め、日本を飛び出した者たち。遠い異国の地で繰り広げられる壮大な物語の行く末は……? 歴史ある日本推理作家協会賞を受賞し、ミステリー界が誇る作家六名による、冒険と謀略をテーマにした珠玉作短編集シリーズ第九弾。
感想・レビュー・書評
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逢坂剛、胡桃沢耕史、伴野朗、中薗英助、檜山良昭、船戸与一『日本推理作家協会賞受賞作家 傑作短編集(9) 冒険と謀略と』双葉文庫。
シリーズ第9弾。日本推理作家協会賞受賞作家6名による冒険と国際謀略をテーマにしたセレクト短編集。クラシカルな短編が並ぶ。唯一の既読は船戸与一の『まだらの疾風』だけであった。探せば、まだまだ未読の冒険小説、国際謀略小説の傑作があるのだろう。
逢坂剛『グラン・ビアの陰謀』。短編であるため、詳しい背景まで描かれないのは残念だが、国際諜報と謀略の断片が味わえる。
胡桃沢耕史『父ちゃんバイク』。胡桃沢耕史の一連の冒険小説は面白いので、定評がある。50ccのバイクでインドからアフガニスタン、イランを旅する中年男。ひょんなことから若く美しいドイツ娘が旅の友になるが……
伴野朗『赤い閃光』。舞台はベトナム。CIAに射殺されたベトコン女性から受け取った暗号は、主人公の運命を一変させる。
中薗英助『夜のカアニバル』。冒険スリラー作家の杉が突然巻き込まれた国際諜報の世界……
檜山良昭『消えた財宝』。昭和20年の中国。満州王室の財宝を満載し、到着した列車に積み込まれていたのは……
船戸与一『まだらの疾風』。アラスカを舞台にした冒険小説。アヌーギ(疾風)という名前の狼……滝沢英二という日本人の正体は……
本体価格704円
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