日本推理作家協会賞受賞作家 傑作短編集(9)-冒険と謀略と (双葉文庫)

  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575659030

作品紹介・あらすじ

秘められた決意。交錯する思惑。束の間の旅の地として、あるいは終の住処を求め、日本を飛び出した者たち。遠い異国の地で繰り広げられる壮大な物語の行く末は……? 歴史ある日本推理作家協会賞を受賞し、ミステリー界が誇る作家六名による、冒険と謀略をテーマにした珠玉作短編集シリーズ第九弾。

感想・レビュー・書評

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  • 逢坂剛、胡桃沢耕史、伴野朗、中薗英助、檜山良昭、船戸与一『日本推理作家協会賞受賞作家 傑作短編集(9) 冒険と謀略と』双葉文庫。

    シリーズ第9弾。日本推理作家協会賞受賞作家6名による冒険と国際謀略をテーマにしたセレクト短編集。クラシカルな短編が並ぶ。唯一の既読は船戸与一の『まだらの疾風』だけであった。探せば、まだまだ未読の冒険小説、国際謀略小説の傑作があるのだろう。

    逢坂剛『グラン・ビアの陰謀』。短編であるため、詳しい背景まで描かれないのは残念だが、国際諜報と謀略の断片が味わえる。

    胡桃沢耕史『父ちゃんバイク』。胡桃沢耕史の一連の冒険小説は面白いので、定評がある。50ccのバイクでインドからアフガニスタン、イランを旅する中年男。ひょんなことから若く美しいドイツ娘が旅の友になるが……

    伴野朗『赤い閃光』。舞台はベトナム。CIAに射殺されたベトコン女性から受け取った暗号は、主人公の運命を一変させる。

    中薗英助『夜のカアニバル』。冒険スリラー作家の杉が突然巻き込まれた国際諜報の世界……

    檜山良昭『消えた財宝』。昭和20年の中国。満州王室の財宝を満載し、到着した列車に積み込まれていたのは……

    船戸与一『まだらの疾風』。アラスカを舞台にした冒険小説。アヌーギ(疾風)という名前の狼……滝沢英二という日本人の正体は……

    本体価格704円
    ★★★★★

  • 父ちゃんバイクは再読、ちょっとドキュメンタリーっぽい。
    赤い閃光はハードボイルド。

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著者プロフィール

逢坂剛
一九四三年、東京生まれ。八〇年「暗殺者グラナダに死す」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。八六年に刊行した『カディスの赤い星』で直木賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞。二〇一三年に日本ミステリー文学大賞、一五年には『平蔵狩り』で吉川英治文学賞を受賞。「百舌」シリーズや「長谷川平蔵」シリーズなど著作多数。

「2022年 『最果ての決闘者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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