無節の欅-おれは一万石(5) (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 99
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575668858

作品紹介・あらすじ

菩提寺改築を好機ととらえ、正紀と正広の失脚を図る建部と正棠は、執拗に第二、第三の罠を仕掛けてきた! 思いもかけない策謀にはまり、窮地に陥る二人。はたして建部らの悪巧みを斥け、無事改築をなし遂げられるのか!? 二か月連続刊行・シリーズ第五弾!

感想・レビュー・書評

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  • 浄心寺編、完結。建部切腹、正キ失脚。

  • 良い夫婦になりつつありますね。

  • 今回は前回の続き。
    なんとか陰謀を未然に防ぎ、木材の仕入れに。
    しかし敵は、簡単には諦めない。

    今回も大活躍なのだが、物語は実に寝られていて、今回は江戸の建築業について深く語っている。
    そして、実際に活躍し歴史に残る老中も出番が。
    時代小説の中に江戸の産業が毎回事細かく説明があるのは、実に興味深く楽しい!

  • 第五弾
    前巻の続き、浜松藩の家老と下妻藩主の策略に翻弄されながらも若い二人の次藩主たちは苦難を
    今回は普請に入用な材木、特に硬くて丈夫な欅を、筏を組んで江戸へ運ぶ途中の闘い、結果勝利を勝ち取り、裁定を松平信明が、陰に流産した京の背後からの力が

  • 2018年5月双葉文庫刊。書下ろし。シリーズ5作目。前巻の解決編。ハラハラドキドキのがんばりが、楽しい。正紀が宮大工から、節の無い欅は、檜を凌駕すると聞くシーンがあり、これが、タイトルになっていて、正紀たちを示唆しているようだ。

  • 千野隆司 著「無節の欅(けやき)」、おれは一万石シリーズ№5、2018.5発行です。井上家の京と夫婦になり一万石の殿様になった井上正紀の苦労と、2つ年上の京とのやりとりがメインの物語です。上から目線の京も流産の後は弱気に。高飛車な京は苦手な正紀ですが、元気がなく矜持を失ったかの京も見るに見かねる正紀です。そして、徐々にではありますが、二人の息が合ってきました。

  • 55

  • 菩提寺改築騒動に巻き込まれた高岡藩世子の井上正紀。相場に手をだして分担金を用意したが、次の仕掛が。藩主や保守派の反発、材木を巡る騒動、妻の死産。次々とまぁ試練が。この先はどうなっていくんでしょう。最後にはもう少し石高増えたりするんでしょうか。

  • なんとか寺の建替費用を工面した正紀と正広。廃嫡を目論む正広の父らの画策に苦しめられるも、親戚筋の松平信明の公正さに救われる。建替の奉行として木材を納入する商人も選定し、いざ運搬へ。今回守るものは材木。確かに、杭、塩、醤油、麦、材木と毎回なんらかの物資の運搬に関わり、それを敵対勢力から守るというのがパターンになってきてはいるが。そして、一万石という小藩、お世辞にも人材豊富とは言えない中、毎回、正紀を害そうとする勢力が現れ、そのうちに返り討ちにして行っては、早晩、人材が払底してしまうのではという野暮な心配も。作中の松平信明が言った通り。また、相場で費用を工面したことについても批判を受け。しかし、だったらどうすればよかったというのが示されなければ、それは、京が言ったよに言わせておけばよい、としか思えないだろう。この巻で正紀・京夫婦の絆もまたグッと深まり。

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著者プロフィール

1951年、東京生まれ。國學院大学文学部卒業。90年、『夜の道行』で第12回小説推理新人賞を受賞し、選考委員から“第二の藤沢周平”と賞賛される。以後、時代小説を中心に活躍中。「入り婿侍」シリーズは、評論家の縄田一男氏から「著者の新たな頂点」と絶賛を受けた近年の代表作。他の主なシリーズに「おれは一万石」「出世侍」など。

「2023年 『新・入り婿侍商い帖 お波津の婿(三)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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