『坊っちゃん』の時代(第2部) 秋の舞姫―凛烈たり近代なお生彩あり明治人 アクションコミックス
- 双葉社 (1989年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575931761
感想・レビュー・書評
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この巻は森鴎外が、というより、彼の舞姫、エリスが主人公。
舞姫のイメージが変わるかもしれません。
(2009年12月07日読了)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
坊ちゃん達の国際交流。
第一部の漱石から二葉亭四迷と森鴎外へ。
舞姫の挿話とエリスが見た日本を中心の物語。
鴎外が乗り越えられなかった前近代を、突破している個々人は散見されるが、未だ国全体としては、歪さを抱えたままなことも想起される。
平塚らいてふや菅野須賀子の劣化コピーは拡大再生産していも、エリスのような日本女性は見聞きしない。任侠や武士道もどこへやらだ。
明治が日本の青春なら平成は?。
憧憬や郷愁の背景に苦々しい思いが残る坊ちゃんの時代 第二部。 -
「多少の縁あるひとを見捨てるは恥です。」
「役立とうと思うは義です。」
舞台は明治(末期)。登場人物は夏目漱石、森鴎外、石川啄木、幸徳秋水、管野須賀子、二葉亭四迷をはじめとした明治の文学者・思想家たち。それぞれの生きる明治の世相が、時に痛快に、時に物悲しく描かれています。
登場人物の一言一言が重く深く響く、関川夏央・谷口ジローによる劇画的、というか映画的な超名作です。 -
谷口ジロー氏の線で明治が、よみがえる。森鴎外中心のお話。文学が、コミックで色彩を持つ感じ・・
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関川夏央&谷口ジローのコンビが送る明治文壇の真実。漫画と侮るなかれ。創生期の日本文学界を理解できる作品といえる。
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森鴎外が主役といえば主役か。彼も家制度と自我の目覚めの間で苦悩する明治人のひとり。ぜひ舞姫を読んでから読んでいただきたい。