『坊っちゃん』の時代(第2部) 秋の舞姫―凛烈たり近代なお生彩あり明治人 アクションコミックス

  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575931761

感想・レビュー・書評

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  • この巻は森鴎外が、というより、彼の舞姫、エリスが主人公。
    舞姫のイメージが変わるかもしれません。

    (2009年12月07日読了)

  • 坊ちゃん達の国際交流。

    第一部の漱石から二葉亭四迷と森鴎外へ。
    舞姫の挿話とエリスが見た日本を中心の物語。

    鴎外が乗り越えられなかった前近代を、突破している個々人は散見されるが、未だ国全体としては、歪さを抱えたままなことも想起される。

    平塚らいてふや菅野須賀子の劣化コピーは拡大再生産していも、エリスのような日本女性は見聞きしない。任侠や武士道もどこへやらだ。

    明治が日本の青春なら平成は?。
    憧憬や郷愁の背景に苦々しい思いが残る坊ちゃんの時代 第二部。

  • 「多少の縁あるひとを見捨てるは恥です。」
    「役立とうと思うは義です。」

    舞台は明治(末期)。登場人物は夏目漱石、森鴎外、石川啄木、幸徳秋水、管野須賀子、二葉亭四迷をはじめとした明治の文学者・思想家たち。それぞれの生きる明治の世相が、時に痛快に、時に物悲しく描かれています。

    登場人物の一言一言が重く深く響く、関川夏央・谷口ジローによる劇画的、というか映画的な超名作です。

  • 谷口ジロー氏の線で明治が、よみがえる。森鴎外中心のお話。文学が、コミックで色彩を持つ感じ・・

  • 関川夏央&谷口ジローのコンビが送る明治文壇の真実。漫画と侮るなかれ。創生期の日本文学界を理解できる作品といえる。

  • 森鴎外が主役といえば主役か。彼も家制度と自我の目覚めの間で苦悩する明治人のひとり。ぜひ舞姫を読んでから読んでいただきたい。

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著者プロフィール

1949年、新潟県生まれ。上智大学外国語学部中退。
1985年『海峡を越えたホームラン』で講談社ノンフィクション賞、1998年『「坊ちゃん」の時代』(共著)で手塚治虫文化賞、2001年『二葉亭四迷の明治四十一年』など明治以来の日本人の思想と行動原理を掘り下げた業績により司馬遼太郎賞、2003年『昭和が明るかった頃』で講談社エッセイ賞受賞。『ソウルの練習問題』『「ただの人」の人生』『中年シングル生活』『白樺たちの大正』『おじさんはなぜ時代小説が好きか』『汽車旅放浪記』『家族の昭和』『「解説」する文学』など著書多数。

「2015年 『子規、最後の八年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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