黒い研究室 (二見文庫 キ 6-4 ザ・ミステリ・コレクション)

著者 :
  • 二見書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (525ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576090962

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  •  肺癌の特効薬サラバストンを開発した天下製薬には、職員ですら知るものは少ない<近畿支部研究所>というものが存在した。天下製薬が倒産した今、この研究所は取り壊されることとなったのだが、その研究所の下から大量の白骨が見つかる。さらに奇怪だったのは、頭がい骨と骨盤の数や大きさが全く合わないということ。そして調べてみるとこれらの骨はすべて、同じDNAを持っていた!?

     祥子&乱風シリーズ第3弾。実際にここまで現代の医学が進歩しているのかはわからないが、人間のクローン再生、倫理をテーマとした作品である。医学部出身で医師の資格も持つ刑事・乱風の本領発揮。同じ知識を持つ祥子と謎について話し合うのはいいけれど・・・その過程で重大なことに気づいても、専門用語の羅列部分でなので、なかなかその知識がない読者としては一緒に驚けないのが残念。所長の正体や事件の全体図に関してはまぁ、予想通りに進んだなぁという感じ。しかしこの研究が発覚した時や、患者に勝手に投与していたことに関して、警察は待遇がどう考えても甘すぎる。認可されていない薬を勝手に投与して人が死んでるのに、それで済むはずないでしょう。

     時系列としては「疑惑の抗癌剤」「死の点滴」の次であっているが、天下製薬の元職員などが出てくるので、「疑惑の抗癌剤」との繋がりが深い。ところで今回このバカップル、お互いに「夫」「妻」と他人に宣言してニヤニヤしてるので、次シリーズで結婚ぐらいするか?

  •  発表の順番にこだわらず、借りれた順番に読んでいる。

     今回も美人女医祥子先生とスーパーデカ乱風コンビ。なんと人類クローンに成功した科学者と対峙するってストーリー。

     あまりに浮世離れしすぎて、ついていけなくなってきた。でも、このコンビは人気なのか、あとの著作にもよく出てくるようだ。ロビン・クックから岬美由紀へ・・・。

     ま、一日で読める量だから、懲りずに読んでみることにしよう。

  • 毎度毎度、いろいろ考える医療人の精神的なものですけど、今回のは結構紙一重。うん、狂人と天才ってそうだよね。
    やっぱりこのコンビは好きなんですよーって次巻では結婚ですかね、新婚さんかなって年上女房だったんですねー

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