- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784576151144
感想・レビュー・書評
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哲学の今までの流れが平易な文章で書かれており、非常に読みやすかった。
哲学に興味がある方で、今まで読んだ本が難しく感じた方にオススメです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「本書が伝えたいことは、すべての哲学は、十四歳レベルの発想、誤解を恐れずに言えば、『極端で幼稚な発想』からできているということ。どんな哲学書も難解そうに見えて、その『難解な部分(あらゆるツッコミを想定して専門家目受けに厳密に書かれた部分)』を取っ払ってしまえば、根幹にあるものこの程度にすぎないということだ」(本書「はじめに」より)。
上記のポリシーのもと、西洋の名だたる有名哲学者の主張をできるだけわかりやすく解説している。それでも、本当に14歳が本書を読んでその内容を理解できるかどうかは疑問。
昔流行った「構造主義」とはなんだったのかが、本書を読んで初めて少しではあるが、理解できた。
続編として本書の東洋哲学版も期待したい。 -
哲学は前の主義を徹底的に潰すようだw
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なかなか秀逸な本だと思います。
少しふざけた書き方をしていますが、
それも含めて、哲学の本質みたいなところ
(私個人の認識のおいてですが)がはっきり
分かり易く書かれていると思います。
最後に現在までの哲学は基本的には、ポスト構造化
とケインズもふくめた資本主義、記号化消費主義
で死んでいて、これからの新たな哲学を生み出すと
したらそのヒーローはニーとであるというのは
少し飛躍しすぎてるようなきもしますが。
もしかしたらそうなのかもとも思えてしまいます。
ニーチェ>デカルト>ヒューム>カント>
ヘーゲル>キルケゴール>サルトル>レヴィストロウス
>ヴィトゲンシュタイン>デリタ>ボードリヤール
という流れを分かり易く説明されています。
一部ではありますが、哲学の大きな流れをとらえて
説明されてある本で、ここまでわかりやすい本は
なかなかないと思いました。
でもやっぱり少しふざけすぎという部分もありますが。。 -
雲黒斎さんのお勧めで手にした本
哲学とスピリチュアル、同じような経緯をたどっているとか。
近代以降の哲学の流れを哲学者をピックアップしながら、今風な語り口で解説をしている。
哲学とスピリチュアルって似てるというかかぶっているとこあるなぁ、って思った。
結局、具材は同じところだけど、出てくる料理が違う程度のことなのかな。
最終章の『これからの哲学』では、著者の飲茶さんの熱い想いというか意気込みが伝わってきた。 -
西洋哲学の現在に至るまでの流れを追った哲学入門書。
書籍のタイトルは池田晶子の「14歳からの哲学」のオマージュなのだけど、この本では「歴史に名を残した偉大な哲学者でも、その考えの根本は14歳レベル(=中二)の幼稚で極端な発想からきている」という意味となっている。
本書で取り上げている哲学者は「史上最強の哲学入門(西洋編)」とやや面子がかぶっているように思えるけども、例えばニーチェであれば「永劫回帰」、デカルトであれば「神の存在証明」といったように、前作ではスポットが当たらなかったところを中心に書かれているので、前作を読んでいても続編として充分楽しめる内容となっている。