改訂版 可能世界の哲学 「存在」と「自己」を考える (二見文庫)

著者 :
  • 二見書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576170619

感想・レビュー・書評

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  • 多宇宙と輪廻転生―人間原理のパラドクスからの流れで。扱っている内容は知りたいものばかりだけど、やはりというか難しく理解が追いつかない。
    ・1つの可能性世界からあなたの存在が消え去ったとしても、別の無数の可能世界においてあなたそっくりの分身-あなたと同じ記憶、性格、趣味を持った人間-は絶えず存在し続けているわけですから。輪廻転生の論理学版というか、様相実在論こそが死の恐怖を乗り越える手がかりを与える、ともいえそうです。
    ・多世界解釈では実際「われわれ誰もが主観的に死ぬことがない」という、一種の生まれ変わり思想(量子不死)が真面目に議論されている
    ・あなたがある世界に存在することは必然的事実であることになります。これはもちろんあたなだけでなくあらゆる人、個体についても言えるでしょう。どんな個体であれ、ある世界には具体化しない個体ですら、必ずどこかには具体化していなければならないというわけです。可能世界の数は、それほどに膨大なのです。

  •  どちらかといわずとも人間原理的立場です。

     けっこうガチンコな論理学的可能世界論でした。いやまあ、著者から考えれば当然なんだけど。いろいろ他にも読んで勉強しなきゃなぁ、という感想。結局人間の主観という枠からは逃れられないんだよなぁっていう。何かについて疑問に思うのも人間じゃん。永久マッチポンプ。火種、消せてないけど。
     様相実在論もだけど、どっちかっていうと同一性の問題とかをメインにしてる本が読みたいな。
     本文のなかで印象的だった部分を抜粋。


    つまるところ不可能世界は不可能であるから可能ではないが、可能であることは可能ではないでしょうか。


     すごい一文だと思うんだよね。

  • 難しく、僕にはあまり理解が及びませんでした。

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著者プロフィール

中央大学教授

「2022年 『マーケティング戦略〔第6版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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