刑事コロンボの帰還

  • 二見書房
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576201696

作品紹介・あらすじ

いまなお名作と語り継がれる「刑事コロンボ」。
2020年は、『殺人処方箋』の原点となったレビンソン&リンクによるドラマ"Enough Rope"が放送され、初めて「コロンボという名の刑事」がテレビに登場して60周年のアニバーサリーイヤー(さらに2021年はシリーズ放送開始50周年)にあたります。
本『刑事コロンボの帰還』においては、作家・山口雅也氏の製作総指揮として、研究のみならず著名作家による短編作品や新訳作品など創作を数多く掲載しています。

【目次】
・海外「刑事もの」映像の歴史 問答―『刑事コロンボ』前夜
・名コンビが「名刑事」を生み出すまで―レヴィンソン&リンクについて
・コロンボという名はどこから?
[第1部]
・解説・倒叙ミステリとは
・「刑事コロンボ」のキャラクターの原点
・全作品ガイド
・俳優「ピーター・フォーク」問答
・「ロンドンの傘」比較解説
・小説「愛しい死体」
[第2部]
・「殺意のワイン」(樹林伸)
・「ゴールデンルーキー」(大倉崇裕)
・「奪われた結末」(降田天)
・「コロンボの初仕事」(七尾与史)
・「紙入謎一寸徳兵衛」(山口雅也)

感想・レビュー・書評

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  • また見たいドラマの一つです、、、

    刑事コロンボ|NHK BSプレミアム BS4K 海外ドラマ
    https://www9.nhk.or.jp/kaigai/columbo/

    刑事コロンボの帰還|二見書房
    https://www.futami.co.jp/book/index.php?isbn=9784576201696

  • 「刑事コロンボ」が今の世代にどこまで通じるのか。地上波ではほとんど放送ないし。
    コロンボ各話の話の内容ではなく、出演者、脚本家、監督などのスタッフ柄のトリビア集と言った方がいいだろうか。
    コロンボ愛好作家によるトリビュート短編小説も付いてる。
    個人的にはコロンボを知らない人ではなく、すごくよく知っている人向けの本。

  • 前半部分の論考はもちろん、後半の短編も楽しめます。降田天の作品が良かった。

  • コロンボ生誕60周年を記念して出版された研究本にトリビュート小説5篇を加えたもの。

    前半は、海外での刑事物の歴史や、レヴィンソン&リンクの経歴といったエッセイから、NBC版コロンボ45話の感想+俳優、監督、脚本家名鑑など、非常に面白い。

    後半のトリビュート小説も面白いのだが、それで何なの?という感は否めない。小説を書くぐらい好きなのであれば、どういうところが好きなのかとか、単なるファンとしての書き物も読んでみたかった。

  • 何にしても詳しい人はいるものだと思う。5人の手による新作のコロンボは、新シリーズ開始直前の「空白の10年間」に起きた事件、ロス市警内の犯人、エスターブリッシュでない犯人、コロンボの初めての事件 などトリビュートらしい少し工夫した設定が面白い。できはまぁそこそこ。「紙入れ謎一寸徳兵衛/山口雅也」などは、落語のオチを加工して江戸時代のコロンボ風にしているが少しやりすぎ。

  • 今、NHKのBSでやっている刑事コロンボ。録り貯めて、時間が出来たらゆっくり見ようと楽しみにしていました。2020年のコロナ禍スティホームで、いざっ!と思ったのですが、そんなに消化出来ていません。たぶん、ひとつひとつの作品が超濃厚料理なので、ある程度、インターバルを置かないともったいない、と身体が反応しているのかも。例えば、本書を読んで一作目の「殺人処方箋」を再見しましたが、ドラマの面白さもさることながら、コロンボのしつこいキャラクターにぐったりして、追いつめられる殺人者も大変だろうな、と同情を感じたりしてしまいました。でも、この本の執筆者たちは、そんな軟なことことを言わない猛者たち。このドラマを味わい尽くすだけじゃなく、自分でも刑事コロンボをモチーフにした作品をアウトプットしていて、それがまたコロンボの世界を深くしています。三谷幸喜の古畑任三郎じゃないけど、刑事コロンボって、読む人の創作意欲を駆り立てる作品なんだろうと、思います。一本見て、おなか一杯になっているようじゃ、全然ダメ、ってことですね。マニアックな人々のマニアックなネタ満載なので、トリビアもいっぱい。この刑事役、原作者レヴィンソン&リンクは別の俳優をイメージしていたけど、ピーター・フォークが直談判でもぎ取った、のもびっくり。改めての「殺人処方箋」で思ったけど、片方義眼の藪にらみで見つめられる恐怖がなかったら、殺人者の心の動き、つまんなくなりそうです。ピーター・フォークがコロンボであり、コロンボがピーター・フォークという幸せなコンテンツ。さて、次は何を見るかな?

  • ミステリードラマのクラシックとして歴史にその名を残す『刑事コロンボ』を特集した一冊。脚本家から俳優まで多角的な視点での全エピソード解説がたまらない。たっぷり45話あるのでノスタルジーに浸るも良し、一緒に徹底考察するも良し。後半は人気作家によるコロンボを題材とした書き下ろし短編集。いやー、贅沢!

  • 2020/11/22読了

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