- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582767223
感想・レビュー・書評
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著者が定年になる間際に初めた自転車に関する日記。
まさに日記という感じ。全体的に読み物としては少し物足りない印象。でも北海道ツーリングのくだりは広大な情景が想像できて、いいな〜うらやましいなと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ご本人はこういう紹介をされるのは、嫌だろうが、どうしてもこんな前振りがついてしまう。「著者の伊藤礼氏は、 "チャタレイ夫人の恋人"を翻訳した、伊藤整氏のご子息で」と。
そんなこととは別で、この伊藤礼氏は、学校を定年退職する直前に、自転車通勤を思い立ち、以来、多くの自転車を購入しては試し、それこそ友人たちと本中を自転車で走り回っている。文庫版のあとがきでは七十七歳、いわゆる喜寿で、あいかわらずスポーツ自転車を乗り回している。
私も、自転車愛好家ではあるが、果たして。伊藤氏の年齢まで、走れるか。また知的好奇心をもと続けることができるのか。
長距離を走るこころ構えとして、LONG SLOW DISTANCE(LSD)という単語があるが、まさに伊藤氏はそれを実践している。ただ、よくコケるところをみるとSLOWではないらしいが。
人生の一つの大目標、尊敬する大先輩のこの著書は、自転車愛好家は必読であると思う。 -
とても楽しく読めた。
都内の川沿いを走ったり、北海道大旅行をしたりと内容が面白いのはもちろんのこと、
なんとも言えない文章の面白みと、
著者のひねくれとこだわりに加えて、古希のサイクリストというスパイスがあまりに絶妙。
年寄りは偏屈であってこそ面白い。
いつの日か愛される偏屈ばあさんになれたら嬉しい。 -
2011/2/6読了。
文章になんとも言えないおかしみがあり、何度も笑った。
中でも「自転車が順繰りに増えて六台になった話」が最高。自転車乗りならニヤリとすること請け合い。
自転車好きでなくても、味わい深い文章のエッセイが好きなら一読の価値ありと思う。 -
痛快自転車エッセイということで楽しめました。自転車に乗らない人にもおすすめ。ただ、これを読んで自転車に乗りたい、とは思わないかな。