知の操縦法

著者 :
  • 平凡社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582824841

感想・レビュー・書評

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  • 読み直すと再度頭が良くなった錯覚するクスリです。

  • 思考の枠組みをつくるなら、型を身に着けよという。例として、ヘーゲルをあげているが。ちょっと難しい。何回か読んだほうが良いかも。

  •  一言で要約すればすれば、複数の価値の併存を納得できるためのツールとして、ヘーゲルを使え。そういう内容。
     高校時代にヘーゲルを読んで、さっぱり分からなかった。弁証法とは正、反、合。その本質が、多様性を認めるために自分はどう考えたらよいのかということが見えなかったためである。手引き書を間違えた。
     今この本に出会える若者は幸せである。

  • 佐藤さんの本を読んだのは、これで10冊。
    ほとんどが面白くわかりやすく、ためになりました。

    しかしこの本は『ゼロからわかるキリスト教』と同じく
    私にとってはハズレの本となりました…。

    『ゼロからわかるキリスト教』は題名にひかれて読んだら
    マルクスの『ヘーゲル法哲学批判序説』を読み解き
    宗教に対する理解を深めるという
    新潮社の講座を活字化したものでした。

    今回は朝日カルチャーセンターでの講座。
    「この2、3年『ベストセラーになった本を手に取ってみても内容がわからない』という質問を受けることが多くなった。」
    具体的にあげた中にあったのは又吉さんの『火花』池上さんと佐藤さんの『大世界史』。
    「字面を追うことはできるが、意味をよくとることができないという相談を受けた。
    こういう相談をしてくる人は、大学生や20代、30代前半のビジネスパーソンに多い。
    教養をつけようと一生懸命努力しているが、
    なかなか身につかないという焦りを感じている」
    という言葉から始まります。

    さらにパラパラめくると「ビリギャル」「STAP細胞」「SNS」などの単語が見えたので
    「今回は当たりかも!」と読んでみました。

    しかし内容はヘーゲルの『精神現象学』を読み解く、というもの…。

    『火花』や『大世界史』のほうが、よほどよく理解できました…。

    どうも、佐藤さんと私の間にヘーゲルがからんでくると
    問題が複雑になってくる気がします。
    今後佐藤さんがその名前を出し始めたら読まないことに決めました。

  • 読了。難しかった。理解できたとは、なかなか思えない。

  • 中身はほぼヘーゲル入門。大学時代はポストモダンの残り香の中を過ごしたせいか、基本をすっ飛ばしてウィトゲンシュタインやら何やら読んだせいで、何も見になっていない。どこかで時間を取って学びなおさないといけないなと改めて。

  • 170611挫折
    ヘーゲル 哲学 理解不能

  • ヘーゲル的なものの見方で現代社会を考察する内容。全体主義と普遍主義は混同していた。また、認識の出発点として独断論と不可知論があり、ヘーゲルとフッサールの現象学は全く異なると言われるが、両者とも独断論的である点は共通しているというのは気がつかなかった。あとヘーゲルは既婚者であるが故に評価している人が結構いるような。独身は基盤がなく極論に走るので魅力はあるが気をつけたほうがいいと。

  • この本は少し癖がありそうなので、この本を契機に、取りあげられている参考書を読み進むとよいように思う。

  • 知の操縦法ということで、まず、人間が生きている限り、人間社会で生起する事象を自分なりに納得・理解できないと毎日が不安で仕方がないことでしょう。
    そこで、佐藤優氏が、自身のアイデンティティ、そしてご自身が歩んでこられた「知」との接触を通じ、佐藤流の操縦法を披歴された本である。
    第1章 いま求められている知とは何か
    第2章 知の枠組みを身に付ける
    第3章 知の系譜を知る
    第5章 知の技法を培う
    第4章 哲学の知を生かす
    第6章 知を実践する
    です。
    それはそうだなと思った点ですが、第1章では、文字ベースの百科事典は、知は時代に応じて変化するので、それは、それで、きちんと保存しておかなければいけないということ。
    過去の反省の上に立って、未来がある。やはり、過去は過去として置いておくことの重要性を再認識しました。
    また、又吉さんの小説ですが、やはり芥川賞を取るだけの会ぶりであったと。又吉さんのアイデンティティの深読み。
    で、佐藤さんが感心した本をまた読まなければならない羽目になりました(笑)。

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著者プロフィール

1960年1月18日、東京都生まれ。1985年同志社大学大学院神学研究科修了 (神学修士)。1985年に外務省入省。英国、ロシアなどに勤務。2002年5月に鈴木宗男事件に連座し、2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』(新潮社)、『自壊する帝国』(新潮社)、『交渉術』(文藝春秋)などの作品がある。

「2023年 『三人の女 二〇世紀の春 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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