ペンギンの歩く街

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 34
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591103906

感想・レビュー・書評

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  • 水族館での休憩中に手に取った一冊。ペンギンと人間が共生する街、南アフリカのサイモンズタウン。ページをめくると道路の真ん中を我が物顔で歩く一枚のペンギンの写真。その愛らしさとシュールさに思わず微笑んでしまった。ところがページが進むにつれ、雰囲気は一転。このような写真が撮影できるのは「環境破壊」があったからだという。その後も車に轢かれたペンギンや油まみれで真っ黒になったペンギンの写真など生々しい光景が続く。全て人間が引き起こしたこと。こんな写真が撮られないためにも、自分ができることを考えていきたい。

  • 日本の裏側には、ペンギンが歩く街がある。
    庭先に巣をつくり、階段をよちよちと降りてゆく。
    街の人たちはペンギンを大切にしようとして努力している。ペンギンのお祭りもある。
    でも、悲しい現実もある。
    交通事故に遭うペンギンがいて、タンカーの事故で油にまみれて死んでしまうペンギンもいる。

    本書にはたくさんのペンギンの写真が掲載されている。
    このペンギンは日本の動物園や水族館でも見ることができる、ケープペンギンである。

    このペンギンにとっての幸せな場所はどこにあるのだろう。

  • 南アフリカの何とかという街。
    人口3000人くらいの街らしい。
    「人間のせいで」ペンギンたちがかわいそうな目にあってる、というのが著者(動物写真家?)の主張。くどいくらい、そう書いてる。こういう論調はちょっと古いとは思うけれども。
    この種のペンギンは森に巣を作って暮らし、朝になると海へ行って猟をする、夜になると巣に帰る。
    「帰巣本能」がものすごく強いらしい。
    写真には、よたよたと街を歩くペンギンたち。かわいい。

  • 南極のペンギンではないので、-1しました。
    でも、街に住むペンギン達も一生懸命生きているんですよ。

著者プロフィール

生物ジャーナリスト・写真家・作家。
:ネイチャーズ・プラネット代表。学習院女子大学非常勤講師。秋田県生まれ。日本とオーストラリアの大学・大学院で生物学を専攻し、グレート・バリアー・リーフにあるリザード・アイランド海洋研究所で研究生活を送る。その後、野生生物の生態や環境に視点をおいて、世界中を訪れている。日本テレビ『天才!志村どうぶつ園』監修や『動物惑星』ナビゲーター、『世界一受けたい授業』生物先生。NHK『視点・論点』、『アーカイブス』、TBS『情熱大陸』、テレビ朝日『素敵な宇宙船地球号』などに出演。
著書に、『えんとつと北極のシロクマ』(少年写真新聞社)、『環境破壊図鑑』『南極がこわれる』『アマゾンがこわれる』(以上ポプラ社)、『地球の声がきこえる』(講談社)、『森の声がきこえますか』(PHP研究所)、『きせきのお花畑』(アリス館)、『ヒートアイランドの虫たち』(あかね書房)、『小さな鳥の地球たび』『地雷をふんだゾウ』『ガラパゴスに木を植える』(以上岩崎書店)、『森の顔さがし』(そうえん社)など多数。

「2018年 『砂漠が泣いている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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