- Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591119181
作品紹介・あらすじ
クリスマスの骨董品店で殺人事件がおきた-。罪を犯した男の妄想と恐怖を描いたスティーヴンスンの『マークハイム』。婚礼の前日、黒い瞳の女に心奪われた「わたし」は運命の奈落に突き落とされる(エインズワース『メアリ・スチュークリ』)。特殊目的のためにつくられた百万ポンド紙幣、この巨額紙幣を市中で使うことはできるのか?老紳士の酔狂な賭けに巻き込まれた青年の冒険(マーク・トウェイン『百万ポンド紙幣』)。物語の楽しさに胸がおどる三篇。
感想・レビュー・書評
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割に深刻な2篇の最後にマーク・トウェインのユーモラスな一篇。エインズワース『メアリ・スチュークリ』はそもそもあまり賭けっぽくはないのだが…79/100
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『マークハイム』は殺人者の心の動き、幻影に怯える恐怖がぐいぐい伝わってきました。
『メアリ・スチュークリ』は賭と言うより衝動では…。何を作者が伝えたいのかが良く分かりませんでした。
『百万ポンド紙幣』はお金持ちの賭けに使われた主人公が最終的に幸せになったけれど…それでいいのか?と思ってしまいました。
『マークハイム』の心の裡を表現する上手さが際立ちました。 -
「マークハイム」
クリスマスの日。
神様が試したんだな。
自分の心の葛藤が、幻となって現れたんだな。
善を求める心が尽きても、悪を憎む心が残っていた。
人間は不安定で自分勝手で愚かだけれど、その心を信じたい、と思えるお話だった。
「メアリ・スチュークリ」
・・・なんだ、それ。。
いまいち共感できない。
ダメな男だな。。
賭けたのは、イライザだな。
持っている物を投げ出す勇気がないと、賭けたことにならない。
男は何も自分から差し出そうとしていない。
受け身で流されて、決断を選択した気になっているだけ。
あまり利口ではないなぁ。
「百万ポンド紙幣」
なんて愉快な冒険!
少々出来過ぎている感じはあるものの、金持ちの道楽が人生や運命を変えていくのが、面白かった。
やはり、この男ヘンリーは賢くて、賭けに勝ったのだ。
娘の婿にはもってこいだ。 -
2013.12.16
スティーヴンスン『マークハイム』
骨董品屋での殺人、悪魔とのやりとり。文章も内容もいまいち。
ジキル博士とハイド氏の作者。
エインズワース『メアリ・スチュークリ』
重婚をし、それを悔いる男のはなし。文章が仰々しく内容も気分良くないし、好きなとこない。
マーク・トウェイン『百万ポンド紙幣』
どんでんがえし的なストーリーを楽しむはなし。好みじゃない。
前の2人はイギリス人。三話目はイギリスが舞台のはなし。イギリスと相性わるいかも。 -
「賭」のタイトルに惹かれて借りた本。
スティーブンスン「マークハイム」
エインズワース「メアリ・スチュークリ」
マーク・トウェイン「百万ポンド紙幣」
百万ポンド紙幣以外は賭けって感じがあまりしない。 -
百年文庫17冊目は「賭」
収録は
スティーヴンスン「マークハイム」
エインズワース「メアリ・スチュークリ」
マーク・トウェイン「百万ポンド紙幣」
いずれも初めて読む短編。
人間心理を深く追っていく「マークハイム」のスタイルは「ジキルとハイド」をどこか思い出させた。でも三篇ともなんだけど何となく話が唐突な感じがした。ちょっと自分が早読みをしてしまったのかもしれない。
マーク・トウェインの短編は、作者自身が物語の中でひょっこり出てきて語り出すところがある。最近「ハックルベリイ・フィン」の出だしのところを読んでたら主人公がトウェインの作品について語り出すので「これもか」と思ってしまった。なんか自由だ。 -
スティーヴンスン『マークハイム』
エインズワース『メアリ・スチュークリ』
マーク・トウェイン『百万ポンド紙幣』 -
「メアリ・スチュークリ」はなぜこのタイトルなのだろう?マーク・トウェインとスティーブンスンは既読だった。
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マーク・トウェインの「百万ポンド紙幣」が面白かった! 古き良き時代ならではの物語とも言えるでしょうけど。でも、今の日本で100万円札とか発行されたらこれまた面白そう。消費喚起効果もありそうだし。