- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591160725
感想・レビュー・書評
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ポプラ社ノンフィクション ジュニア版シリーズから。
『三省堂国語辞典』、略して『三国(さんこく)』の編集をしている著者が、児童にも分かりやすく「国語辞典を作ってどういうこと」を伝える。
辞書には、新しい言葉を載せたり、元々辞書に載っているが現代では意味が変わったものの書き換えを行ったりする。
そこで辞典を作る人達は、常に辞書に載せるための言葉を探す「ワードハンティング」をするのだ。本やテレビから得るものもあれば、町にでて自分の足で探すこともあり、これはなかなか楽しそう。学校の自由研究でも使えそうですね。
例えば「天麩羅・天婦羅」は辞典に載っているが、メニューで書かれた「天扶良」(変換できなかった!)も載せた方がいいのかな?同じ公園の立て札で「ハトに餌を『あげないで』『やらないで』『与えないで』」って数種類混合しているんだけど、それぞれのニュアンスの違いはなんだろう?(←とても面白いんだけどさ、流石に同じ公園の立て札だったら統一させないんだろうか^^; 私は仕事の案内文章やお便りでは「言葉は統一しましょう」ってチェックされるので気をつけるようにしてるんだが^^;)
載せる(修正する)言葉は決まった、しかしそれを説明する文章はどのようにしよう?現在でもたくさんの辞書・辞典が出ているが、同じ用語でも本によって説明文は違う。これは辞典の特徴によるので「編集会議」などで決めたり、先輩の文章を参考にしたりする。
著者が、説明文章を悩む章には笑ってしまいました。「ライター」という言葉を一言で説明するには?他の辞典を引いたり、ライターを買って分解してみたり(読者は真似しちゃダメよ笑)、説明文を書いては書き直しを繰り返し…、結局徹夜してできた説明はこちら。
「ライター:タバコの火をつける器具」
…ꉂꉂ(๑˃▽˂๑)…発火石だとか電子だとか、理由はどうでも良くてとにかく「火をつける」って、徹夜してたどり着いたこの一文!
これね、気持ちはわかるんですよ。私も児童向け案内文章で「SDGSとは何か」「葉っぱは何故紅葉するのか」などを子供に分かる言葉で2行で書くために1時間はかかりますから( ˙◊˙ ;)
現在ではインターネットが発達して、紙であろうと電子であろうと辞典で調べることが少なくなったという事実がある。しかしインターネットにはない辞典の良さもある。インターネットだと誰が書いているのか分からず信憑性に欠けたり、学問的すぎると大変長く難しいこともある。そこで著者は学問的はさておき、「日常で知りたい範囲だったら三国で調べてね」ということを心がけて簡素な文章にしているのだそうだ。
そして辞書に載せる言葉は時代により変わる。「ヤバい」が悪い意味から良い意味に変わったような言葉の変化もあるし、「パねえ」のような新しい言葉が定着することもあるし、「普通に良い」という日本語の教科書に載っているのとは違うニュアンスを説明する必要も出てくる。
言葉として間違っているように思えるが、しかし言葉というのは理由があり生まれるものだ。「普通に良い」が定着したのは、その言葉でないと表せない事象があるのだからそれを辞典に載せたい。
そんなこんなで言葉ハンターである著者。「言葉ハンター」というのは、言葉って面白いんだ、その面白さをみなさんに知ってもらいたい!という言葉好きな人のことなんです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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ほっぺプニプニマンさん
おはようございます!
朝から、たくさんの、いいね を、どうも、ありがとう!
いっぱい本読んでるね♪
今日も(3月5日...ほっぺプニプニマンさん
おはようございます!
朝から、たくさんの、いいね を、どうも、ありがとう!
いっぱい本読んでるね♪
今日も(3月5日)、読書を楽しんでね ♡2022/03/05 -
2022/03/05
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2022/03/05
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わかりやすいし面白い!
国語辞典のウラガワ、覗いてみる? -
三省堂国語辞典の飯間さんが「国語辞典はこう作る」という話と、そんな飯間さんがどうやってできたのかを書いた本。
子供のころから言葉が好きだったというエピソードの数々を読んで我が子にそっくりなのでほっこりしました。
ツイッターでの発言などをみてある程度理解していたつもりでしたが改めて本人の口からこう聞くと嬉しくなり、また、自分も言葉や人生に対する姿勢を「正しい/間違っている」以外の軸にもってこなくては、と思います。
「『まちがい』とは決めつけない」(p.148)
「どのことばも、理由があって生まれてくる」(p.158)
「 もし、辞書には正しいことばや意味がのっていて、『そこにないことばや意味は間違いだ』となったら、だれもが型にはまったことしか言えなくなります。新しい考えを発表したり、今までにない表現をしたりすることはできません。何しろ、今までにない表現は、辞書に書いてありませんからね。
国語辞典の役割は、正しい日本語を決めることはではありません。では、本当の役割は、いったいどんなことでしょうか。それは――人と人がことばをやりとりするための、手助けをすることです。」(p.162) -
とても面白くて読みやすい。辞書編集者のお一人、飯間先生の著書です。
エピソードも面白い、過不足ない文章、正しい日本語。全体の構成などお手本にすべき本だと思う。話しかける文調、漢字にはルビがふってあって子どもたち他もオススメ。 -
読み易くて、ためになる。漢字にはルビつき、大きめの字。
ことばハンターは世の中に溢れるなんだろうの言葉を見逃さない凄い職業だ。面白そう。 -
「三国(サンコク)」で知られる『三省堂国語辞典』編纂者による子ども版“舟を編む”
ことばを集め、説明を書く……に隠れた国語辞典づくりの苦労と工夫の数々
説明は簡潔にと示された例が〈牛タン 牛の舌肉〉だっこと
〈ライター タバコの火をつける器具〉という説明を書くのに徹夜したこと
「アイドル」「声優」の説明を現代にあうように書き直したこと
紹介されるエピソードに驚いたりにやっとしたり
「ことばについての信頼できる相談相手」である国語辞典がぐんと身近になる本
「なんだ、子どもの本か」とあなどるなかれ
「ことばハンター」を自認する著者のツイッターはフォロワー75000人以上 -
おもしろくて一気読みだった。飯間先生の人柄が出ててよみやすくおもしろい。辞書を作るって地道で大変だなぁ。飯間先生の文は、子どもの本に向いているかも。新解さんと並ぶといいなぁ。児童書だけど。春の辞書の売り場に並ぶといいかなぁ。
辞書や事典を読む子って、ときどき出会いますが、自分を変だと思っている子がいるので、こんなすごい人もいるよって教えてあげたい。 -
ポプラ社ノンフィクションのシリーズの中から、児童が興味の持てるものを思い、表紙の鮮やかさからこちらの書籍から手に取りました。筆者の生い立ちから国語辞典編纂の仕事内容までを、構えず、子どもに語る口調ながら子どもを侮らず書いてくれており好感が持てる文体です。細かく章を区切ってくれていますが、言葉の意味について気になり始めたら、最後まで一気に読んでしまうはず。国語辞書が身近でなくなってしまった子どもたちにも響く内容のはずです。まず使わない日はない「ことば」がテーマですからね。
漢字は小学4年生以上からふりがなありかな?ただ、一度ふりがなをふった熟語は2回目からふりがながなくなったりもします。章が改まればまたふりがなが復活するやつですね。
文字は児童書として並の大きさです。
ノンフィクションとしてよくできています。おすすめ! -
三省堂はもちろん、とにかく辞書が欲しくてたまらなくなる1冊です。笑
とても読みやすいと思います。おすすめノンフィクション作品です。
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子ども向けに、簡潔かつ分かりやすく辞書編纂の仕事を伝えている良書だと思う。大人が読んでも面白いし、感心する。
これからの国語辞書を、コミュニケーションの拠り所としていきたいという筆者の考えはとても素敵だ。
私も個人的に受験科目の現代文とはコミュニケーションの科目であると考えている。そのことと共通する考えだと思い、非常に共感した。
大人であれば読み切るのに何時間もかからないはずなので、ぜひ読んでみて欲しい。 -
この本の感想を以下のブログで書いています。
https://ameblo.jp/mirai-do/entry-12506145007.html -
図書館で子供用に借りたけど、
自分が読みたかったから。
児童書だからサッと読めたけど
内容はすごくよかった。
大人になるまでこんな職業があるって
知らなかった。
素敵なお仕事ですね。なりたかった職業に
ついた大人。尊敬できる。
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『舟を編む』で注目されるようになった「辞典」。
本書は小学校中・高学年ぐらいから読める1冊。
サクッと読みやすく、辞典作りのイメージが分かるので、大人にもおススメ。 -
著者は三省堂国語辞典の編集委員。
子どもに分かりやすく辞書編集の仕事と言葉の変化、分かりやすく説明することについて書いている。