コロナ時代の経済危機: 世界恐慌、リーマン・ショック、歴史に学ぶ危機の乗り越え方 (ポプラ新書 い 4-8)
- ポプラ社 (2020年7月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591167755
感想・レビュー・書評
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高3世界史選択です。
会話調で構成されているため分かりやすく、経済用語を知らなかったとしても説明をしてくれているためとても読みやすかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ルーズベルトの話が1番面白いです。
名大統領というのはこういう方なのでしょう。 -
あとがきに、「世界史、日本史両方の近現代史が嫌いだったり苦手だったりする人にも何とか最後まで読んでもらうにはどうしたらいいかという点が1番の悩みだった」とある。最後まで読めました。そしてよく分かりました。
メルケル首相は、聡明で素晴らしい。
安倍晋三は、両脇のプロンプターの原稿を読んでいたのかとやっぱりがっかり。安倍晋三が、2020/4/7緊急事態宣言発令の際「私たちが最も恐れるべきは、恐怖それ自体です。」と発言したけれど、それはフランクリン・ルーズベルトが、1933大統領就任演説の、一節。世界恐慌の最中の就任。ボーナスアーミーに対し、フーバー大統領の時は、マッカーサーに指示し、マッカーサーは戦車を出し攻撃した。ルーズベルトは、妻のエレノアを現場に行かせ、三度の食事とコーヒーを提供し、市民安全部隊に参加させた。失業対策。安倍晋三は、その意味は分かって使っていたのか?
コロナウイルスの影響で失業したソープ嬢が、身元不明の遺体になろうと決意し、広場でうずくまっていたら、通りかかった男性が、一度姿を消したがまたすぐ戻ってきて、「頑張って下さい」と彼女に声をかけ、一枚のマスクを渡した。袋の中には3000円が入っていた。
増田さんが、新しい生活様式への違和感を述べていた。全くだ。
強制力がないのはわかっていても、そのやり方に従わなかったら白い目で見られるという世の中の雰囲気への恐れ。同調圧力。それが高じると自粛警察のような行動に。本人は良かれと思って自分の中の「正義」にもとづいてやっている。
みんなと同じ行動をとらない人を排除するという考え方は差別や排除につながる。戦時中の非国民呼ばわりと同じ。
コロナ禍前後の指導者の支持率、10か国について。オーストラリア、ドイツ、カナダは支持率上昇。安倍晋三は支持率を下げ最下位。その上はブラジルボルソナロ大統領、トランプ。
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コロナとは関係ない話ばかり。
ボーナスアーミー=第一次世界大戦の復員兵がボーナスの繰り上げ支給を求めてデモ行進した事件。マッカーサーは兵士を攻撃した。ルーズベルトは、エレノアを派遣して、食事を提供し、市民保全部隊の仕事を与えた。
ルーズベルトの時代に、グラススティーガル法を制定した。
これはクリントン政権で廃止になった。
ルーズベルトは4選を果たした。
第一次世界大戦後のメイドインジャパンは粗悪品を輸出して評判を落とした。
浜口内閣で、金輸出解禁で金が流出した。 -
コロナによる経済危機に対して、国がどのような対応を取るのかについて理解をしたくて読んだ本。
世界恐慌、昭和恐慌、オイルショックと、過去の経済危機へアメリカと日本がどのように対応したかを踏まえて、コロナショックをそれらの延長線上の問題として捉えられるようになった。 -
筆者は、世界恐慌、リーマンショック、昭和初期の金融恐慌の歴史に学び、危機を乗り越えるべきだと主張する。印象に残ったのは、世界恐慌の時、フーバー大統領が議会のスムートホーリー法を承認し、関税が引き上げられることになったが、ヨーロッパはブロック経済で対抗したというくだりである。現在の米中経済対立を彷彿とさせる。同じ過ちを犯していると感じた。現在のコロナ禍においても、もうそろそろ、感染対策だけでなく、経済をどう回していくかに知恵を絞るべき時期にきているのだと再認識した。過去の経済危機について学びたい人におすすめです。
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今までの不況や災害の歴史を振り返ってみています。そして現在のコロナの状況と比較しています。
ドイツのメルケル首相の演説がとても国民に響いて良かったと言うことです。
私も確かに良くて、全文が読めたのも良かったです。