花屋さんが言うことには (ポプラ文庫 や 2-9)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 759
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591181492

感想・レビュー・書評

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  • ☆4

    「川原崎花店」を舞台にした花屋さんの物語。
    ほっこり温かい気持ちになれるような作品が読みたくて、こちらの作品を手に取りました。

    今まで知らなかった花がたくさん登場して、どんな花なのか写真を見てみたくなり、スマホで検索しながら読み進められたのも楽しかったです❁⃘*.゚
    その他にも花言葉や花の逸話など、知らなかったことがたくさん出てきたのも面白かったです!
    花が好きな方、花に興味がある方に是非!お勧めしたい作品です(*´˘`*)

  • ストレス社会にはやっぱり癒しだよね...目から補う癒しも必要。沢山お花の由来や、花言葉が出てきて勉強になった。

    お花屋をやりながらデザイナーとしての夢を諦めなかった紀久子に幸福がいっぱいやってきて良かったな。
    最後の教授のくだりはファンタジー感強かったけど、無事いい方へ進みそうな展開になったから良しとするか。
    それぞれのキャラクターがお花を通してスポットライトが当たった話のなかで、光代さんの話がぐっときた。
    それにしても「魔女の一撃」という言葉はこの本で初めて知った...。

    お花屋さんは一見華やかに見える職業だけど、色々と大変なんだなと感じた。
    疎いのでお花をググりながら読んだけど、今度花屋さんに行ってみよう。
    そしてアンティーク用に買った花瓶にお花生けてみよう。

  • 主人公は君名紀久子。
    心身共に疲れ果てて勤めていた会社を辞めて、小さな花屋で働き始める。
    お客さんや従業員との触れ合い。また、日々たくさんの花と触れ合う中で癒され、心の中に仕舞い込んでいた夢にもう一度向き合おうと勇気をもらい成長していく物語かな。

    ストーリーは変わった感じではなかったけれど、ミモザの日、3月8日にはミモザでいっぱいになる店。
    重陽の節句、9月9日頃には菊がいっぱいの店。
    母の日にはカーネーション。
    そうやって、お店が花いっぱいのところを想像するのは気分も上がり私もその花屋に行ってみたくなりました。
    また、ひまわりの種類にゴッホ、モネ、ゴーギャン、マティスなんてあるとは知りませんでした。
    それぞれの画家が描いた向日葵に似せて作られたひまわりの品種だそうで、絵の作品の向日葵と似せて作られたひまわりを検索してみました。本当に良く似せて作られています。驚きました。
    いつか絵画の向日葵と花のひまわりとどちらも本物を見てみたいと思っています。
    (絵画は難しいかな~。)

  • 前から気になってた作品。

    やっと読むことが出来ました。

    ブラック企業に勤めていた主人公紀久子が花屋店長の李多と出会い花屋店員兼グラフィックデザイナーとして活躍していく物語。

    各章毎に花言葉があってその各章の出来事につながっている。花自体は自宅にも庭の草木、鉢植え、観葉植物などあるので身近な存在ではありますが、花言葉は全く知らなかったので、少しでも知れたので良かったです。特に向日葵は本数で違っているのは驚きでした。

    やっぱり主人公が幸せになっていく物語は読んでいて楽しいので好きです。思わず微笑んでしまいます。

  • ブラック企業を退社した主人公が花屋で働きながら、様々な人と関わることで、仕事や恋のチャンスを得ていく。
    やりたい事をブラさず、周りに伝え、誠実に関わることで報われるストーリは読んでいて、小気味よかったです。
    癒し系の本でした。

  • 9種類のお花の短編集

    向日葵の章が好き。

    全体にお花の描写や花言葉がとても素敵です。

  • 花言葉、花に関した短歌、草木染めが出て来ておまけにお化けまで、登場人物は皆優しくて楽しくて癒されました。丁度テレビで桜の季節ということもあり、桜の草木染めの方が紹介されていて作り方が同じで本は知識を与えてくれるなと感心しました。グラフィックデザイナーをやりながら、花屋の仕事も一生懸命取り組む主人公の人柄に共感し、自分もパートの仕事など目の前にあるやらなければならないことに真摯に向き合っていきます。

  • 主人公紀久子の人と真摯に向き合う姿がとても好き!次々登場する個性溢れる人たちも、それぞれ魅力的です。色とりどりの季節のお花たちが並ぶ川原崎花店の日替わり黒板看板が、素敵すぎる~。
    いくつになっても、あきらめずに夢を追いかけていいんだよ!と背中を押してもらったような、元気になる小説でした。

  • ブラック企業勤めで心身ともに疲れ果てた25才の女性が、花屋のアルバイトを通して自分を見つめ直し人生を再生していく物語。

    こんなお花屋さんがあったら、行ってみたい。
    春に読みたくなる本。

    お花好きな人はもちろんのこと、自分のなりたい職業に向かって頑張ってる人におすすめ。

  • お仕事と花を家に飾るは全然違うのだろうけど
    近くに花のある暮らし素敵だなと思うので
    わくわくしながら読めた1冊です。
    お花の知識も増えて、なによりどの花言葉も素敵。

    私は特に向日葵が好きでした
    読んだら間違いなくお花屋さんにいきたくなる!
    今の季節にぴったりの一冊!

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著者プロフィール

山本幸久
一九六六年、東京都生まれ。中央大学文学部卒業。編集プロダクション勤務などを経て、二〇〇三年『笑う招き猫』で第十六回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。ユーモア溢れる筆致と、魅力的な登場人物が読者の共感を呼び、幅広い世代から支持されている。主な著作に『ある日、アヒルバス』『店長がいっぱい』『大江戸あにまる』『花屋さんが言うことには』『人形姫』などがある。

「2023年 『あたしとママのファイトな日常』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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