無力感は狂いの始まり 「狂い」の構造2 (扶桑社新書)

  • 扶桑社
3.48
  • (10)
  • (18)
  • (26)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 231
感想 : 37
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594062590

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 結構内容が切られているところがある気がする。
    文句言いつつもそこに居続ける方が楽なのは
    楽だからなー。逃げてばっかり。

  • evernote:///view/42273/s1/fce8238f-72bc-4fc7-9a3a-d7b1c0a13be6/fce8238f-72bc-4fc7-9a3a-d7b1c0a13be6/

  • 精神科医と小説家が人間の狂気について語った対談集第二弾。

    エログロ注意な発言も多々あるのだけど、現代の心の病を持つ人に触れている春日氏と広いフィールドで様々な人間に触れている平山氏の発言の切れ味は想像以上。
    無力感に反応せずさりげなく無視する人が多いとか、ひどいなりに低値安定してしまう性分があるとか、犯罪者でなくてもズバリすぎる指摘に自分の深層心理の都合の良さにグサグサ気付かされた。まっとうに生きてるつもりの自分だけどこの耳の痛さはかえって貴重!
    ひきこもりが身近にいる者には本人側・身内側双方の洞察にも、やはりうちのめされながらも頷かざるをえなかった。

    過激だが多くの気付きがある一冊。前作も読みたいけど図書館にないのが残念…。

  • マイナーな新書を探すのは大変だった。平山夢明と春日武彦の対談集第二弾。前作とちょっと編集方針がちがうようだ。グダグダといえばそうだがもともとどうでもいいことしか喋ってない。ただ前回よりネタの濃度が下がっているようだ。酒場の会話をまとめたような感があり、二人のえげつなさが目立つ。というか上品なまどろっこしい話を聞くよりこっちのほうが好きだが。社会良識とやらにちょっと違和感を抱く人は読んでいただきたい。

  • まあ、ビックリするくらい身も蓋もないことが延々と語られていて、少し前の自分なら「人権侵害だっ!」て、激怒してたかも。でも、結局、この狂ってる人を語る側と語られる側が紙一重なことと、狂者への嫌悪を直視しない限り、援助はただのお為ごかしや自己満足(救世主コンプレックスといってもいい)のはけ口にしかならなくて、それこそが人権侵害なわけだな。ふむ。

  • 対談「狂いの構造」の続編であるが、表題の通り、「無力感」を狂いの原因という見方は非常に面白いと感じた。無力感というのは「どうすることも出来ない状況」であると理解するが、その場合に精神のバランスが崩れるという理屈は十分説得力がある。
    それにしても、ICTの進歩が、人間に利便性をもたらす反面、精神の崩壊を助長している面があることは、今更ながら切実な問題だと思う。規制強化が解決策になるとは勿論思わないが、リアルな世界で幸福を感じられる施策が必要なのだろうと思う。

  • 精神科医の春日武彦と小説家の平山夢明の対談第二弾。
    相変わらずの毒舌は面白かったけど前回のほうが面白かったな。
    それにしても平山氏の周りには変な人ばっかりだな!

  • 放談集第二弾。

    最初のインパクトよりかは若干パワーダウンか。

    人間というのは見慣れたところに安住したがるから
    どんなに良くなることがわかっても、見知らぬ世界に飛び込むのは
    相当エネルギーがいる、
    見知ったところで文句をブーたれつつ過ごすのが1番楽。
    高値安定させようとしても低値安定したがる。

    というのがね。耳が痛いわ。

    しかし今回もやはり、無力感をどう扱ったら狂気につながるのかは
    わからなかったのでした(笑)

    今回は春日先生のイメージが崩れたw

    イソミタール面接の
    寸止めでちょっと入れたり出したりしながら耳元で、とか。
    先生!(笑)

    産婦人科の時に~大抵は無理で~てのは、
    うっそーんって思うけどね。その状況限定だからでしょー、と。
    むしろある状況なら大抵とは大抵大丈夫でしょ。男なんて(笑)

  • 平山さんも春日先生も大好きなので、読んでいて楽しくて仕方がなかった。と言っても、「狂う」ということがテーマなのでゾクっとするような指摘があったりして気が抜けない。

  • 精神科医とホラー作家の、
    狂気をテーマにした放談集第二弾。
    「妖怪ケツだけ親父」が強烈!
    赤塚マンガかと思った(^^;)。
    背筋が冷たくなったのは
    「未解決事件のミステリーと容疑者」。
    春日先生、世田谷一家殺害事件に触れ、
    「もしかしたらそいつが犯人」って……ΣΣ(゚д゚lll)ノノ

全37件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1951年生まれ。産婦人科医を経て精神科医に。現在も臨床に携わりながら執筆活動を続ける。

「2021年 『鬱屈精神科医、怪物人間とひきこもる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

春日武彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×