- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620107257
感想・レビュー・書評
-
深い緑の山に囲まれた地、雲濡(ウンヌ)。
厳しい身分制度の最下層で暮らす少年・ハギ。ウンヌの頂点に君臨する“ミドさま”の怒りに触れてしまい、ハギの母の処刑が決まる。ハギは掟に逆らってでも母を救おうと牢へ向かう。
いじめで不登校になってしまった6年生・透流。母から聞いた、祖母の遺体の不可解な消失。“消えた”祖母を今も待ち続ける祖母の世話人・草代。クスノキの不思議な声に導かれ、透流は亡き父の故郷である雲濡で過ごすことになる。
ウンヌの民が「マノモノ」と呼び恐れるヒトの透流と、生きるためにウンヌを出る決意を固めたハギの出会いは、この地に何をもたらすのか?
図書館本。
ぱっと見、「No.6」っぽいな、と。SFが苦手な人は本作を、ファンタジーが合わない人は「No.6」を、と読み分けが可能かも?
読み始めたばかりだから何とも言えないが、「No.6」+「風の館の物語」になりそうな予感。雲濡の屋敷がほんと、「風の館」に似てるわ……。
パラパラめくって見ると文字がビッシリに見えるが、見た目ほど読むのに時間はかからない。ウンヌと雲濡、2つの世界が交互に描かれるため、本書だけでは話があまり進まず物足りない感じ。
ファンタジーとはいってもウンヌの世界はほぼ古代日本で、目新しさは特にない。バリバリの異世界ファンタジーを求める人には向いていないだろう。
その分、特殊なファンタジー用語の知識も必要はない。ただ、「雲濡」「丹石」など、ルビがあっても小学生には読みにくそうな用語もチラホラ。ウンヌ側の人名もいまいち読みにくさがあり、ある程度ファンタジー慣れしていないと辛いものがあるかも?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
続きが気になります。カバーの絵がイタチとフクロウだったことが、第一部を読み終わって意味のあったものだとわかりました。「迷えば必ず、胸に手をあてて神さまに聞く」という言葉に惹かれました。もちろん、お祈りを欠かさないのもステキです。
-
ハギが屋敷に侵入して、トモの檻を開ける時はドキドキしてそのあとのはなしがきになります。
-
流石、あさのあつこさん。
毎日小学生新聞に掲載されたものをまとめたもののようですが、面白い。児童書ということで大人の目に触れないのはもったいない。
それぞれの世界に住むハギと透流(とおる)の物語ですが、前者のウンヌ世界では人はマノモノと恐れられ、後者は普通の世界で透流は小学生。その二人が出会うと・・・ -
2022.05.09
-
深い山(ミヤマ)には、いろんなモノタチがうごめいている。ウンヌ/雲濡―同じ響きをもった二つの世界をめぐる少年、ハギと透流の物語。
-
ちょっと読みにくいかもと思った冒頭でしたが、話に引き込まれいい感じで読み終わりました。
続きが気になります。 -
一冊丸ごとプロローグでした。しかも先が気にならない。
-
物語の導入編。
評価はこの先、お話の転がり方次第かな。
可もなく不可もなく。 -
ぐいぐい読めた。あさのさんの本は、どれもお話に引き込まれてしまうので、とても読み易い。階級のある社会で生きるハギと、登校拒否の少年透流の出会いの物語。新聞連載中は、毎日どのあたりで区切られていたのかが気になる…。
-
本屋さんで平積みになっていたので、読んでみました。あさのあつこのお得意、ボーイ・ミーツ・ボーイ物語。そこに「山」が加わり、異形と掟が加わり…面白くない訳がナイ(笑)。
本格推理のクローズド・サークルに出て来そうな山深いお屋敷。山里のカーストの底辺に生きる少年との出会い。大好物〜♫早く続き読まなきゃ! -
さらさら読める
ウンヌのハギと雲濡にきた透流の話
未完、つづきまち -
ぐいぐい引き込まれる。
面白い。 -
読みはじめが、苦しい。だんだんのってくる。最後まで読むと続きが気になる。
-
一冊丸々導入部分といった感じです
これからのストーリーは全くよめませんが、面白くて一気に読み終えてしまいました -
一気にのめりこみます。
ファンタジーなのに考えさせられる箇所が随所に! -
毎日小学生新聞で連載中のファンタジー。ほのの大のお気に入り。
子ども向けと侮るなかれ。物語は壮大で、かつ人間たちの生々しい生き様が語られています。自分が持っている価値観と全く違う世界。その中で主人公がどう成長していくのか。続きが楽しみです。