科学革命の構造

  • みすず書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622016670

感想・レビュー・書評

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  • 図ってだろうが、作者自身が科学史のパラダイムシフトをやってのけた本作。
    相当にハイレベルな内容(循環論法に陥っているのかとさえ一見思える)であり、かつ挑発的。
    学問を生業とする人たちにとって強烈な自己認識を迫ったであろうし、今もその力に衰えはないと感じる。
    これで多分3回目の読了だと思うが、また立ち返って読むことになるだろう。

  • いつか目を通しておきたい。

  • 1-1 科学論・科学史

  • 非常に眠くなりますが、目的意識を読めば重要な一冊となりえます。科学哲学とかやりたいなー、って思ってる高校生大学生は夏休みにでも挑戦してみるのも一興かと。純粋な意味での「パラダイムシフト」とは何でしょうか?/長かったです。補章はあまり注意深く読みませんでしたが、中盤の9~10章のあたりは注意深く読みました。

  • 読みにくかった。時間があるときに要再読

  • 科学の構造を捉える。
    補章で弁解はなされているものの、たしかにパラダイムの定義に難点あり。
    しかし、本書で「通常科学」とされるものがとる構造、科学的進歩についての考察、および科学者集団としての在り方を考える上で重要な著書であることは間違いないだろう。

  • 理系知識がないとそれなりにつらい本だった。ただ科学の面白さはちょいと感じたり。しかし、意味不明。いつか再読したい。以下参考になったアマゾンのレビュー。



     本書では,科学革命のプロセスが,「従来のパラダイムによっては説明ができない状態の出現」→「学問の危機に対する自覚」→「若い学者,または,新たにその分野に参入した学者による新しいパラダイムの発想」→「新しいパラダイムに対する少数の賛同者の出現」→「従来のパラダイムの信奉者からの攻撃と反論」→「若い学者の新しいパラダイムへの改宗」→「新しいパラダイムによる教育の開始」→「科学革命の実現」という図式によって,詳しく説明されている。

    本書は,科学史に革命を起こすものとなりました。しかも,以上のように,科学革命の歴史から,科学革命を起こす方法を明らかにしている点に本書の第3の特色があります。
     本書を読めば,科学革命は,一人でも起こすことが可能であり,科学革命を起こそうと思うのであれば,革命後に,新しいパラダイムがどのように教育されるかを念頭において戦略を立てる必要があることが理解できます。
     もしも,現在の学問が危機的な状況にあると感じている人があれば,学問の変革は一人では何もできないとあきらめ,その状況を放置すべきではありません。愚痴をこぼしていても何も始まりません。何よりも,まず,現在の危機的な状況を打開するための新しいパラダイムの発見に努めるべきです。そして,そのような新しいパラダイムを発見したら,その賛同者を得るために,そのパラダイムに関する論文を執筆しつつ,新しいパラダイムが勝利を得たときの状況に思いをいたすべきです。
     その時には,「すべての専門家が再び1つの今や全く異なったパラダイムの下に仕事を始め」(179頁)ていることでしょう。そのときに,必要とされるものは,次代を担う学生に,「例題とペンと鉛筆で,あるいは実験室の中で行なうこと」によって,新しいパラダイムを理解させるための適切な「例題を伴った教科書」の執筆でしょう。
    ***
     現在の学問に飽き足りない点を感じている人,現在の学問に対して危機感を感じている人は,本書を読めば,科学革命は不可能でないし,人任せにすべきではないことが解るでしょう。
     本書を,現在の学問に不満を持ちながらも,改革に踏み出すことをためらっているすべての人に薦めたいと思います。

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/TW00000873

  • (AMAZONレビューより)
    ハーバード大での人文科学系の学生向けの講義を基礎としたこの著作を読んでからは、自然科学というものに対する感想が一変した。時代精神とでも呼ぶべき科学に対する世界観に基づいてのみ、初めて科学としての活動が可能だということが説明されているからである。その時代特有の科学者の世界観をパラダイムと呼び、そのほつれが目立ち始めると、やがて新しい世界観を再構築しようと試みる。これをパラダイムの変換と呼び、科学革命と呼んでいる。ほとんど、相対主義的歴史学と同じような内容である。

  • 科学哲学の本というか、科学史の本というか、そんな感じ。科学という営みをメタな観点から論じています。「パラダイムシフト」というのもこの人が提唱した概念です。読んでると色々発想が発散していきました。言語ゲームに絡めると面白いんじゃないか?とか。

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