バルカン史 (世界各国史 新版 18)

制作 : 柴 宜弘 
  • 山川出版社
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本棚登録 : 72
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634414808

作品紹介・あらすじ

本書は、バルカン地域の歴史を先史時代から現代にいたるまでたどった、わが国はじめての通史である。

感想・レビュー・書評

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  • 古代からコソボ紛争まで、トピックごとに事実と、その事実に至った説明がなされており、非常にとっつきやすい。一方、各歴史的事実に関して詳しく等しく述べられているわけではないので、歴史を全て網羅しているわけではない印象がある。たとえそうであったとしても、本書の評価を下げるものではないが。

  • SN2a

  • バルカン半島は交通の要衝で外部からの接触が容易なために、民族構成が複雑になったという。その負の面を反映した紛争地域というイメージにのみ縛られることなくバルカンの歴史の実像を追っていく内容。先史から現代までを扱う。本文部分は399ページと控え目で前近代、特に中世以前は駆け足。同シリーズのイタリア史くらいのページ数(本文545ページ)を確保して中世のブルガリアやセルビアなどはもう少し詳しくした方が良かったと思う。バルカン史への入口となる一冊。ビザンツ史やオスマン史愛好者にも必読の書と言えるのではないだろうか。

  • 【個人的メモです。】
    1,2章
    テーマの割にやや読みやすい。

    3,4章
    読みやすい。バルカン都市社会史の著者としての観点は変わらず。

    5,6章
    知識がないと読みにくい。未知の人物名の羅列に見えてしまうだろう。一番時間がかかった。

    7,8章
    非常に読みやすい。

    9章
    非常に読みやすい。

  • 地域史

  • バルカンの通史。通史なので細かすぎて初学者には向かない本、ユーゴ史についても詳しく書かれているが、萎えるので絶対に読んじゃダメ。度々言っているけど、"図説 バルカンの歴史 (ふくろうの本)"を読んでからにしましょう。

  • [ 内容 ]
    本書は、バルカン地域の歴史を先史時代から現代にいたるまでたどった、わが国はじめての通史である。

    [ 目次 ]
    序章 バルカン史の前提
    第1章 バルカン史の黎明
    第2章 中世のバルカン
    第3章 オスマン支配の時代
    第4章 ナショナリズムの勃興と独立国家の形成
    第5章 ナショナリズムの展開と第一次世界大戦
    第6章 両大戦間期の政治危機
    第7章 第二次世界大戦とバルカン
    第8章 多様な社会主義の試み
    第9章 対立と相互協力の模索

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 最近まで続いていたユーゴ内戦、コソヴォ紛争などを見て、なんでこんなに問題がこじれてるんだろうとこの地域についてとても興味のあったので読んでみた。
    読んでみて思ったのは、本当に中世の時代から現代までの国家、民族、宗教のもつれた歴史が背景にあるのだなということが理解できてとても面白かった。
    記述的にはある意味淡々と、年代とできごとを追っていく教科書的な内容であったが、それでもこの地域の複雑性を感じるには十分なものだったと思う。
    引き続きこのシリーズの本を読んでいきたい。

  • 近代以前が細かすぎます。私の勉強不足といわれればそれまでですが、どこの何を言っているのかさっぱりでした。西ヨーロッパと違い、東ヨーロッパは民族構成が複雑で、地名とかもなじみが薄いところが多いのでもっと地図などを多用して欲しかったと思います。また、最初に「バルカン」の提議がありましたが、概説書ならば提議にはこだわっても取り上げる範囲はもっと大雑把に広めにしても良かったのではないかと思います。北はルーマニア、モルドヴァ、スロヴェニアあたりから南はギリシアまでですが、ハンガリーやチェコ、スロヴァキアあたりまで触れてくれた方が理解が広がったような気がします。ただ、近代以降はよく分かりました。ユーゴ連邦の問題や、マケドニア、アルバニアなどが抱える問題点など、(これらは現代史などで近代以前より詳しく世界史の授業で習うからかもしれませんが)分かりやすくまとまっていたのではないかと思います。

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