- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784652005149
感想・レビュー・書評
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読んだ当時、シュールな世界観に衝撃を受けた。子供ながらにゾクッとした記憶が。児童書だけど大人が読んでも面白いと思う
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星新一のショートショートみたい
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こどもの頃に読みたかったな。
こどもの頃に、何気なく手に取って図書館の片隅でひっそり読む(ここがポイント。大人がすすめて読むのでは駄目)、そしたらきっとすごく衝撃を受けたに違いない。
ただ、大人の方が、怖さをより感じるでしょう。
こどもの本と思って侮るなかれ。 -
表題作と壁の作品はまあまあおもしろい
お父さんが増えなかった家庭の描写は、子供にはわからないブラックジョーク
その他の作品は不条理なだけで、その構造には特に触れない思いつきの作品
主要な登場人物はひとりなので話は広がらず、展開も深みがない
だけど子供にとっては無意味に強いショックを与えかねない内容なので危険かと思う
児童書としては単なる暴力になり、一般書だと捉えたら退屈かな。 -
シュールな児童書。「世にも奇妙な物語」のような話ばかりが収録されています。全編を通して、主人公はどうやら小学生くらいの子どもたち。彼らのクスッと笑っちゃう状況が、どんどん恐怖に変わっていきます。
「ゆめであいましょう」「どこへもゆけない道」「ぼくは5階で」「おとうさんがいっぱい」「かべは知っていた」全5編収録。
この本が1975年に出た本(当時はロマンブック版)というから驚き。今でも充分に通用する内容です。 -
小学生の時に読んでガツーンと衝撃を受けた作品。
ラストの、このままどこへでも行けそうな解放感、あれを味わえる作品は中々ない。
これはぜひ子どものうちに読んでおくべき。 -
穏やかな毎日のために、切り捨てられてそうになったものたちが逃げ込んだ水たまり。そんな水たまりの飛沫をあげてしまった子供たちの話。
ほんとに水たまりなんだろうか?日常が少しバランスを失えば、水は穴だらけの街のあちこちから噴き出してくるんではないだろうか?そしたら大人だってひとたまりもない。 -
R指定童話?
ある種の刺激がありすぎてある程度の年齢以上でないとお薦めできません。
童話としては独特な位置にある作品。
そもそも童話として扱うのは反則かも。 -
短編が5つ載ってます。
『ゆめであいましょう』
夢をみた。夢の中でどこかでみたような家、そして・・
『どこへもゆけない道』
駅からの帰り道、いつもとは違う道順をえらんでみると、辿り着いた我が家にいたのは・・・
『ぼくは5階で』
外に遊びにでかけようとドアを引いたら開かない、押したら開いたが外には出れずにまたもとの部屋へ。
なんとか出ようとするのだけれど・・・
『おとうさんがいっぱい』
電話がかかってきた。おとうさんから。でも家にはすでにいるのに。
また電話が鳴った。いとこからだ。おとうさんが3人になったって。
どうやら全国いたるところで父親が増えているらしい。
コピーしたかのように全く同じのが。
『かべは知っていた』
夫婦喧嘩をしたおとうさんは、壁に中に入って暮らしてやると。冗談で言ったのだか、本当に入ってしまった。
どの話も、それでどうなるの??ってラストがはっきりしないの。
曖昧なまま終わります。読後とても怖いのです。
特に、表題作にもなっている『おとうさんがいっぱい』が面白いですね。国家の手で管理って何ですか。それも怖いが、オチがまたゾクッとします。 -
他の方のレビューを見て少しハードルを上げ過ぎてしまった感が。
しかし簡単な文章ながら背筋が寒くなりました…