額の中の街 (理論社の大長編シリーズ)

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  • 理論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652010358

感想・レビュー・書評

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  • 九月のどこかで読了。初期の岩瀬さん。
    尚子のまわりには意味があふれている。尚子の息苦しさとイライラはきっとそこに起因していて、そんなのわたしにカンケーないじゃんと思いつつ、でも同時に、「わたし」自体もそこからしか生まれないことも、たぶん感じている。逃げよう逃げようとすればするほど絡めとられ、でもじゃあ巻き込まれてしまえばいいかというと、そうとも思えない。アメリカに行ったとしても、それはきっとかわらない。それは、尚子がハーフだからではなく、ハーフな尚子だとそれが見えやすい、ということなのだろうな。
    読み終えて、「朝はだんだん見えてくる」と読感が何となく似ている気がした。「朝は~」はうろ覚えだけども。

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著者プロフィール

1950年、山口県生まれ。
『朝はだんだん見えてくる』で日本児童文学者協会新人賞、『「うそじゃないよ」と谷川くんはいった』で小学館文学賞と産経児童出版文化賞、『ステゴザウルス』と『迷い鳥とぶ』の2作で路傍の石文学賞、『そのぬくもりはきえない』で日本児童文学者協会賞、『あたらしい子がきて』で野間児童文芸賞、『きみは知らないほうがいい』で産経児童出版文化賞大賞、『もうひとつの曲がり角』で坪田譲治文学賞を受賞。そのほかの作品に、『まつりちゃん』『ピース・ヴィレッジ』『地図を広げて』『わたしのあのこあのこのわたし』『ひみつの犬』などがある。

「2023年 『真昼のユウレイたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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