- Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
- / ISBN・EAN: 9784652011621
感想・レビュー・書評
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斉藤洋氏のギリシア神話シリーズ、第1巻です。
オリュンポス12神がテーマのようで、複雑な相関関係や時系列を割愛して綴られています。
アテナ神が読者に語り掛ける構成で、それを聞くようにすらすらと読み進められました。
児童書ではありますが、大人向けの内容も一部あります。
ギリシア神話を広く浅く知るには良い一冊です。
2巻にも期待します。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ギリシャ神話に登場する神の名前は現代でもおなじみで、商品名、キャラクター名になっているものが多いが、由来まで詳しく知らなかった。今更だが「なるほど!」とうなずいた箇所がいくつもあった。
ギリシャ神話だから男女の乱れた関係の描写があるのは当然としても、小学生にはどうもなあ、と思ってしまう。最初のうちは控えめだった表現が、徐々に赤裸々になっていく、と感じたのは私だけ?近親で関係ができていくなど、神としてどうよ?と思うところがいっぱいある。アテナ目線の趣向はおもしろい。 -
この人の本は昔から大好きで何冊も読んだのだけど、
ギリシャ神話に関しては子供向けでなくて、
きちんと大人向けのを読めば良かったかも。
子どもには読みやすくて良いかもしれないが。
アテナの一人称で進められる話が好みではなかった。 -
学校の図書室で借りました。
3巻まで読みました。
イリアスとオデュッセイアを読みたくなりました。 -
読みやすいけど疲れました〜(>_<)
ドロドロ親族劇、人間でもそうはないよ〜。
でもアテナ神の仰せの通り、「人間ごときが神々のことをとやかく言ってはならぬ」のです。
児童書大御所の斉藤洋さんも、避けられなくて開き直って吹っ切れちゃったほどの性描写…それ抜きではギリシャ神話は語れませんものね。
子どもに気を遣うわぁ。
古事記にしても、1番ニンゲン臭いのが神々って困ります〜┐(´ー`)┌
シリーズ読むつもりでしたが、もうこれでいいです(^^;; -
イッパイアッテナの斉藤洋によるギリシャ神話です。斉藤洋のファンなので選びました。
全編がアテナの一人称での語りになっているのが特徴で、アテナが出てこないエピソードも他のオリュンポス十二神の紹介もすべてアテナの観点から語られています。他の神の所業を嘆かわしいと言ってみたり、人間を神に比べて見下してみたり、その視点が面白いと言えば面白いのですがちょっとわずらわしく思ってしまうこともありました。どうしてこのような構成にしたのかと考えてみるに、十二神の入り組んだ親族関係を生々しく感じさせるためとか、ギリシャの神の人間らしさを感じさせるためとか、はたまた稀にあるエピソードの矛盾を吸収するためかと思ったりしましたが、これらの点では確かに有効でした。ギリシャ神話はゼウスを中心として、相手が自分の姉妹でも人妻でも人間でも男性でも節操なく「恋」に落ちて子作りしてしまうエピソードが満載なわけですが、このギリシャ神話にはそのようなエピソードもふんだんに含まれています。どぎつい表現などは決してないとはいえ、小学校低学年の子供に読み聞かせるのにはちと困りました。読み聞かせに使うべきではなかったかもしれません。他のもっと子ども向けに編集されて当たり障りないエピソードに限定されている児童書に比べると、本書は踏み込んでおり扱っているエピソードの幅が広いと言えます。アテナはさばさばした性格で、同じ著者の西遊記の孫悟空を思い出させるところがあり、ちょっと面白かったです。
子供たちのお気に入りは商い・泥棒・賭け事の神のヘルメスということになりました。ヘルメスは赤ん坊なのにベビーベッドを抜け出して牛を五十頭も盗んで、二頭を焼いて食い、さらには探しにきたアポロンに対してしらを切り、最後はうまく取り引きをして金の杖までせしめてしまうという、このエピソードが子供たちの心を射止めました。 -
ギリシアの神々の物語を、人間は神々のことをあれこれ言ってはならないが・・・ってことで女神アテナの目線から語られる。
アテナの誕生だったり、エロスの矢だったり、きいたことあるけれど、なんとなくしか知らないギリシアの神々をわかりやすく語られている。簡単で読みやすく、面白い。
シリーズ第一巻なのでまだ続く。読みたいね。 -
★★★☆☆
アテナの視点で、ギリシア神話が語られていく。
ギリシア神話の中でも有名なエピソードが、全3巻におさめられている。
原典を読んだことがある人には、少々物足りない。
入門としては、よいかな?
(まっきー)