- Amazon.co.jp ・本 (135ページ)
- / ISBN・EAN: 9784652079027
作品紹介・あらすじ
現代のイソップ童話。7つの動物ショートストーリー。「小さな童話大賞」(毎日新聞社主催)受賞作「いただきます」収録。
感想・レビュー・書評
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シュール。大人向けの童話ですねー。
滑稽さのなかに哲学があり、しみじみとした味わい。
食べて食べられて、裏返して裏返しにされて、、というおかしな連鎖。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ちょっとひねくれた動物の寓話集。
「池の中の王様」ヤゴがおたまじゃくしに出したのは、食われるか友達になるかの二択。成長しトンボと蛙になり立場が逆転した二匹の会話が面白い。 -
現代版宮沢賢治みたいな感じ。
個人的によだかの星が大好きなんですが、それと同じぐらい好きになれそうな話はなかった。池の中の王様が1番好きかな。
昔もそうやったでしょうが、現代社会は生きていくのが大変だね〜 -
中学国語の教科書に、この人の文章が載っていて、ムスメが他の作品も読んでみたい、と図書館から借りてきたもの。
まったく初耳の方で、教科書にも載っているのにナゼ出会わなかったのか。
タイトルから素敵です。
挿絵もよかった。
動物による寓話で、恋人や親子や友人同士の関係を描く。まるで現代のイソップ物語。
あこがれや、後悔や失望。人生の意味って何なの。考えてもわかんないから、おにぎり(あるいはパン)でも食べよう。
「自分の目でしか見えないんだよ。なにがホントかなんて、だれにもわかりっこない」p88
「意味なんてもの、もともとないんだ。生きていくのに、意味なんていらないんだ。」p115
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「「やられた……!」って感じでしたよ。」
ふ~ん、タイトルのインパクト通りなんだ、、、
下和田サチヨの表紙イラストが素敵過ぎて気になっている...「「やられた……!」って感じでしたよ。」
ふ~ん、タイトルのインパクト通りなんだ、、、
下和田サチヨの表紙イラストが素敵過ぎて気になっている。新潮文庫になっているので、近々読むつもり(私の近々は1年以上経つ時もあるのでアテにならないが)2013/02/04 -
児童書の棚にあって明らかに浮いていた「頭のうちどころが悪かった」という言葉。インパクトありすぎて、表題作は若干肩透かし気味でしたが、他の作品...児童書の棚にあって明らかに浮いていた「頭のうちどころが悪かった」という言葉。インパクトありすぎて、表題作は若干肩透かし気味でしたが、他の作品は良かったです。2013/02/08
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アイロニーが含まれたファンタジー
これ図書館で借りたら児童書扱いだったよ
んーでもこれは大人が読んだ方がいい気がするなぁ
記憶を失いつつ、愛するレディベアを探すくまのお話・・・「頭のうちどころが悪かった熊のお話」
キツネを食べた後悔から泣きだした虎。彼に出会った旅人は・・・「いただきます」
ヘビの父さんの教訓・・・「ヘビの恩返し」
美しい友達に焦がれるカラスの性根・・・「ないものねだりのカラス」
おたまじゃくしとヤゴの、漢(おとこ)な友情物語・・・「池の中の王様」
悩み相談を受ける牡鹿の苦悩ととんちんかんな悟り・・・「りっぱな牡鹿」
頭のうちどころが悪かった熊の友人の友人は・・・「お客さまはお月さま」
の7編。
「どうせまた寝ることになるっていうのに、なぜ起きなくちゃいけないんだろう?」
ってセリフにすごい共感!! -
大人の読む童話と言う感じ。おたまじゃくしとヤゴの話も印象的。(読了'97/12)