トルストイ ショートセレクション 三びきのクマ (世界ショートセレクション 6)

  • 理論社
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652202449

作品紹介・あらすじ

『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』『復活』などの長編や民話『イワンの馬鹿』、人間の生き方を描く『人間論』などで知られ、道徳的な権威としても影響力を持つトルストイの、豊かな人間性が感じられる短編を8編セレクト。

感想・レビュー・書評

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  • トルストイって 実は一作も
    読んだことがなくて
    くそ難しいんだろうな と思い込んでましたが
    この8編は どれも
    日々よき行いをすれば報われる といった感じの
    道徳的な教訓を教える寓話でした
    訳がとても読みやすくて
    このシリーズ ほかにも読んでみようかな
    読んだことない作家の入門によさそうです

  • レフ・トルストイ(露)
    宗教色は強いが、分かりやすい内容。
    「子悪魔がパンの恨みをパンで晴らす」
    清貧な爺さんが,子悪魔に酒造りを教わり人格激変。獣の血は元々人間の中に。

  • キリスト教の教えの峻厳さ。
    子どもの頃はあまり考えずに読んでいたけど…。

    硬めの翻訳文。ロシアぽい気もする。

    「一人ひとりにどれほどの土地が必要か」
    人の欲とは。
    棺おけほどの土地も難しい時代には、またオチも変わってくるのかな。

    「小悪魔がパンのうらみをパンではらす」
    ケダモノの血は私たちの中に。
    どこが、ちょうどいいんだろうかな。

    「カラッポの太鼓」
    百姓のお嫁を奪いたい王さまは、無理難題を与えます。
    エメちゃん…なんかイヤだ。

    「三人の息子」
    「父」のように暮らす。その難しさよ!

    「白海の奇跡」
    ありがたくも滑稽味のあるお話。

    「人は何によって生きるか」
    神は愛のなかにいる。

    「火を消せ」
    まず、自分の胸に燃える醜い炎を。

    「三びきのくま」
    女の子の瞬発力と足の速さよ。

  • とてもキリスト教的で、教訓的なお話たち。

  • 人ひとりにどれほどの土地が必要か
    小悪魔がパンの恨みをパンで晴らす
    カラッポの太鼓ーエメリヤンと王様
    三人の息子
    白海の奇跡ー北方の三仙人伝説
    人は何によって生きるか
    火を消せー放っておくと、消せなくなる
    三びきのクマ

  • 「三びきのクマ」なんて可愛らしい本をトルストイが書いていることに興味を覚えて図書館で借りました。
    「三びきのクマ」はまさしくかわいいお話ですが、他の7編は教訓というか、人としてのあり方が描かれています。
    「人は何によって生きるか」はどこかで読みました。
    読み終えて心が温まる感じです。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50126826

  • 信仰と道徳について考えさせられました。

  • 人ひとりにどれほどの土地が必要か
    小悪魔がパンの恨みをパンで晴らす
    三人の息子
    カラッポの太鼓
    白海の奇跡 三仙人伝説
    人は何によって生きるか
    火を消せ 放っておくと消せなくなる
    三匹のくま

  • ロシア文学は、ちょっと苦手。
    まして、トルストイ・・・・と、思っていたのだが、内容は、ロシアの民話的お話。

    8話 記載されている。
    「ひと一人にどれだけの土地が必要か」と最初から、人間の欲深さについて、書かれている。
    少しだけ富を得たら、もっと欲しくなる。
    次から次へと、、、、一日一周で、歩けるだけの土地を貰えるとなると、、、、「吾是を足る」で、無いが、満足という事が出来ないで、結局は、命と引き換えになってしまった。

    「カラッポの太鼓」これは、ずっ~と昔、世界少年少女文学集の蔵書だった本から読んだ事があるのを思い出した。
    いじわるな王様の最後の命令で、知らざるところへ行って知らざるものを持って来い!と、無理難題。
    それでも、トンチと、摩訶不思議な妻の指示と不思議な出来事で、夫婦めでたいし めでたし、、、の結末へ。

    悪魔、長老、天使と、、、、話が、面白い。
    「人は何によって生きるか」も、心優しい堕落天使。
    そして、天使と知らずに、世話を焼く貧しい夫婦の話。
    でも、世話をしたのに、何も残さずに、天使は、天空へ行くのは、これで良かったのだろうか?

    「火を消せ」も、人間、ちょこっとしたことで、嫌いな人が、出来たら、増悪が、膨らんで、何でもが、悪い事へとベクトルが向く。
    父親の言う事が、亡くなる前にやっと理解できる。

    「3匹のクマ」は、誰でも知っている話であるけど、、、、最後は、女の子が逃げ出して終わりだったかな~と、???

    この本は、ロシア文学的でなく、トルストイの宗教家的、平和主義の道徳的要素が、含まれている。

    訳者が、上手なのか、堅ぐるしい無く、スラスラと、読めた本であった。

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著者プロフィール

一八二八年生まれ。一九一〇年没。一九世紀ロシア文学を代表する作家。「戦争と平和」「アンナ=カレーニナ」等の長編小説を発表。道徳的人道主義を説き、日本文学にも武者小路実らを通して多大な影響を与える。

「2004年 『新版 人生論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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