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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784750509143
作品紹介・あらすじ
一人、また一人と仲間がやられていく
銃声は相変わらず聞こえていて、しかもだんだん近づいてくる。彼らは明らかにこちらに向かっている。おれはただ自分に言い聞かせていた──
動くな、息をするな、音を立てるな。
そのときだったと思う。
本当に完全に一人ぼっちなのだということを初めて身に沁みて感じたのは。
そして、タリバンはおれを追っている。彼らはもはやシールの小隊を追跡しているのではない。
おれだけをハンティングしているのだ。
(本文より)
みんなの感想まとめ
過酷な戦闘と極限状態での人間の強さを描いた作品は、アメリカ海軍の特殊部隊ネイビーシールズの実体験に基づいています。著者は、選抜訓練の厳しさや、精神的に追い詰められた状況でも最善の行動を取ることの重要性...
感想・レビュー・書評
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ネイビーシールズの戦記ものはいくつか読んだが、この著者のシールズ選抜訓練の状況が今までで一番よく分かった。
シールズ隊員になるには肉体的な強さはもちろんのこと肉体的、精神的な極限状態のなかで、いかに心が折れることなく最善の行動が取れる人間でなければならないということである。
そのような肉体的疲労、極度の睡眠不足等、人間がギリギリ死なない程度の極限状態を計算して作り上げる訓練をしている米海軍の凄まじさは感嘆すべきものがあった。
映画「ローン・サバイバー」の原作でもある本書は映画で描かれなかった著者が善良なアフガン人に匿われた後のことが詳細に描かれており、当時のアフガンのタリバンの位置の複雑さなどが理解できた。
一級の戦記ものとして一気読みできる。 -
アメリカ海軍のシールと呼ばれる特殊部隊のアフガニスタンでの活躍を描く。マスコミを気にしたため通りがかりの羊飼いを見逃したことからタリバンに通報され主人公を除く小隊の3人が戦死し助けに向かったヘリも撃ち落とされる。シールの過酷な訓練やタリバンとの壮絶な戦闘が迫真。ブラックホークダウンのアフガン版という感じ。
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映画『ローンサバイバー』原作。著者本人の体験談をYouTubeで観ることでき、著者の体験を書籍と本人の肉声とで聴くことがができる貴重な作品。己が信念を貫き、著者を助けた村の人々を思う。信念がいかに人を強くするのかと。チーズバーガーを見るたびにも思い出す。
(※20191107投稿分) -
タリバンと米軍の戦争がよく分かる。
この本を読み、両国の争いはこの先も続くだろうと思った -
うーん、これぞノンフィクション!という本だった。
これは本当におすすめ!!
気になるのは、グーラーブのその後。
無事かなあ。
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戦争体験記として読み応えがあるのは言うまでもないけど、そこここにアメリカという国の政治的な思惑が見え隠れしているような気がしました。
虚実皮膜。 -
「タリバン幹部のひとりを排除せよ」。2005年6月27日、アメリカ軍は
特殊部隊ネイビー・シールズ(本書では「シール」表記)4人を、まず
偵察隊としてアフガニスタン・クナル州の山間部へ送り込んだ。
偵察任務中に出会った3人の羊飼い。シールズの4人は迷う。この3人の
羊飼いは一般の民間人なのか。それともタリバンに通じる者たちなのか。
作戦本部に判断を仰ごうとするが通信状態が悪く通じない。現場で判断
するしかない。4人が下したのは「解放」だった。それが彼らの命取りに
なる。
ネイビー・シールズ史上、最悪の出来事となった失敗した作戦の唯一の
生き残りが、作家の手を借りて過酷な作戦の現場を綴ったのが本書だ。
冒頭、作戦中に命を落とした仲間の家族を訪ねて彼らの最期を伝える
マーカスの心情を考えると辛くなった。だが、そこからしばらくは一人前
のシールズになる為の訓練と、過酷な訓練を潜り抜けて来た仲間たち
との絆の強さの話が延々と続く。
これが飽きる。「げ…何、この訓練。怖い、死んじゃう」と思いながら
読んだのだが、「これでもかっ!」ってほどに続くのだ。190ページ
近くも。もう、お腹いっぱい。
そして本題。たった4人のシールズが、大量の火器を使用したタリバン
に追い詰められてき、ひとり、またひとりと犠牲になって行く部分は
「もう、やめてあげてっ!」と悲鳴を上げたくなるほどだ。
そんな地獄とも言える一方的な攻撃から、唯一生き延びたマーカスは
パシュトゥン族に匿われた後、アメリカ軍によって救出される。
貴重な証言なのだろうと思う。しかし、読んでいる間ずっとそこはかと
ない嫌悪感があった。それは全編に漂うマーカスの国のやることに
疑問を持たず従い、国に命を捧げるのが当たり前という愛国心の
せいかもしれない。
兵士の仕事は戦場へ赴くこと。そこで一人でも多くの敵を倒すこと。
分かっている。だが、何故、自分たちはここで戦わなくてはいけない
のか…との疑問は微塵も抱かないのだよな。
でも、これがアメリカ的な考えなのかもしれない。常に敵を必要とし、
「強いアメリカ」を世界に見せつけたい国だもの。
これでは憎しみの連鎖が止まるはずがない。アメリカだけが正しい
なんてないんだよな。アメリカだっていろいろ間違ったとをしている
のだもの。
シールズになる為の訓練とその実戦については参考になったけど、
私には少々気持ちの悪い部分が多かった。 -
もう、追い詰められて一人ひとり仲間が死んでいくところでボロボロ泣いた。自分だったら耐えられない(まぁこいういうところに行けるほどの力もないけれど)
彼をかくまった村はどうなったのか。
彼に最後までついて?きた銃はどうなったのか。
しかしこういう生還者の言葉により、アフガンという国をなす、部族の特徴をきちんと把握することはとても大事なことだと思う。
何をどうしたら。「また戦争かい?」という言葉が突き刺さる。 -
ヤンキー気質に溢れたアメリカ人が好きそうな話だ。
それにしても前半の訓練風景は長過ぎる。 -
タフで、鍛え上げられ、どんな過酷な状況でもあきらめない、ベストの中のベストであり続けようとする男の実話。
映画アメリカン・スナイパーの原作に名前が挙げられていたNavy SEALs隊員 マーカス・ラトレルの手記。
その訓練と、彼が海軍十字章を受けた戦闘、そして帰還の記録。 -
シールズ最高!アメリカ最高!中東のテロリストはぶっ潰す!っていう内容。アメリカにはこういう考え方の人たちも多いこと、そしてその人たちの考え方を学べる本
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もう一度じっくり読みたい。写真が全く無いのが残念。
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仲間を失い、たった1人になっても生き抜く作者の強さ。
ロクハイによって、作者を守るため村の存亡を賭けてまでタリバンと戦うことも厭わないパシュトゥーン族の意思の強さ。
想像を絶する物語。これが小説ではなく事実だというから驚き。 -
p13
「私はけっしてやめない。苦境を耐え抜き、それを糧にする。私の国が私に、敵より肉体的に強靭で、精神的により強くあることを求める。倒されたなら、毎回起き上がる。仲間を守り、使命を完遂するため、最後の一オンスまで力を出し切る。私はけっして戦いから逃げない」
p14
おれたちは海で、空で、陸で、軍事行動をとる。それが部隊の名の由来だ。米海軍シール部隊--海(Sea)、空(Air)、陸(Land)。つまり、おれたちはオールマイティなのだ。ところで、今から行く先には完全に陸しかない。海ははるかに遠い。世界で最も寂しい場所の一つであり、ときに最も無法な地帯でもある標高一万フィートの、樹木すら生えない月面のように荒涼とした山岳地帯--アフガニスタン。
p21
おれたちは無敵なんだ。そう教えられてきたし、そう信じていた。
米海軍シール部隊の公式規範の最後の二つのパラグラフに、はっきりとそう書かれている。
「私たちは軍事訓練をし、勝つために戦う。私は自らの使命と祖国の設けた目標を達成するために、持てる戦闘能力のすべてを発揮する準備ができている。任務の遂行は必要とあらば迅速かつ暴力的にもなるが、あくまでも支持する信条に則るものである。
勇敢な男たちは戦って死に、私が守るべき誇り高き伝統と恐るべき評判を築いた。最悪の状況では先輩たちの遺産が私の意志を堅固にし、無言のうちにすべての行為を導いてくれる。私はしくじらない」
p46
交戦規則はきわめて具体的で、「相手が撃ってきた場合、もしくは敵の正体がはっきりしていて、しかも相手の意図についての証拠がある場合しか発砲してはならない」とある。
地平線の彼方から色付きの布巾を頭に巻いた男の集団がAK47を振り回しながらこちらに向かって突進してきたとする。そんなとき、相手が味方を殺し始めるのを待っているやつがいるだろうか?それとも、やられる前にやろうとするだろうか?
テロリストの人権にしばしば高い優先順位が与えられるワシントンでは、そのような状況は至ってシンプルに見えるのかもしれない。そして、リベラルな政治家たちは断固として自分たちの立場を弁護するに違いない。
実践の経験から言えるのだが、まさにあの交戦規則のせいで、米軍史上最も優秀だった三人のシール隊員が命を落とした。
いつの日か遠くない将来、米国政府がおれたちを信用してもいいと悟る日が来ると期待している。おれたちは敵について、彼らのやり方も、しばしば彼らの正体も知っている。政治家たちはおれたちを戦闘に送り出したのだから、戦闘がおれたちの仕事だ。おれたちは必要なことをする。そしてこれはおれの考えだが、政治家たちは国民の99.9%が怖がる仕事をさせるためにいったんおれたちを送り出すと決めたなら、いっさい邪魔はせず、おとなしくしているべきなのだ。
p48
おれは政治的な人間ではない。シールとして自国を守り、最高司令官--共和党であろう民主党であろうが、その時々の合衆国大統領--の願いを実現すると誓っている。おれは愛国者だ。アメリカ合衆国と生まれ故郷のテキサスのために戦う。おれはただ、この国の優秀な若者たちが、単に敵を攻撃したからといって自国から戦争犯罪で訴えられるのを恐れるがあまり米国エリート部隊に加わるのをためらうなどという場面を見たくないだけなのだ。
そして、おれは一つ確信していることがある。もしおれがアフガニスタンの山腹を巡っていて、我が国に対する卑劣でいわれのない攻撃を計画し、九月十一日にニューヨークで2752人の罪なきアメリカ市民の命を奪ったオサマ・ビンラディンと鉢合わせしたなら、平然と彼を射殺するだろう。
激昂したアメリカのメディアに押され、軍はおそらくおれを拘束するどころか、地下牢にでも閉じ込めるだろう。そして、殺人罪で起訴するだろう。
言っておく。それでもおれはやつを撃つ。
p71
もし誰かが自分はシールのチームに属していると言ったら、それはその人物が必要なすべてのテストに合格し、軍で最も厳しい監督者たちに認められたことを意味する。だから、軽くうなずいて尊敬の念を表すことが望ましい。なぜなら、シールになるのは、ハーバードのロー・スクールに入るより難しいのだから。全然違うが、より難しい。
p86
ともかく、パシュトゥーン族の地では、主によそ者が引き起こした激しい戦いが数多くあった。しかし、古き良き<パシュトゥーンワライ>は彼らを損なうことなく守ってきた。その気前のいいもてなしの伝統は、おそらく彼らの一番の美徳であろうが、それには<ロクハイ・ワルカワル>という考えが含まれている。その言葉自体は「壷を与える」という意味だ。それは、特にある部隊が敵よりも弱いと予測される状況下での、個人の保護を暗示している。ある部族民がロクハイを受け取ったなら、いかなる犠牲を払ってもその人物は敵から守られなければならない。
おれにはおそらく西側からやって来る他の誰よりも、この習慣に対し永久に感謝し続ける理由がある。
p97
これはすべて、シール部隊のあの鉄壁の言い伝えにたどり着く--生きていようが死んでいようが、おれたちはけっして仲間を戦場に置き去りにはしない。誰もけっして一人きりにはならない。生きている者にどんな危険が及ぼうとも、敵の銃撃がどんなに激しかろうとも、シールは戦死した仲間の遺体を収容するまで、死地で最後の最後まで戦い抜く--これは1962年にシール部隊が結成されて以来存続してきた金言で、今もなお生きている。
p106
おれは全力を尽くす。常に十分いい出来ではないかもしれないが、そえrがもてる力のすべてを限界まで出し切った結果であることだけは確かだ。
p119
当然ながらこれはおれにとって大きな試練になると判断した。だが、シール部隊には大柄な隊員はいくらでもいるが、彼らはみな、これをやってのけたのだ。ということは、おれにもできるはずだ。ともかく、おれの発想はいつも同じ、まったく同じ。これをやり遂げるか、やろうとして命を落とすかのどちらかだ。後者のほうがより現実に近かったが。
p148
「自分の考えに溺れるな。先のことを心配し、どれだけ耐えられるだろうかなどと考えて、逃げ出す計画を立て始めてはならない。先にある苦痛のことは考えるな。ただその日一日を耐え抜け。そうすれば、きみたちの先には輝かしいキャリアが待っている」
p313
そのとき、おれは知らなくて、あとでわかったのだが、誰もがおれは死んだと思っていた。故郷は6月29日水曜の未明で、数時間前にテレビ局が、アフガニスタン北東部の山岳地帯で四人体制のシール偵察チームが任務中に全員死亡したと発表していた。その四人の中におれの名前もあった。
そのテレビ局はまた、世界中の他のメディアもだが、八人のシールと八人の第160SOAR<ナイト・ストーカーズ>全員を載せたMH47型ヘリが墜落されたことも伝えていた。ということは、計20人の特殊部隊隊員が命を落としたことになるが、それは特殊部隊史上最悪の大惨事だ。おふくろは倒れた。
p333
アメリカ人、特におれのように悲惨な状態にある者からすれば、死ぬかもしれない怪我人を助けることは当たり前のことだ。誰もが自分にできるだけのことをする。だが、彼ら部族民にとっては、人を助けるというコンセプトには大きな重荷となる責任が含まれている。ロクハイは単に怪我人を引き取って看病するに留まらず、たとえ自らの命を賭してもその人を守り抜くという、破ることのできない約束を意味するのだ。しかも、それはただ最初に壷を与えると約束した本人とその家族だけの死に留まらない。あきれたことに、村全体を意味している。そしてこれは、いざのっぴきならない状況になったときにまた話し合って変更できる事柄ではない。
したがって、あの残忍な冷血漢どもはきっとおれをここに置き去りにして死ぬに任せるだろうなどと考えながら横たわっていたとき、彼らは実際、はるかに重大な、自分たちの生死がかかった問題を話し合っていたのだ。
p335
おれには、少なくともその時点ではわかっていなかったのだが、それは尾根での戦いが始まって以来おれに訪れた最大のターニングポイントだった。それらのフレンドリーなパシュトゥーン族はおれにロクハイを与える決断をしたのだ。たとえ一人残らず殺されようとも、タリバンから俺を守り抜く決意をしたのだった。
p363
ここサブライ村は明らかにグーラーブの父親の思慮深い統治のもとにある。この一帯は本質的には無法地帯でありながら、ここには法と秩序と規律の精神がある。このほぼ三ヶ月間、おれの基地となっているクナール州の土地の大きな部分が実質的にはアルカイーダの支配のもとにある。そして、それはひとえにその地理的条件のためだ。
つまり、こんなところにどうやって中央政府が支配を及ぼせるだろう?ここには道もない。電気もない。郵便も届かない。通信手段はほとんどない。主な産業は山羊の乳とアヘンで、水道局は山の渓流で、アヘンの運搬を含む貨物輸送はラバの引くカートのみ。中央政府なんて戯言もいいところだ。そんなものは永久に実現しやしない。
p439
おれは確かに夢をかなえ、それ以上のことをした。そして、最後にはそれだけの価値があったのかと何度も問われるだろう。それに対するおれの答えはいつも第一日目に繰り返していたあの返事と変わらない。
「イエッサー」
なぜなら、おれはそれを生き抜き、それには思い出があり、そしてそのどれもが、何ものにも、この世界のすべてとも換えがたいほど大切だからだ。おれは米海軍シール隊員だ。
==Amazon要約==
民間人を殺すと罪になる?その民間人がテロリストの手先だとしても?山上で出合った山羊飼いを見逃したことで、仲間3人と救助隊員のすべてが死んだ。究極の状況で何が正しく、何が間違っていたのか?米海軍特殊部隊の唯一の生き残りが記す戦場の真実と、国内リベラル派への痛烈な批判。
==目次==
空飛ぶ倉庫でアフガニスタンへ
俺たちが小さかった頃、そして、ばかでかいオールド・アリゲーター
戦士の学校
地獄へようこそ、紳士諸君
敗残兵のように
「じゃあな、野郎ども、あいつらに地獄をお見舞いしてやれよ」
なだれのような銃弾
尾根での最後の戦い
爆破と銃撃により死亡と推定される
アメリカ人逃亡者、タリバンに追いつめられる
死亡記事はひどく誇張されていた
「2-2-8!2-2-8だ!」 -
SEALS訓練及びアフガニスタンでの作戦時の過酷さを克明に描写している。気が遠くなるような環境な環境下で冷静かつ忍耐強く行動できたのは訓練での成果及び意思の強さに依るものなのだろう。厳しい状況下で自分がどこまでできるかは考えさせられる本だった。SEALS礼賛は彼の強さの源ではあるが、逆に他人が見るとくどかった。
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