森の探偵―無人カメラがとらえた日本の自然

  • 亜紀書房
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750515007

感想・レビュー・書評

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  • 自動化カメラを使う動物写真家へのインタビュー。生物学者とは異なる視点でフィールドワークを行なっており、興味深い話が多い。あらかじめ撮りたいカットを決めておいて、動物が狙った動きをするよう誘導するなんてことをしている。野生動物を演出するなんて初めて聞いた。

  • 自然と人間の関係が思ったよりも接近していることが分かる
    人工物に馴れきった世代が生まれ、どんどん人間界に迫っている
    かわいそうだけでは済まない時代になっているのだと実感した

  • 面白いんだけど…何かが引っ掛かる。副題「無人カメラがとらえた日本の自然」~1動物たちの痕跡2生と死のエコロジー3文明の力、自然の力4人間の傍で(終)森と動物と日本人~実に雄弁に無人カメラが捉えてものは語るね。聞き手(書き手?)が著書に合わせて話を引き出しているからだね。著書は「フクロウ」「死」「アニマル黙示録」「アニマルアイズ・動物の目で環境を見る」「カラスのお宅発見!」「となりのツキノワグマ」「写真ルポ-人間なんか怖くない」…ね!

  • 気軽に読み始めたら、引き込まれて付箋が一杯。(ちなみに私は、カンミ堂のココフセンカードを持ち歩いています)盛りだくさんな内容で勉強になりました。凍結防止剤とシカ激増の相関のことははじめて知りました。考えが違うところ(外来種と在来種、結論は似てます)もありますが、とても刺激的な本です。

  • 「自然」とはなにか?
    それは存在するのか?

  • 前半はカメラや撮影の工夫話で、それも面白いんだけれど、それ以上に後半。長年の写真から読み取ったり経験からの考察に、いろいろ教えられ考えさせられる。
    今は人の圧や狩猟圧が減退していて、実は野の動物は里へと侵入しやすくなっているということ。動物や植物は手を入れないとどんどん侵入してくるということ。でも侵入も何も、共存させてもらう以外にないわけで。そもそも人間も動物の一種でしかないことを改めて思う。

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著者プロフィール

写真家。1949年長野県生まれ。精密機械会社勤務を経て、1972年、プロ写真家として独立。自然と人間をテーマに、社会的視点にたった「自然界の報道写真家」として活動中。1990年「フクロウ」で第9回土門拳賞、1995年「死」で日本写真協会賞年度賞、「アニマル黙示録」で講談社出版文化賞受賞。2013年IZU PHOTO MUSEUMにて「宮崎学 自然の鉛筆」展を開催。2016年パリ・カルティエ現代美術財団に招かれ、グループ展に参加。著書に『アニマルアイズ・動物の目で環境を見る』(全5巻)『カラスのお宅拝見!』『となりのツキノワグマ』『イマドキの野生動物』他多数。

「2021年 『【新装版】森の探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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