一〇五度

著者 :
  • あすなろ書房
3.68
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本棚登録 : 397
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784751528730

感想・レビュー・書評

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  • 清水町図書館村越

  • 面白かったけど、こんなふうに終わるのかー。って感じ。

  • 2018年度中学生課題図書

    中学生にたくさん読んでもらえたかな?
    ラノベともいえる

    著者はイタリア在住のプロダクトデザイナー
    すごく納得
    椅子のデザインの描写が半端ではなかった
    タイトルにも納得

    こんなにやりたいことはっきりしている中学生
    すごい!

    ≪ 105度は もたれるのには 最適だ ≫

  • 2018/10/29

    913.6||サト (3階日本の小説類)

    中学3年生の真は、スラックスをはいた女子梨々と出会い、極秘で「全国学生チェアデザインコンペ」に挑戦する…!
    やりたいことを見つけた真は、父親の反対を押し切ってまっすぐに突き進む。 
    椅子デザイナーをめざす少年の、熱い夏の物語。

    貴女にはやりたいことがありますか!?

  • 子供のころからイスが好きで、イスのデザイナーを夢見る主人公。
    しかし父親には反対されていて……。
    好きなことをして生きていけたら、それは幸せなこと。
    けれども趣味とはちがい、〈仕事〉は好きなように自分の思うようにだけやっていけるものでもない。
    やや話が単純なものの、将来の仕事についてかんがえる、中学生にぴったりの内容。
    第64回青少年読書感想文全国コンクール中学生の部の課題図書と知って、納得。
    プロダクトデザイナーの筆者だけあって、イスのデザインや模型作りに関しての描写は、本格的。
    二人三脚でイメージを具体的に形にしていく、むずかしさとおもしろさがある。
    夢に向かってがんばる中学生たちの、さわやかな青春小説。

  • 「向かっている」という意識こそが人生を明るくするのだと、気づかされました。

    イス作りに青春をかける中学生男女の話。
    2人の夢中になって取り組む姿は刺激になる。
    全てがハッピーエンドとは言えないけどまだ若いしむしろ現実的。

  • 2018読書感想文中学生課題図書

    ずっと読みたくていたところ、図書館で発見。
    一気読みしてしまいました。
    家庭の事情で中学三年生の時に中高一貫校に編入した真。おじいちゃんがイス職人だったこともあり、かなりのイスマニア。自己紹介でイスの話をしたときに、イス男とあだ名をつけられてしまった。
    図書館で出会ったスラックスをはいた女子梨々と極秘で全国学生チェアデザインコンペに挑戦することに。
    家族、友達、夢、可能性を秘めた15才の成長が恥ずかしいほどに伝わってきました。多感な時期に吸収したものは未来に繋がっていくんだろうな。
    そういう子供達と接している分、強く思いました。

  •  2018年度の青少年読書感想文全国コンクールの、中学生の課題図書。

     都内の中高一貫校に編入してきた大木戸真。はじめての挨拶でイスに興味があると思わず言ってしまう。
     真が昼休みに学校図書館で『イスのデザインミュージアム』という本を見ていると、制服のスラックスをはいた女子に声をかけられる。その早川梨々もイスを設計図から形にするモデラーを目指していた。
     意気投合した二人は「全国学生チェアデザインコンペ」に挑戦するが……。

     編入そうそう「イス男」と陰で言われ変わり者だと思われる真。女子なのに制服をスカートでなくてスラックスをはき、スラックス早川、略してスラカワと言われる梨々。

     学校のなかで浮いても臆せず堂々としている梨々の姿に、強さを感じる。
     また、それぞれ親の反対を受けながらもイスのデザインの道に進みたいと思う気持ち。
     中学生が、時々くじけながらも夢を追いかける姿にいいなと思う。
     多分とっくにオイラが失ってしまったものだから。

     著者自身もプロダクトデザイナーとして活躍されている方です。専門家からデザインとは何か、この道を職業にしていく覚悟のようなものをこの物語に盛り込まれたように感じます。
     二女みき(仮)の読書感想文のための本でしたが、オイラも繰り返し読んでしまいました。

  • 面白かったー。夢を叶えてほしい。

  • 中学生がイスデザインのコンクールに取り組むお話。
    YA作品は同じような題材の使い回しが多いなか、切り口が斬新でいいなと思った。
    作品の構造は、何かに一生懸命に取り組む、親との確執(元イス職人のじいちゃんは味方)、良き友人との出会い、ぶつかり合いと成長、ほかの人と少し違うというだけで、遠ざける周囲などYA作品の王道。
    最後、結果を出して親が認めてくれるのかと思いきやそういう訳ではないという現実のほろ苦さを突きつけているのも児童書との差別化ができていて、よいなと思ったポイント。
    プロダクトデザイナーの作者の資質が存分に生かされた作品だと思う。
    タイトルの105度は心地よいイスの座ったときの角度のこと。

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著者プロフィール

『水色の足ひれ』(第22回ニッサン童話と絵本のグランプリ童話大賞受賞・BL出版)で作家デビュー。主な著書に『スーパーキッズ 最低で最高のボクたち』(第28回うつのみやこども賞受賞)『ぼくのネコがロボットになった』『リジェクション 心臓と死体と時速200km』『雨の日が好きな人』(以上、講談社)、『セイギのミカタ』(フレーベル館)、『つくられた心』(ポプラ社)、『一〇五度』(第64回青少年読書感想文全国コンクール中学校部門課題図書)、『アドリブ』(第60回日本児童文学者協会賞受賞)、『世界とキレル』(以上、あすなろ書房)など。
イタリア在住。日本児童文学者協会会員。季節風同人。

「2023年 『おはなしサイエンス AI(人工知能) ロボットは泣くのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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