- Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757217416
感想・レビュー・書評
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とてもマニアックな落語家インタビュー
ある程度話しての落語家のことを知っていないと面白くない。
私は知っていたけどね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
師弟愛の色々は子育てにも繋がるお話があって面白かった。
志らく師匠が本当はこしらさんをとても愛してるとわかったのが最高(^^) -
ほぼ毎日寄席や落語会に足を運び年間1500席もの高座を聴いているという著者が一落語ファンとして、自分が読みたい内容を落語家に直接訊いたインタビュー集。
あのときのあの演目がすごくよかった、あの高座のあの瞬間はどんな気持ちだったのか、みたいな感じでマニアックすぎるインタビューも多いせいか初心者には向かないという感想もあるようだが、初心者の私でも十分面白かった。
確かに「あのときのあの高座が云々」言われても見てない人には分からないし、実際にその高座を見た人なら倍楽しめるのだろうが、例えばいついつの高座が良かったと褒められて「ありがとうございます!」と素直に喜んだり、落語への自分なりの取り組み方・向き合い方を真面目に語ったり、周囲の人とのかかわりや心温まるエピソードを明かしたりと、高座では見られない落語家さんたちの素顔が見られるのは貴重だし、ファンとしては嬉しい限り。
本書で取り上げられている落語家さんに興味がある方ならきっと楽しめるはずだ。 -
「この落語家を聴け!」に続く広瀬和生氏の本書は広瀬氏がいま「この人に訊きたい!」と思う九人の落語家へのインタビュー。
選ばれた九人の噺家は春風亭昇太・柳家花緑・柳家喬太郎・橘家文左衛門・桃月庵白酒・三遊亭白鳥・立川談笑・立川志らく・柳亭市馬の九人。
広瀬氏は本書において「自分の言葉で語る落語」をキーワードに選んだと語っているが、その裏テーマはズバリ「本寸法の否定」。もっと言えば「本寸法を良しとする観客の否定」
確かに広瀬さんの言わんとするところも判らないではないけれど、ちょっと広瀬さんの論法も強引な気もしないではない。
そんな中で、広瀬さんの誘導尋問に引っかからず(!?)目からウロコのように語る噺家さんも居たりして、「自分の言葉で語る落語家」という人選は結構的を射ていたりする。 -
落語家とのインタビュー集。
著者の落語愛から選ばれたメンバー。
著者の考えを肯定してくれるメンバーを集めた印象。
よくあるインタビューよりは著者の落語論を落語家にぶつけてどう思うかという部分が多い気がする。
インタビューされている落語家メンバーが好きな人は必読。
落語論や落語家紹介本は多いが、このようなインタビュー本は貴重のように思う。10年前とかではなく、2010年に発刊されているという時代をしっかり感じて読むとおもしろい。 -
インタビュアー(広瀬和生氏)の落語愛が伝わってくるなあ。
ワタシがもうちょっと落語に詳しければ、もっと楽しめたろうに。 -
インタビュー集。
この本に載っている人は落語に対して誠実な人ばかり。
見習いたいなと思う。
特に「最初からああはならない。一回とっちらかったから今のあいつは面白い。」という話が印象的だった。
今までの自分が今の自分の全てで、だから同じ人は一人もいない。同じ落語をしてもダメ。自分の落語をやる。ってことだと思う。
この本を読んでいると落語家って難しい職業だなと思う。
でもすごく楽しそうだ。 -
図書館で一度読んでいる。手元に置きたい
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この人でないと引き出せないだろうという話が満載。しかしインタビューを受けた落語家全員が同じようなことを口にするのには驚いた。またどうでもいいけど、広瀬氏は落語を「観に」行ってるんだなぁ。落語は「聴く」ものだという私には違和感。