- Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758431071
感想・レビュー・書評
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近藤勇を主人公にした新選組小説を読むのは何気に初めてでした。何時も土方さんばっかりだったからなぁ…すみません局長!
話が逸れました。同じ作者の『新選組藤堂平助』や『歳三 往きてまた』よりは硬い感じがしました。勇さんが藤堂さんや土方さんに比べて政治的な場面に出ているせいでしょうか。でもやっぱり勇さんは最期まで剣の人、そして武士だったと思います。
ラストの相馬さんや野村さんと勇さんとのシーンがかなり感動でした。
やっぱり秋山香乃さんの小説は最高っす!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文が上手くなっている、というのが第一の感想。感心しました。無駄な文を削ぐことが一番難しいと思います。
ただ近藤勇の人物造形が薄いような、作者推しの土方に負けてます笑 -
残念ながらまったく内容の記憶がない。(2021.9.24)
※2007.12.9売却済み -
読んだかどうかがどうしても思い出せず、再読。
秋山先生の新撰組シリーズは、「時代さえ違っていれば」というやるせなさを感じずにはいられない場面が多々ある。
また、各隊士の話がどこかしらつながっているような気がして、他の人の話も好きな身としては「後日譚」や「裏話」を読んでいるような心地もして、嬉しい限り。 -
<作品紹介>
「誠」の旗印の下、反幕派の男たちを戦慄させた鉄の組織、新選組。局長の近藤勇は、盟友土方歳三、沖田総司らとともに、京都で任務に励んでいたが、徳川幕府の屋台骨は徐々に崩壊していた…。愛する妻子と女を残し、歳三らとともに没落する徳川家に殉じ、義と忠と夢に命をかけた男を描く、書き下ろし時代長篇の傑作。 -
今まで読んできた本では、土方さんを始め才能ある男たちが何故近藤勇に惹かれたのかが全く理解できなかったが、この本では近藤さんの良さがよく描かれていると思う。
山南さんを始め、藤堂、伊東でさえ近藤を慕い、或いは認めつつ、己の信じる道のため離別せざるを得なかったという描き方が良かった。 -
■「誠」の旗印の下、反幕派の男たちを戦慄させた鉄の組織、新選組。局長の近藤勇は、盟友土方歳三、沖田総司らとともに、京都で任務に励んでいたが、徳川幕府の屋台骨は徐々に崩壊していた…。愛する妻子と女を残し、歳三らとともに没落する徳川家に殉じ、義と忠と夢に命をかけた男を描く、書き下ろし時代長篇の傑作。
■■主人公は近藤勇。以前読んだ土方さんや藤堂さんに比べれば、話の流れははしょり気味だし駆け足っぽかったけど、まずまず近藤氏のかっこよい姿が見られます。印象に残った言葉は、近藤は「剣術屋」土方は「喧嘩屋(戦屋)」の部分。それが二人を分かつことに。あくまで幕府に忠義を尽くす近藤と、新選組のために勝つことを選ぶ土方、どこまでも近藤につき従う沖田。切ない。
てか土方さんがまた素敵でした。この人の描く土方さんは、また格別にべっぴんです。
歳三は誰のことよりも自分自身よりも、この世で”近藤勇”を大事にしている。勇に男の理想を見つづけている。ずっと傍にいる勇が気付いていないはずがない。 -
4758431078 315p 2004・6・18 1刷