銀河鉄道の夜 (280円文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.81
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本棚登録 : 927
感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・本 (120ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435482

感想・レビュー・書評

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  • 雨ニモマケズ良い。

  • 「キレイだなぁ」

    読んでいる最中に、そう感じました。
    「銀河鉄道の夜」は初稿が1924年ということなので、丁度100年前の作品。
    時代、言葉の使い方が違う為、全て理解することは難しかったのですが、風景や色の表現は今まで読んだ小説の中でも群を抜いてキレイでした。

    「雨ニモマケズ」
    知らない人はいないのではないかと思われる詩。病床生活中に書かれたそうです。その背景を知って読むと、病気で普通の生活ができなくなってしまったため、「健康で普通に生きていくことは尊い」ということを詠っているのかなぁと私は思いました。
    失ってから、大切さに気づく事が多いです。日頃から感謝の気持ちを忘れない人でありたいです。

  • 古い小説をまともに読んだことがなかったが、その題名で想像される景色が非常に美しい。
    ただ、根拠のない敷居の高さによってなかなか読む機会が訪れなかったが、
    Kindleのサブスクリプションにラインナップされていたので、意を決して読んでみた。

    最初こそ、当時の言い回しを自然に読み進めることが出来ずに苦労したが、
    気付くと私の脳内は美しい天の川を走る列車の中にいた。

    ジョバンニの葛藤な子供ならではのものではなく、大人でも目を背けたくなるようなものだったり、大人になって隠すのが上手くなった弱い部分であって、そのせいか、ファンタジックな世界観に酔うことなく、ジョバンニに目線を合わせ続けることが出来た。

    解釈が人によって違うと言われる作品であるらしく、ぜひ色々な人の解釈を見て聞いてみたいと思った。

    葛藤や迷いを抱えた少年が、様々な人々やできごとと向かい合い、成長していく作品。
    私はこれが、こういうのが好きなんだ。と強く思う。
    普段、作品を読む際には考えたことないが、
    1930年代頃の時代に思いを馳せた。

  • 恥ずかしながら初めて読んだ
    昔の人が書いた小説って難しくて読みにくいけど、表現が文学的センスに溢れていることはよくわかった

  • 難しかった

  • 再読。約30年ぶりの再読。
    汲めども尽きせぬ魅力がある。またいつか再読したい。そうやって時々読んだりして傍に置き続ける物語なのだな、と思う。

    再読すると彼岸への道行き、という気配が濃い。哀しみがあり、心の痛みがある。
    賢治の作品は土の匂いやイーハトーブの地平にある。だが本作は、そうしたものを超えたもう一つ上の地平にある。幻想的というのみならず、形而上の野をゆくような趣きがある。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/684175

  • 【きっかけ】古本屋でとても綺麗な状態のものが置いてあったので、手に取った一冊。

    【感じたこと】タイトルと何となくの内容は知っていたものの、きちんと読むのは初めてだった。そして読んだもののいまいち理解できずに終わってしまった。ただ、綺麗な言葉が数多く並び、それぞれに特有の色があるんだろうなぁと思った(読みながら、キラキラしているんだろうなと感じた。)。残念ながら、いまの自分にはその色がはっきりと想像できないもの(言葉)が多かったので、またいつか読み返したときには、もっと色が増えていると信じたい。

  • 収録作品
    銀河鉄道の夜/雪渡り/雨ニモマケズ

    あまりにも有名な銀河鉄道の夜。恥ずかしながら初読。銀杏ボーイズの銀河鉄道の夜昔よく聴いてたなぁ〜。

    ラストを読んでこういう話だったのかぁとしみじみ。この作品を味わい尽くせたかと言うと、正直一度目では足りなかったので、本棚に眠らせて置いてまた読もうと思う。電車で向かう旅行の時にバッグに潜ませたい。

    長野まゆみさんの解説で、この「すきとほったほんたうのたべもの」を高校生でも「ほんたう」のうまさを味わうには、いくぶん時間がかかるかもしれない。と書かれている。アラサーの私も時間をかけて味わってみたいと思う。

    • サイバー飯テロさん
      ハロー今君に素晴らしい世界が見えますか?

      酔っ払って書いたコメントなのでレスは大丈夫です…笑
      ハロー今君に素晴らしい世界が見えますか?

      酔っ払って書いたコメントなのでレスは大丈夫です…笑
      2022/10/06
  • 私には台詞の解釈が難しく読みにくい印象を持ちました。
    もっと日本文学を読まなければと思いました 笑

    ストーリーは旅をしながら出会っていく幻想的な内容で読んでいると「星の王子さま」を思い出しだしたりとほっこりもしました。

    私的にはズレてるかもしれませんがジョバンニやカムパネルラの言葉より 

    蠍のお祈りが

    「ああ、わたしはいままでいくつものの命をとったかわからない、そしてその私がこんどいたちにとられようとしたときはあんなに一生けん命にげた。それでもとうとうこんなになってしまった。ああなんにもあてにならない。どうしてわたしはわたしのからだをだまっていたちにくれてやらなかったろう。そしたらいたちも1日いきのびたろうに。どうか神さま。私の心をごらんください。こんなにむなしく命をすてずどうかこの次にはまことのみんなの幸のためにわたしのからだをおつかいください。」

    蠍は真っ赤な美しい火(アンタレス)になりました。

    蠍だけに胸に刺さりました。


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著者プロフィール

1896年(明治29年)岩手県生まれの詩人、童話作家。花巻農学校の教師をするかたわら、1924年(大正13年)詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』を出版するが、生前は理解されることがなかった。また、生涯を通して熱心な仏教の信者でもあった。他に『オツベルと象』『グスグープドリの伝記』『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』『セロ弾きのゴーシュ』など、たくさんの童話を書いた。

「2021年 『版画絵本 宮沢賢治 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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