勇者たちへの伝言 いつの日か来た道 (ハルキ文庫 ま 14-1)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 70
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758439626

感想・レビュー・書評

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  • 生きていくこと。

  • タイトルや表紙から野球の話かと思うでしょうが、そこから話は流れて在日朝鮮人の帰還の話へと移っていきます。確かにうまくは話題が流れていくのですが、個人的にはどちらかにまとめてもらったほうがよかったかな。次作もそうですが戦後の昭和を愛する作者のようです。星はデビュー作ということで。

  • 阪急ブレーブス、西宮球場を軸に、様々な人間ドラマが交錯する至高の一冊。
    単なる野球ものかと思いきや、男女の深い愛情を描いたハートウォーミングなお話でした。
    関西では大阪ほんま本大賞なる賞を受賞したとか。

  • 最初は過去を懐かしむ話で退屈だったが、北朝鮮の話になってからはノンフィクションのようで引き込まれた。最後は全部繋げると胡散臭くなるような気もするが、感動したので、読後感は良かった。

  • 2016/09/16
    第4回大阪ほんま本大賞
    ピース又吉さんも絶賛!

    本屋さんでお勧めされていたので、内容を見ず購入。読み始めました。
    日本・北朝鮮の事情、国同士の政治によって人々の思いや、夢が振り回されつつも、その中で必死に生きる人々。

    距離は離れても、人々の思いは何処かで繋がっている。素敵な話でした。

  • 高井 加藤 山田 福本 バルボン 足立 山口 岡村 マルカーノ アニマル 

  • 2016/08/24
    どんな話かよく知らないで手に取った本。
    野球少年の話かと思いきや壮大なストーリーだった。
    でもちょっと都合が良すぎな感じもあった。

  • 閉ざされた独裁の国、北朝鮮の悲劇に関しては今までに何十冊も本を読んだ。強制収容所の話など想像を絶する残酷さで読み進めるのが辛い本もあった。そのほとんどがノンフィクションだったがこの本はフィクション、小説、ファンタジーである。フィクションだが事実に基づいたフィクションなので物語の悲劇はリアルそのもの。

    昭和ノスタルジー的なほっこりする小説と思って読み始めたがストーリーの切なさで読むのが辛い。北朝鮮関連でこんな小説を読んだのは初めて。才気ある作家がよくやるような人間関係の作りこみ過ぎが少し気になるが、ノンフィクションを含め北朝鮮関連本のなかでも印象に残る作品である。

    久しぶりに北朝鮮関連本を読んだが、北朝鮮国民の悲劇は戦後70年の今も我々の国から日本海を挟んで目の前すぐそこにある異界、悲劇である。そんな我々の近くにある悲劇を現実的効果的にサポートできないことが切ない。

  • 阪急ブレーブスを懐かしむ小説かなと思っていたが、とても予想を裏切られた。
    物語の展開の壮大さに圧倒された。ストーリーの組み立ても素晴らしく、内容も感動的。
    ラストは自然と涙が流れた。

  • 北朝鮮帰国者の悲惨な現実を初めて知りました。
    現実にはないタイムスリップものですが、
    実際の野球選手を絡めたりしてるので入り込みやすかったです。

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著者プロフィール

1958年大阪府生まれ。同志社大学法学部卒業。2012年に「いつの日か来た道」で第19回松本清張賞最終候補となり、改題した『勇者たちへの伝言』で2013年にデビュー。同作は2016年に「第4回大阪ほんま本大賞」を受賞した。他の著書に『空の走者たち』(2014年)、『風よ僕らに海の歌を』(2017年)がある。

「2022年 『甘夏とオリオン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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