あきない世傳 金と銀 源流篇 (ハルキ文庫 た 19-15 時代小説文庫)
- 角川春樹事務所 (2016年2月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758439817
感想・レビュー・書評
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幸が、9歳から大変な苦労をするが、知識欲を絶やさないことには、感心する。
次巻以降の幸の活躍に期待してしまう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
先日、数年越しでみをつくしシリーズを読了して
「なんで今まで読んでへんかったんやろう…」
ていうぐらい、面白さに打ち震えたのは前述の通り。
ただ、時代小説という(わたしにとっては)難易度の高い著者だけに、
「おもしろかったから別タイトルも読もう!」
と、気軽にいけるかどうか…。
と、いう不安を抱えつつ、図書館で予約してみたところ
な ん で 今 ま で 読 ん で へ ん か っ た ん や ろ う(二回目)
これは、面白い! これも、面白い!!
みをつくしは料理道の話やったけど(そんな言葉ないやろ)、こちらはお商売の話。しかも舞台は大坂ってことで、こちらのようがより馴染みがあるかもよ~! まだ一冊しか読んでへんからわからんけど、ソッコーで続きを予約した! んもうシリーズイッキ読みする!
主人公がわかりやすく聡いのは読んでて小気味よくて好き。
昨今はそういうのを「主人公補正」と、いう(場合もある)らしい(笑)けど、わたしは好きやなあ。主人公には、他人にない才能がある、ていう流れ。
幸ちゃんの場合はどうなんやろう。彼女自身の努力も十二分にあると思うけど、天性のものも持ってるよね。
天分もある働き者って、何なら一番の理想かもしれん…。
そして菊栄さんの「図太さ」(いい意味の)をわたしも目指したい。
厚かましい、と、いう意味ではなくて、「腹をくくる」かつ「おおらかに生きる」って感じと受け取った。
すばらしいな。 -
みをつくしがとても良かったので手を出してみた。
まだまだ駆け出しだが、続きが気になる終わり方
でてくるキャラは結構みんな個性的でこれもまた楽しみ
2021.8.14
101 -
この人の作品はほんまに面白い!読み友さんのオススメ作品!読む前から読むのがもったいなくて手がつけられませんでしたが、ここは勇気を振り絞り^_^ようやく読み始めました。舞台は関西!大阪者の自分にとって、武庫川、津門川、西宮など、馴染みのある地名がすごく嬉しく、ストーリーと関係ないところでテンションが上がりました。更に読み進めると、主人公の幸の勤め先近辺は自分の生まれ育った所に近く、時代は違えど懐かしくてそれだけで感激!中盤からはただただ店主徳兵衛への怒りしかありません!ほんっと最っ低ぇっ!早く次へ。
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日頃から口数が少ない人に魅力を感じていた。
これを読んで、幸がまさにイメージ通りのそれだった。強く、賢く、優しい。自分よりも家族を思いやる。
謙虚に生きなければいけないと思わずにはいられなくなります。 -
みをつくし料理帖の作家さんが書いた本。
商は詐なり。と、父親から言われていた幸。しかし、父と兄が亡くなり、幸は商家へ奉公に行くことに。
幸が本当にいい子です。父親から商人は悪いみたいなことを言われて育ったのにも関わらず、自分の奉公先の商家をちゃんと見て、全部の商人が悪人では無いのでは?と思い始めます。
お兄さんから知恵をつけなさい。と言われ、商家の奉公で女性の出世はない世の中。それなのに、商業のことを学ぼうと一生懸命になります。
幸がこの先どんな運命を歩くのか楽しみです。 -
身をつくしが終わり、喪失感があったので、同じ高田郁さんのこのシリーズ読み始めた。東京浅草から大阪天満へ。
面白くなってはまりそうな予感がします。 -
お手元にハンカチとティッシュが必須となりますーっ。
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2020年初読は「みをつくし料理帖」の次シリーズ。
主人公の幸の地元が武庫川周辺でちょっと馴染みのある場所なのが嬉しかった。
江戸時代、女性は良家に生まれ良家に嫁いで跡継ぎを生むことだけが存在意義で、それ以外の女性は一生鍋の底を磨いて暮らさねばいけない。女に学はいらない、と言われていた時代。そんな時代に、学ぶことの楽しさに気づき、学びたいと願う幸や、主人の放蕩に愛想をつかしてさっさと離縁してしまった菊栄さんはかなりのニュータイプの女性だと思う。
また、士農工商という身分制度があり、学者であった幸の父が商人を毛嫌いし見下していたりと、当時の時代背景がよくわかる。
小さな幸が、貪欲に学んでいこうとする姿が健気で可愛らしい。また幸を囲む周りの登場人物たちも皆魅力的でした。
幸の将来には様々な苦難が待ち受けていそうですが、亡き兄の「知恵は生きる力になる」という言葉を胸に、どんなふうに道を切り拓いていくのか、とても楽しみ。
2020年も良い本読むぞ~。