スティーブ・ジョブズ 神の策略 (リュウ・ブックスアステ新書 81)
- 経済界 (2009年11月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784766710816
作品紹介・あらすじ
大病から奇跡の復活!決して素顔を見せてはいけない。目的達成まで本心は隠し通せ!。「引き算設計」だからこそ、iPodは完成した!。
感想・レビュー・書評
-
ここに描かれてれいるウティーブ・ジョブズ像ははっきり言って「黒い」です。そのあまりの闇の深さにジョン・スカリーではありませんが本当に唖然としました。光あるものは闇も深い。そんな事実を突きつけられます。
やっぱりこの人の書いているジョブズ本は非常にわかりやすくて面白いですね。今回ここに書かれているものはスティーブ・ジョブズが現在の地位にたどり着く前に行った数々の『策略・交渉事』に関するエピソードが収録されておりまして、僕は始めてこの本を読んだときに
「えぇ、ジョブズってこんなに黒い部分があるのか!」
と正直、引きました。
アップルに復帰する際に自分を引き立ててくれたギル・アメリオを裏から手を回して追放したり、また、ジョン・スカリーとの関係に決定的な亀裂が入ったときに彼を追い落とそうとクーデターを画策するジョブズが描かれていて、僕自身も、ジョン・スカリー同様、スティーブ・ジョブズのダークサイドにものすごい衝撃を隠せませんでした。しかし、猛獣のような社員たちがいて、彼らをひとつの方向に導いていくためには正攻法ではたちまちやっつけられてしまうということ。だからこそ、彼のような現場のもっとも細かいところまで徹底的に口を出してアメとムチ、天使と悪魔の顔を使い分けるようなマネジメント術が必要なんだなと、そう感じました。
対照的にアニメスタジオのピクサー社では社内ではエド・キャットムルに製作現場を取り仕切らせ、自らは巨人であるディズニー帝国に真正面から切り込んでいって、マイケル・アイズナーやジェフリー・カッツェンバーグたちなどの「大御所」たちを相手にウルトラC級の交渉術を駆使して数々の無理難題をディズニー側に飲ませるプロセスは痛快ささえ感じました。
今、僕はピクサーのCGアニメが大好きで、よく見ているんですけれど、これで発生した利益や権利を自分により有利な方向にもって行く、その執念は見習うべきところが多かったです。彼にしかできないとが多々ありますけれど、我々にできることは、彼のいい部分を個人の裁量で取り入れていく。それから始まるのではないでしょうか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スティーブ・ジョブスの革新性や
その人間的、思想的背景などを
分かりやすく解説した本です。
私は革新と革命を起こしたいと
本気で思っています。
そのために必要な心構えなどを
教えてもらった気がします。 -
スティーブジョブズさんを紹介している本
iPhone愛用している私としては、どういう人か知りたかった為読んだ
スティーブジョブズさんは、ビジネスをするのが好きで、自分の想いを完璧に形にするこだわりが強い人らしい
本の内容自体、一つの事柄を多方面から繰り返し記述してある傾向があり
読みにくい
でも項の終わりに、歴史の人物や、偉大な人物の格言的な言葉を交えて、意見、見解が述べられている
それがわかりやすかった
その中でも心に残ったことば
『リスクを取らない生き方とは、自分らしさを放棄する人生でしかない』
『本当の失敗とは転ぶことではない。転んだ後で、起き上がらない事だ』
『チャンスの女神は往々ちして私たちの手の届く所に潜んでいる。そして人が見逃してしまいがちなチャンスを発見する力は、24時間絶えず考え続ける「「持続思考」にある事は間違いない』 -
今に満足しないで次を意識をすること。
考える力。
いつか世界一になると大ぼらをふく。
今は何の役に立つかわからなくても、一生懸命に打ち込めば、初めに考えていた目的が達成できずとも、将来、違った形で成果をあげることがしばしばある。 -
ジョブズ好きのおっさんの話。信憑性などはないが、ジョブズに関係する話は面白いので読めてしまう。
-
うーん、普通な印象。
-
日頃iphoneやmacを使っているが、スティーブ・ジョブズについて詳しく知らないので読んでみた。若い頃からiphoneの隆盛まで書かれているので入門にちょうど良い。
スティーブ・ジョブズがいかにして周りの人間を魅了または対立していったのかも多数触れられていて興味深い。中でも、相手と信頼関係を作ったあとに、罵詈雑言を浴びせ相手をボロボロにし、放心状態のところに再び優しい言葉をかけるという、カルトの洗脳と同様の方法で相手の心を掌握するスティーブ・ジョブズの手法には少し恐ろしいものを感じた。
しばしばライバルとして登場してくるビル・ゲイツについても知りたくなった。 -
スティーブ・ジョブスについて初めて知りました。
彼はすごいけど彼の様にはとてもじゃないけど生きられないなぁと思った。
章の終わりにあるまとめ(?)の中で、書き留めておいた言葉(備忘録として)
1.リスクを取らない生き方とは、自分らしさを放棄する人生でしかない
2.得意ゾーンを少し横に広げると思いがけないチャンスを手にすることもある
3.40歳までは勝つように心がかけ40歳からは負けないように心がけることが大事 -
ジョブズの策略とは?
リスクをとってきたからこそ、成功がある
優良企業は、革新的な製品を既存顧客のニーズにマッチしないという意思決定をしがち -
リュウ・ブックスアテネ新書のジョブズ関係の新書。
芸術なまでに製品にこだわった半面、目的のためには手段を選ばない策略家としての一面をもっていたスティーブ・ジョブズ。
若いときにアップルを追われ、不遇の10年を過ごしながらもピクサーで復活した後は戦略を駆使ししてカリスマ経営者として頂点を極めることになります。
そんなジョブズの戦略家としての一面にスポットをあてて書かれています。
すでに、他の本でもジョブズの半生については十分書かれているので、今回の「神の策略」はジョブズのビジネスでの逸話をもとにビジネスパーソンがどう考え、どう動きべきかという観点からもまとめられています。
やりたいこともできずにくすぶるよりも、自分のやりたいことで成果をだすことに情熱を傾ける人生を選びたい…そんな気にさせる本だと思います。