小説 外務省-尖閣問題の正体

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  • 現代書館
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レビュー : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784768457306

作品紹介・あらすじ

日本の政治家・官僚は真の国益を考えているのだろうか。尖閣諸島をめぐる日中の内幕を、実在の人物を数多く登場させながら、これほど鮮明に分かりやすく読ませた本は、これまであったろうか!!

感想・レビュー・書評

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  •  「小説」と銘打ってあるが、娯楽性はない。元外務官僚による内幕もの、暴露ものとして読むのがよい。といっても、実名オンパレードで出典も明記されているから、いかがわしいものではない。広瀬隆の一連の著作と同類。
     鳩山由紀夫や小沢一郎がいつのまにか表舞台からフェードアウトしたのに訝しさを感じていたのだが、著者は米国による「人格破壊」(デマによる大衆への刷り込み)によるものだと言う。その見解の当否を断じる力はぼくにはないが、胸落ちする点はある。
     書かれていることを全て鵜呑みにするのではなく、また「与太だよね」と頭からバカにするでもなく、ぼくらが普段意識していない(できない)視点を気に留めながら読むべき本。

  • 借りて読んだ。小説という形式で、本当っぽい感じのする、外交陰謀と外務省官僚の矜持について。ストーリーだから理解しやすいが真に受けてもファンタジーだと思っても正解は分からないわけで、時々馬鹿馬鹿しく思えてしまうが、それでも勧められなければ読まなかったわけで、視野も広がり、よかった。道徳的中立を守った者が最後に残った最悪の場所に陥るというのは、怖いけれど忘れてはいけない警句。

  • 2018.04.21
    初めて読んだ著者でした。これは面白かった!目から鱗みたいな•••。政治の裏のカラクリが全て見えて来たような。最近の週刊誌問題もそのように見える。西京寺みたいな人は必ずいる。個人の資質を責めるような議論ばかりしてないでもっとやることあるでしょ!と思う今日この頃。

  • 内容は複雑だしよくわかんない外交分野のことだけど、表現が直截的で平易(というか説明的?)なので少し戸惑った。裏を読めみたいなところがないんで。ナボコフなどとは正反対ね。お洒落ではなくても誠実な書き方なのだろう。
    河東哲夫さん(ペンネーム熊野洋)の小説よりは受け入れられたかな。あまりナルシスティックではなかったので。イランのことは続編に期待のようだ(漢詩・ロシア詩に加えペルシャ・アラビア文学の引用が増えそう)。アメリカに言いなりにしかなっていない外務省、自民党の面々がひたすら情けなく思え、「アメリカ大事、何より大事」の人達と深い溝…

  • 鳩山が民主党を結党したとき、過剰な対米外交を脱すると宣言した。
    日本を操る米国人を「ジャパンハンドラー」と呼ぶ。戦略国際問題研究所アジア日本部長のマイケル・グリーンはその中核的存在。民主党が結党されたときは、ジョンズ・ホプキンス大学客員講師で若造だったグリーンは、慌てて関係者を回りその意味を調べた。そうするとそれが単なる理念ではなく本物であることを知った。祖父の鳩山一郎も自主外交思想だった。そうすると、鳩山つぶしが始まる。
    鳩山は、イラン訪問の際に前もって野田首相に説明している。野田は了承していた。

    石原の尖閣購入発言は、ヘリテージ財団での講演。この財団は共和党系のきなくさい団体。この購入発言は国防情報局DIAが仕掛けたもの。米国国防総省と石原を取り持ったのが、スタンフォード大学名誉教授のメイ

    若泉敬がとりもった繊維の密約も佐藤首相は裏切った。

    サンフランシスコ平和条約で千島列島の範囲をあいまいにしておけば、日ソの仲はよくならないという西側の思惑があった。

    ニューヨークタイムズ東京支局は朝日新聞社の中にある。

    もともと普天間は移転ではなく閉鎖だった。

  • 他の方も書いておられる通り、恋愛の話は正直要らないのですが、恋愛の話を書くことで「小説」としての体裁を保っているのかな?と思いました。

  • 外務省のアメリカ偏重と人間の正義がテーマになっている。鳩山由紀夫のアフマディネジャド訪問批判、小沢バッシング、丹羽大使叩きなど、かなり腑に落ちていなかった問題を果敢に取り上げていた。筆致は子供っぽくすごく読みやすかったが、中身はとても良かった。はあ~、それにしても男ってここまで崇高な精神や社会問題を並べながらも、美女への憧れから離れられないのかね~。小松さんが美人だ、美人だってしつこい。彼女の容貌を一切言及せずに真心をぶつけ合いながらプロポーズまで行ってたら西京寺さんの人間的な深みも際立っていただろうけど。

  • 日本の外交はアメリカに首根っこを押さえつけられたまま、アメリカの筋書きどおりに動かされていて、日本の国益に反することも多いのが歯がゆい。

    あの出来事の裏にはそういう背景があったのかぁ、そういう思惑だったのかぁと、無知だった自分の中で徐々に繋がっていってるような気がする。

    ラブストーリーは必要ないなと思った。人の恋バナにページを割くぐらいなら、もっと踏み込んだこと知りたかった。(公にできないこととかあるんだろうなぁ、恋バナで誤魔化してページを埋めたのかな?)と勘ぐっちゃったじゃない。

  • 元外務官僚 孫崎享氏が書いた、小説という形式をとったノンフィクション(?)
    もちろん、すべてが現実のまま書かれているわけではないが、取り上げられている時代、政党、政治家、官僚組織、そしてかれらの行動。さらには彼らの行動のベースになる考え方などが、事実さながらに書かれている。
    一般の読者を想定した場合、必ずしもすべて詳細な真実をかくことよりも、ポイントをつかんだエッセンスのみ伝えるほうが、よりわかりやすい部分があると思う。
    その意味で、本書は孫崎氏なりの視点による暴露本なのかもしれない。
    本書のハイライト、尖閣諸島をめぐる中国、日本の考え方の違い、そしてその行動が及ぼす影響などは、孫崎氏の考えそのものなのだろう。
    外務官僚、霞が関の考え方、そして尖閣諸島の位置づけなどに興味がある方は、面白く読めると思う。

  • 著者自身が作品内に登場する

  • 本当だったらとても恐い

  • 孫崎享氏の本は初めて。
    「小説じゃないから」という紹介? を聞いていたので、苦なく読めた。
    尖閣諸島もそうだけれど、日本がこういう体質というのは理解できる。
    ぜひ、皆に読んでもらいたい一冊。

  • 著者の「日本の国境問題」「日米同盟の正体」を、事前に読んでいたので背景がよく理解できる。若杉冽の「原発ホワイトアウト」によく似たノンフィクション仕立ての小説。若杉は現役官僚の匿名小説といわれているが、文体はよく似ている。

  • 日本はアメリカにゆっくりと殺されている。

    鳩山由紀夫元首相、小沢一郎は愚者ではなく米国にとって害があるから人物破壊が行われた。
    橋本龍太郎元首相はアメリカにとって害がある行動をとったため失脚した。

    作者の説を鵜呑みにすれば、メディアや一部の政治家、官僚はアメリカから何らかの誘導を受けており、日本はアメリカの国益に沿う道を選択させられる事になっている。

    本当だったら嫌です。

    作者の空想の域を出ていない事を祈りたい・・・

  • 【Entertainment】小説 外務省/孫崎 享/20140809(65/239)
    ◆きっかけ
    日経広告

    ◆感想
    ・北方領土、尖閣諸島、いずれも米国が日本をカモにする為、アジアでの米国のプレゼンスを向上させるための策略ということか。WWR2で負け、その敗戦処理を意図的にあいまいにしたがために、今もなお遺物として残っていることを知らしめた本。
    ・しかし、実際斯様な実行力のある外務省職員っているのか?自分の仕事そっちのけで真実を探求できる余裕はあるのか?ちょと現実味ない。
    ・著者は駐イラン大使まで勤め上げた外務省キャリア。故にとても説得力ある話。しかし、主人公の中途半端なラブストーリーは不要だろうし、まして、自分を実名で登場させ、自画自賛しているのは、結構引いた。別のやり方があったはず。
    ・ジャパンハンドラーという言葉がいまだ存在していること自体、米国の植民地的発想なのだなとも思う。そして、そのから抜け出せない。

    ◆引用
    ・ジャパンハンドラー:日本を操る米国の人々 CSISアジア・日本部長など
    ・植えられた場所で花を咲かせ:2008年、ヒラリーが大統領選でオバマに負け、国務長官として彼の下で働くことになった際の発言。
    ・米国との関係が深いことが、日本では出世の切り札。
    ・尖閣棚上げ論は、紛争の処理をどうするうかという観点で正解。
    ・外務省 国際情報統括官組織:複眼的情報分析をする。
    ・外交センスのない指導者を持つのは悲劇
    ・米国にとって日本は絶好のカモ。米国債保有額は11000億ドルでドイツの20倍。米国にとって、召し上げた金。
    ・日本を不景気にしておけば、日本は資金運用を米国でする。車の輸出等で稼いだ金は米国へ戻る。過去、英国が植民地インドで使った手段。それに我慢できな橋本首相は、米国債を売りたい誘惑にかられたと発言し、翌年総辞職。
    ・米国が日本にさせたいこと、①防衛費を増やし、米軍と一体運用できる装備を買わせること、②法体系を見直し、中東などで米軍と一緒に戦える軍にすること、③普天間から辺野古へ移転すること。
    ・英国は北方領土で日ソ間で喧嘩させておけ、それが我々に有利だと。キッシンジャーが1971年に同じように日ソを離反させておけ、いいっている。キッシンジャーは毛沢東 に日ソが政治的な結びつきを強めると危険と言っている。
    ・北方領土と同じように、返還の土岐に島の領有権の問題をあいまいにしておいて、日中で争わせようとした。
    ・小沢:日本の改革を真剣に目指した。官僚、政治家、ジャーナリストら米国よりの人間を一から育成し直さなければならない。だから米国はにほの今の統治体系を壊したくない。米国に隷属する官僚、政治家、ジャーナリストに日本の中枢にいてもらいたい。小沢はこのシステムを壊そうとしたので、米国は彼を日本の権力者にするわけにはいかなかった。だから、小沢を悪者に仕立て上げた。
    ・日本のメディア3分類:①御用メディア(官邸や官庁の記者クラブ、言い分をそのまま報道=大本営発表)、②①に属さない、中小メディア、独立色。しかし、①に反対すると締め付けが厳しくなる。③ソーシャルネットワーク。ツイッター等
    ・石川次官の強さ:力の強い者の考えを自分の理想にすることに何の躊躇もない。
    ・テレビにはその番組の筋書きがあり、その通りに発言しないとダメ。自分の意見を言ってもダメ。

  • 元外交官の著者による、尖閣諸島をめぐる日中問題の内幕を暴く小説(仕立ての論考)。尖閣問題をはじめ日本外交は米国に操られているというのが本書の趣旨。かなり陰謀論ぽくって全面的には信用できないが、一面の真実はついているんじゃないかという印象は持った。小説としても、一人の外交官の成長物語として、まあまあ面白かった。

  • 小説ではあるが、社会情勢の解釈として納得できる。そして目下の集団的自衛権などをめぐる状況に改めて危機感を覚える。やはり国民が声を挙げなければならない。

  • うーん、小説としては。。尖閣諸島について勉強出来たのは良かった。「棚上げ」確かに国家間ではそれが一番良いかも。田中角栄さん、頭良いと思った。

  • 著者の言わんとしていることはわかるし
    賛同もするのですが。
    小説としては、著者自身が主人公の憧れの人
    という設定とか。著者の好みではないかと思われる
    エピソードとかが入っていて、くだらない。
    下世話な感じがします。

  • 20140506

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著者プロフィール

1943年、旧満州国鞍山生まれ。1966年、東京大学法学部中退、外務省入省。駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、駐イラン大使等を歴任。著書『戦後史の正体』(創元社)、『日米同盟の正体』(講談社現代新書)、『小説 外務省』(現代書館)、鈴木邦男氏との共著『いま語らねばならない戦前史の真相』(現代書館)等多数。

「2018年 『アーネスト・サトウと倒幕の時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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