愛のパレード (セルバンテス賞コレクション 7)

  • 現代企画室
0.00
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 14
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784773811056

作品紹介・あらすじ

1910年代、世界に先駆けて社会革命を経験し、40年前後からは、大戦を逃れた大勢の亡命者を受け入れた、稀なまでの魅力を放つ20世紀メキシコ。本邦初紹介のメキシコの作家、ピトルは、この時代を背景に、ナンセンスな不条理、知的な諧謔に満ちた多声的(ポリフォニック)な、瞠目すべき〈疑似〉推理小説を仕立て上げた。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 歴史家デル・ソラールが、自身も子供の頃住んでいたミネルバ館で1942年に起きた殺人事件の謎に迫ろうと、その場にいた人々に話を聞いていく、という筋立て。

    「推理小説」の形式なので、あまり踏み込んで紹介してはいけないのだが、人々はそれぞれに話したいことを話して、なかなか謎の核心には迫れない。むしろそこで立ち上がるのは1942年のメキシコを覆っていた不穏で、コスモポリタンな雰囲気だ。

    個人的には、当時ミネルバ館に上流階級出身の姉妹が高級な製本を生業として慎ましく暮らしていたという叙述がツボでした。

    • sifareさん
      こんばんは~
      本棚からいろいろ読みたい本を紹介して頂きました。フォロー有難うございます。
      宜しくお願いします!
      こんばんは~
      本棚からいろいろ読みたい本を紹介して頂きました。フォロー有難うございます。
      宜しくお願いします!
      2014/07/15
    • mikechatoranさん
      コメントありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。
      コメントありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。
      2014/07/16
全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1933年、メキシコのプエブラに生まれる。ベラクルス州での幼少時代、父、母、妹を相次いで亡くし、マラリア感染による蟄居生活を余儀なくされるなど、数々の不幸に見舞われる。メキシコ国立自治大学で法律を学び、1961年より長期の海外生活に入る。70年代以降は外交官としてベオグラードやワルシャワ、パリ、ブダペスト、モスクワ、チェコに滞在、多数の文学作品の翻訳を手がける。1959年に短篇集『包囲された時間』で作家デビュー、『フルートの音』(1972)、『ブハラ夜想曲』(1981)、『愛のパレード』(1984)、『青い目の聖女を従える』(1988)、『結婚生活』(1991)などの作品によってメキシコを代表する作家としての地歩を固める。後三作は〈カーニバル三部作〉の名で総称される。その後、『遁走術』(1996)、『旅』(2001)、『ウィーンの魔術師』(2005)からなる〈回想三部作〉を発表、日記やエッセー、紀行文、身辺雑記、短篇小説など、複数のジャンルを横断する柔軟な作風によって注目される。2005年にセルバンテス賞を受賞、メキシコ人としてはオクタビオ・パス、カルロス・フエンテスにつづく三人目の快挙としてメディアでも大きく報じられた。

「2011年 『愛のパレード』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大西亮の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×