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- Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
- / ISBN・EAN: 9784773811056
作品紹介・あらすじ
1910年代、世界に先駆けて社会革命を経験し、40年前後からは、大戦を逃れた大勢の亡命者を受け入れた、稀なまでの魅力を放つ20世紀メキシコ。本邦初紹介のメキシコの作家、ピトルは、この時代を背景に、ナンセンスな不条理、知的な諧謔に満ちた多声的(ポリフォニック)な、瞠目すべき〈疑似〉推理小説を仕立て上げた。
感想・レビュー・書評
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歴史家デル・ソラールが、自身も子供の頃住んでいたミネルバ館で1942年に起きた殺人事件の謎に迫ろうと、その場にいた人々に話を聞いていく、という筋立て。
「推理小説」の形式なので、あまり踏み込んで紹介してはいけないのだが、人々はそれぞれに話したいことを話して、なかなか謎の核心には迫れない。むしろそこで立ち上がるのは1942年のメキシコを覆っていた不穏で、コスモポリタンな雰囲気だ。
個人的には、当時ミネルバ館に上流階級出身の姉妹が高級な製本を生業として慎ましく暮らしていたという叙述がツボでした。
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本棚からいろいろ読みたい本を紹介して頂きました。フォロー有難うございます。
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