夢を売る男

著者 :
  • 太田出版
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本棚登録 : 3362
感想 : 546
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778313531

感想・レビュー・書評

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  • ものすごく不快なキャラ設定かと思いきや、だんだんそうでもなくなってくるあたり、読ませられてるなー、と感じながらも読んだ。
    途中自虐的な文章もあり、、読ませる力はすごい。
    ラストライバル会社があっさりしすぎてるけど、まぁいいか。

  • これ本当の話なんですかね。出版詐欺。有名じゃない、何でこの人が本を出版出来たんだろうと思うこともありますが、こんな、カラクリがあるんですね。途中で、より悪徳な出版社が、売上を伸ばし、部下をスパイとして送り込む牛河原。このあたりから、この人は悪い人ではない。本を出したい人を救ってるのかなと、思い始めました。最後も牛河原さんイイ人!!!!と思ってしまった私は彼の策略にはまってしまったんでしょうね。笑
    帯の通り、本を出したい人は読むべきではないです。

  • 自費出版の裏側を描くコミカル小説。

    初めは出版詐欺の短編連作かと思いましたが、狼煙舎の登場からは、主人公の出版への思いが伝わり、現在の出版業界の事情も垣間見えて、著者の出版界への懸念が良く理解できたと思います。

  • 出版業界の裏が垣間見え、断片的には悪しき部分も暴露するし、、。一攫千金やら自己顕示の夢見る心をくすぐる。でもやっぱり、本への思い入れは並々ならぬ男♪。

  • 初めて百田さんの本を読んでみて、最初は詐欺の話かと思っていました。
    当初はそれほど面白いとは感じなかったが、読みやすかったせいかテンポよく進み、途中から一気読みになった。
    もらえるところから荒稼ぎして、ラストシーンの金のないところからは奪わないところは、爽快だった。
    あと、百田何某のところはユーモアがあって笑えた。
    また、次の作品を読んでみたい・・

  • 笑ゥせぇるすまんというアニメを思い出した。喪黒福造。物語前半は喪黒福造のそれとよく似た印象を持ったが全体を通じてみると主人公たちにとっての「カモ」は実は自己顕示欲をかなり満たして満足している様子であることに気づいた。夢を売る男、というタイトルにガッテンしたのであった。

  • 何?何?詐欺の話?
    みたいな感触でスタート

    どうあったって言い訳じゃん

    と思って読んでいたら、最後にそうくるかー
    やられたっ!

  • 敏腕編集者・牛河原勘治の働く丸栄社には、本の出版を夢見る人間が集まってくる。
    自らの輝かしい人生の記録を残したい団塊世代の男、スティーブ・ジョブズのように大物になりたいフリーター、ベストセラー作家になってママ友たちを見返してやりたい主婦・・・・・・。牛河原が彼らに持ちかけるジョイント・プレス方式とはー。
    現代人のふくれあがった自意識といびつな欲望を鋭く切り取った問題作。
    (上記巻頭より引用)

    ーーーーーーーーーーーーーーー

    全体像を知らないことは、恐ろしいことだと思った。他人の言葉に踊らされず、現実に目を向けようと思った。

  • 一作ごとに作風が異なる百田作品。この作品は,軽いタッチで一気に読むことができました。 作品名のごとく,出版業界はある種の夢を売る業界でもあるんですね。

  • 自費出版を手がける出版社と自分の本を世に出したい一般市民の方々の話。出版業界の裏話や賞に関するからくり、自費出版したい人の心理、ネットブログから自己顕示欲が強い人を探しアクセスはあまり多くないが更新は毎日する人物を狙い自費出版を持ちかけたりして出版業界生き残りをかけ奮闘する出版社。著者の百田氏が自分で自分を晒し、すぐ消える作家だと文中に出てたのは笑った。最後はスッキリ。

  • 日本人の表現欲、自己顕示欲に焦点を当てて、出版という形での満足を「夢を叶える」として商品にするビジネス。前半はその阿漕さが主題だったが、後半は敵の設定をすることで丸栄社の使命を描く。
    著者も作中で言ってるように、読みやすくてわかりやすい文章。作中の言葉を借りればエンタメ。
    毎回作風が変わると評されることも多い著者だが、ここ最近手に取ったいくつかは「らしさ」を感じる気がする。
    毎回新鮮な勉強になるのはこの著者の1つの作風で、今回は物書きの心理と出版業界、日本人の表現欲。
    作家志望の友人の顔を思い出す。

  • 自費出版のような形で本を出版させる出版社とその顧客の視点で書かれている。
    人がいかに騙されやすいか、それぞれの人に対してずる賢く商売することが可能であることが読みとれる。珍しい話で面白いが、説明などが冗長で、話の展開が物足りなく感じた。

  • うーん。カメレオン作家百田氏の、これは、「俗」エリアの方面というか。出版業界の裏みたいなのを面白く読めばいいのか。なんか胸痛くなるっていうかね。。ラストも、すっきりしなかったし。牛河原さんなんでもかんでもイイトコドリというか。それだけ悪い意味でもデキル敏腕編集者ということなんだろうけど。デキルのに苦い気持ちになる仕事ぶり。。本が手放せない人生送ってるあたしとしてはほんとさみしくなるような内容だった。そんなもんかな、出版業界って。文芸誌をまっすぐ読めなくなってしまったわ。。。
    これが私が棺桶にまで入れたい名作【影法師】を書いたひととおなじ作品かぁー。とかおもっちゃうよね。詐欺の境界線について考え直す1作だった。。。うーん。。。あまり、すすめない。。。。。

  • おもしろいしタメになるなー。
    最後、もう少し何か欲しかったかな…。

  • 出版業界は厳しい

  • 今回も強烈なキャラクターが登場するのかと思えば、出てこず・・・
    出版業界の不調については聞いていたけど、やはり厳しいようですね。

  • 百田氏といえば、永遠のゼロ。まぁ読んだことはないんだけど。
    彼の著作で読んだことがあるのは、モンスター。

    モンスターを読んだ時も思ったけど、今回も思った。この人が、あの超感動作と言われている、永遠のゼロを書いた人なのか…って。
    知らなかったけど、彼、一作ごとに作風がかなり違うことで有名なのね。しかも元放送作家とは!

    個人的には、まぁ料金が法外ではあるような気もするけど、お互いが納得しているなら良いんじゃないかな、という感じ。
    最後には主人公の人柄の良さというか、編集者としてのプライドも見られたし。

    書評ブログを書いている人の話が面白かったな。
    自信満々と、本は毎年300冊は読んでます!全て図書館で借りてます!一番最初に!っていう痛々しさが。
    まぁ私も図書館で本を借りるし、古本屋でも買うから、あんまり人のこと言えないんだけどね…。もちろん本屋さんでも買うけど。

    続編が出来たら、是非読みたい。
    それくらい、まだまだこの会社についてのお話が書けそうな感じ。

  • これと似たような本を読んだことがあるような‥‥。何だろう、スッキリしない感じが‥。

  • これはさらーっと読める。最近は携帯小説なんかもあるしこういう詐欺みたいなのもあるかもしれないな。それにしても本を出したがってた人がけっこう痛かった。でも牛河原の最後の部分でおばあさんの本を出すと言ったのには編集者の芯の部分は捨ててないと感じた。

  • 錨を上げよの主人公作田がカメオ出演。
    余りにも錨を上げよの印象が悪すぎ別の登場人物にして欲しかった。
    星一つ減。

著者プロフィール



「2022年 『橋下徹の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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