いきなりドラマを面白くするシナリオ錬金術 (「シナリオ教室」シリーズ 4)
- 彩流社 (2009年12月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
- / ISBN・EAN: 9784779110597
作品紹介・あらすじ
もはや定番『増補「懐かしドラマ」が教えてくれるシナリオの書き方』の著者 浅田直亮著
なかなかシナリオが面白くならない……才能がない?
そんなことはありません、コツがちょっと足りないだけです。
シナリオ・センターの人気講師がそのコツをずばり指導!
★イラストによる見てわかるシナリオのコツ、満載!
感想・レビュー・書評
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主人公の性格に、弱いところダメなところを/惹かれるのも対立も動機づけは性格から/イメージキャストといかにもな名前を/実際はいそうにない人がその人ならやるかもしれないというところを描く/ラウンドキャラクターとセミキャラクター/葛藤は迷タイプと苛タイプで/20枚シナリオの柱は8〜10/最初の10分でひきつけろ/部分部分で起承転結を作り全体を積み重ねる/感情をピタ!ポト!ガシャーン!であらわす(映像としての描写)/過去は小道具であらわす/小道具を本来の用途とは違う使い方をしてみる/その人ならではのセリフを/セリフは1行におさめる/天地逆転でみてみる(平凡な発想が斬新に)
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ストーリーは人の心を動かすといいますが、そのストーリー
ってどうやって考えればいいの?と、いつも考えていました。
でも、この本に出会いモヤモヤがスッとしました。ちょっと
人には教えたくないような、ドラマをつくるコツが丸わかり。
自社の商品のよさをドラマチックに伝えたいあなたへ!
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▼3つの共感ポイント▼
■人物が何か行動するときの動機づけって一体何なの
でしょう?ズバリ、性格です。
■話が先に先に進んでいるのがストーリー。ストーリーを
先に進めず葛藤させるとドラマになります(P58)
■よく「説明セリフを書くな」と言われますが、実はセリフ
というのは、ほとんどが説明セリフなのです。セリフの
機能には、
1.人物の心理や感情を表す
2.ストーリーを進展させる
3.事実を知らせる
この3つがあります(P122) -
【キャラ】
ドラマは葛藤。
こういう性格が、こういう行動を起こす。
(フラれたから女性と口がきけなくなる、のは性格)
呼び方でキャラ同士の関係性を示す三角法。
フラれるのはいい人。葛藤が起きてドラマになるから。
主人公が一人でいるところを描く(=ラウンドキャラクター)。脇役はセミラウンドキャラクター(ストーリーに関する場面でしか出さない)
【展開力】
主人公にとっての「困ったちゃん」を登場させ、葛藤させる。(障害)
ストーリーを止めて葛藤する。うまく流れるのはストーリーである。
まとまりそうになったらひっくり返す。(ローマの休日の記者会見)
柱(場面)は少ない方がいい!場所が変わらなくても面白いドラマは描ける
<起>もうひとつ先から書く 白無垢で走るところから
どこを取っても起承転結。それが面白さ、ひきつけ
<結>はオチではなくて余韻
【シーンとセリフ】
必要ないシーンだから葛藤が描ける
必要か必要かではなくて面白く書け!!!
短いセリフのやりとりが、テンポよく生き生きと描ける
気持ちと裏腹など、嘘のセリフを言う、それもドラマ