本の現場―本はどう生まれ、だれに読まれているか

著者 :
  • ポット出版
3.28
  • (5)
  • (26)
  • (45)
  • (10)
  • (1)
本棚登録 : 285
感想 : 41
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784780801293

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 本の現場にかけては新聞や就職本より、永江さんの話の方が興味深い。

  • 出版社の事情、編集者の事情、ライターの事情、情報の変化・・・。社会はどんどん変化している。
    本をとりまく人々やしくみの対応できないさまざまな要因、実験的な試みからの新しい芽。
    事情を知っておくことで、関係のとり方を工夫することができると思う。

  • いろんな角度から

    本がどう生まれ

    読まれているのかが

    書かれているから

    興味ある所だけ読めばいいんじゃないかなぁ

    まぁ

    ふつーっちゃふつー

    あと

    2005年~2007年くらいに

    まとめられた本なので

    ちょっと古さを感じたなぁ

    自分にとっては

    大学生終わり~社会人始まりくらいだもんな

    あの頃と今は

    きっとITの技術が全然違っているんだろうなぁ

    そう考えると

    文化が進化するのは早いなぁ

    って思いました。

    本の話とは違うって

    まぁその程度の本だったってことじゃないですか

  • 出版関係の本を読んでおこうかと思って、学校の図書館で借りてみた。うんうんと頷けるばかりではないし、難しくてよくわからないところもあったし、考え方に賛成ばかりではなかったけど、興味深かった。せっかく本屋でバイトしてるんだからもうすこし考えてみてもいいよな。就職希望と関連もあるんだし、と。幅さんのお仕事にとても興味を持ちました。

  • 1326夜

  • 松家氏推薦

  • 1990年代の出版界の状況を書いた佐野真一の本を読んだことがありますが、この本は2005年以降の本の読まれ方と出版界の現状についてまとめています。
    最近、通勤電車に乗っていて、本を読んでいる人が増えているように思います。90年代はマンガ本か雑誌や新聞、2000年頃から携帯電話やゲーム機で遊んでいる人が多くなったような記憶があります。ここにきて本の良さがまた見直されてきているのかなと感じることがあります。そのような兆候も既に2007年頃からあったようで、筆者はネットに飽きてきた人達が回帰してきているのではないかと考察しています。そのような読者を巡る環境の変化に加え、出版界の問題(特に再販制度)など多方面から考察しており、とても面白い内容です。現代の読書事情をザックリと理解したい人向け。

    (覚え書き)
    ・新刊洪水の要因は再販制度にある。
    ・自費出版ビジネスの問題点、書きたい人は増えるが読みたい人は減っている現状。自費出版は制度にも問題がある。
    ・ネット小説は一時期メディアに取り上げられたが、その後は思ったほど売れていない。
    ・フリーライターが増加しているが、続けるには書き続ける能力と経営感覚が必要。
    ・編集プロダクションは出版社には便利な存在で増加している。実態は過酷な条件での仕事が多い。
    ・情報の無料化(フリーペーパーなど)のからくり。無料だけれど、その費用は結局読者が払うことになる。
    ・朝読が学校で実践されるようになってきた。若者の読書離れと言われるが、このような活動は効果がある。朝読をやるようになって、生徒が落ち着いて勉強できるようになった。
    ・親が本を読まない家庭で、子供に読書させようとしても説得力がない。
    ・出版界は、読者の本離れを本が売れない理由に挙げているが、きちんと統計を取っていないなど業界として努力が足りない。
    ・新書がブームで各社で競って新刊を出しているが、内容は薄っぺら。しかし若手の学者にとっては良い発表の場となっている。
    ・独自のセレクトによる新しい業態の本屋も増加している。書店の活性化のアイデアとして注目。
    ・いろんな基準による文学賞があることは良いことである。文学賞は芥川・直木賞だけではない。ノミネート作品が発表されると、大量発注・大量返却(外れた作品)が発生するが、これは書店にとって悪しき習慣。
    ・ベストセラーになるには、読者が「飛びつく」感覚が必要。

  • わかりやすいです。本を巡る環境は2010年大きく変わると思われるので、そのへんは考慮しないといけないだろうけど。

  • 「本のニセ金化」、「新刊洪水」など、出版業界の腐った部分がこれでもかって程暴かれている。
    旧態依然の構造に囚われている業界の真相を知るにはうってつけの一冊。

  • 電子書籍で読んだ。

全41件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1958年生まれ。ライター。書籍輸入販売会社のニューアート西武(アールヴィヴァン)を経て、フリーの編集者兼ライターに。90~93年、「宝島」「別冊宝島」編集部に在籍。その後はライター専業。「アサヒ芸能」「週刊朝日」「週刊エコノミスト」などで連載をもつ。ラジオ「ナルミッツ!!! 永江朗ニューブックワールド」(HBC)、「ラジオ深夜便 やっぱり本が好き」(NHK第一)に出演。
おもな著書に『インタビュー術!』(講談社現代新書)、『本を読むということ』(河出文庫)、『筑摩書房 それからの40年』(筑摩選書)、『「本が売れない」というけれど』(ポプラ新書)、『小さな出版社のつくり方』(猿江商会)など。

「2019年 『私は本屋が好きでした』 で使われていた紹介文から引用しています。」

永江朗の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×