- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791702114
感想・レビュー・書評
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【読書ノート】
・ニーモシネ1-21
【要約】
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【ノート】
・あんまり印象がないかな。京極夏彦との対談は少し面白いと感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ユリイカなので電子書籍の具体的な編集方法や、ビジネスモデルなどの話は出てこない。師茂樹「「公共の記憶」としての電子書籍」、米光一成×円城対談が面白い。前者はユゴーをひきつつ、かつてテクストとは後世による追記や改変を経て集団的にアクセスされるものであり、活版印刷がそうしたテクストの改変や共有の習慣を滅ぼしたことを指摘する。そして電子書籍によってそうした中世的なテクストの読み方が復活する可能性を、ニコニコ動画の例を出しつつ語っている。
後者は円城塔のひょうひょうとした語り口が見物。「この際全部横書きで良いじゃない」「この際全部英語で良いじゃない」「僕はやりませんが」楽しすぎる。 -
2010/10/09読了。
電子書籍をビジネスとしか考えていない人たち(と、そういう人たちが語る言葉や、作るモデル)が幅をきかせつつある昨今、「読書が電子化されることの本質」にも目配りをしようとする特集で、なかなか面白かった。 -
2010年8月号の『ユリイカ』は、「電子書籍を読む!」という特集が組まれており、作家や研究者などによる様々な論考が収録されていました。
興味深いものが多かったのですが、中でも「電子書籍」の台頭によって、「読む」という行為がどのように変質するのか、という論点には考えさせられるものがありました。
また、「知」というものが、どういったメディアを通して人々に共有され、それがどのような権力構造を形成してきたかを分析した師茂樹氏による<「公共の記憶」としての電子書籍>や、「一日に一ページしか読めない本」や「ほかの誰かがその本を読んでいるときには読むことができないように制御された、一冊しかない本」といった楽しいアイデアが散りばめられた山田亮太氏による<書物は存在可能か 電子書籍でつくってみたい50の本>といった寄稿も非常に示唆に満ちています。
グーテンベルク革命以降において私たちの「知」を支えてきた枠組みが、「電子技術」によって確かに揺らごうとしています。しかしそういった大きな変化に恐れをなすのではなく、知性をもって果敢に適応していこうとするポジティブな姿勢を、今回の『ユリイカ』8月号から読み取ることができたような気がします。 -
電子書籍が気になる…。
先日聞いた京極夏彦の電子書籍と紙書籍の話も興味深い。
それでも紙の本は大好きだし、紙の本が無くなるなんて当分ないと思ってる。