現代思想2022年7月号 特集=「加害者」を考える -臨床・司法・倫理-

  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791714339

感想・レビュー・書評

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  • 「ミャンマーとロシアからの事業撤退は企業の道徳的義務か」(杉本俊介)のみ拾い読み。
    ビジネス倫理学の立場から、企業が圧政や戦争を許容している国から撤退すべきであると論じている。

    人権侵害を直接的に行う訳ではない企業がなぜロシアやミャンマーから撤退するべきなのか。本論では、企業は株主利益の最大化だけでなく、ステークホルダーの利益分配にも責任があるからこそ、ビジネスとしてはマイナスであっても、ステークホルダーにより、ステークホルダーに対して人権侵害をもたらすような事象に対して個別的に対処を考え行動する義務がある、として撤退を正当化している。

    ビジネス倫理学の基本的な議論(とくに企業の存在意義についてなど)を知ることができて面白い。

  • まだ加害男性の章「揺れるバイスタンダー」しか読んでいないのだが、非常に勉強になる。

  • 加害と被害は一体
    どちらかだけに囚われてはいけない

  • 良かったやつ
    恐怖するマジョリティ
    揺れるバイスタンダー
    心の闇を理解する意味はあるのか?
    医療観察法病棟という場


    印象的だった言葉
    権力関係に無自覚な支援者の「対等」ほど暴力的なものは無い

  • 【特集】「加害者」を考える ー 臨床・司法・倫理

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著者プロフィール

学術振興会特別研究員PD(関西大学)。2017年、『性暴力と修復的司法』(ジェンダー法学会奨励賞)出版。論文「野生の声を聴く」(『早稲田文学2020夏)など。

「2022年 『当事者は嘘をつく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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