- Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791764891
作品紹介・あらすじ
なぜ空港や郵便局で列に並ぶと、決まってほかの列のほうが早く進むように感じるのか?仲の良い二人の間にもう一人が入ってくると人間関係が崩れてしまうのはなぜ?離婚調停に双方が納得できる公平な解決策はあるのか?…ありふれた日常の出来事について、数学で考えてみる。「よくあること」には必ず、数学の「よくある仕組み」が組み込まれていた!平凡な世界の見え方を刷新する、ユニークで斬新な数学応用例集。
感想・レビュー・書評
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価値ある一冊。雑学的な小ネタもあり本格的な数学論もあり。好きな話もたくさん。また読み返すであろう。
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170226 中央図書館
みじかい小ネタばかりで通読しやすかった。 -
「数学で分かる」としている通り、かなり難解な数式で「証明」しているものも多々あります。が、半分弱ぐらいは数式抜きで文章のみで「世の中のことで数学を使えばわかること」が紹介されているので、数学がまったく分かりませんという人も、その辺を読んでいるだけでなかなか楽しいです。
サブタイトルにも出ている「いつも隣の列のほうが早く進むわけ」は、読んでてなるほどと納得。単なる確率の問題ですね。
自分の上司がついこの前言っていた、「世界中の誰とでも、6人ぐらいの友人を辿っていけば繋がることができる」というのは、この本では「小さな世界」という章で紹介されてますが、これも結構シンプルな数式で証明されててストンと腑に落ちました。
コイントスで、浦か表が連続して出る確率についても、どっかで聞いた話だと思っていたけど「出たとこ勝負」の章を読んで納得。あ、そういうことなのか、という感じです。
外国でたまに見る、石づくりのアーチなんかはどうやって作ったんだろう?と疑問に思ったことのある方は「アーチの問題」を読みましょう。あまりにシンプルな種明かしに笑っちゃいます。
ネット上で入力するクレジットカードの情報がどのように保護されているのかを知りたい人は「匿名」の章を。こういうシンプルながら重要な部分にまで数学が使われていたと思うと、数字の美しさというものを感じます。 -
内容濃い
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数学を元ネタにした100のコラム。
数式が出てくるものもあればそうでないのもあり、数学の幅の広さを実感する。 -
アソシエ 今読むべき本から
数学的な発想力、クルマにたくさんの荷物を効率的に積み込むコツなど -
一編1、2ページの数学コラム。
途中数式が出てきてめまい。きっとかみくだいて説明してあるのだろうけれど。 -
書店で見かけて以来、気になっている一冊。
いずれ読もう。メモメモ...φ(..) -
短編がとんとんと進む形式は気持ちがいい。
一方でスペースの制限は意識しているため、
難しいことも簡単なことも似たレベルの説明。
一部難解。
ざっくりと考え方を知るにはよい本。 -
ジョン・D・バロウの数学でわかる100のことを読んでいます。数学で解けるいろいろな疑問を解説したものでした。副題が、「いつも隣の列のほうが早く進むわけ」となっていて、合理的な説明がされていて納得できます。草場純さんの一連のmixi日記と同じような面白さを感じました。面白いと思ったのは、3つの箱の中に一つだけアタリが入っているときに、回答者がまず一つ選んだ後に、出題者が残りの二つのうちの片方がハズレであることを示したとき、そのままの箱にするのと、もう一つのほうに変えるのとではアタリを引く確率が変わるかどうかという問題でした。直感的に考えるのと数学的な解答とが違う場合があるんだなあ、と思いました。