- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794968517
感想・レビュー・書評
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筆者の言葉からは、本に対する愛情はもちろんですが、その本に関わる全ての人に対する深い愛情と敬意を感じました。とても面白かったです。
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出版社を立ち上げた文学好きの若者の自伝。
本、本屋に対する愛情が伝わってきます。
ずっと続けていけるよう応援しています。 -
何回も泣いてしまって、なかなかすすまなかった・・・。
いま、おすすめの本とか面白かった本とか言われたら、この本を。 -
「自分が読みたい本を作る」。
なぜか記憶に強く残ったのは、何かと憧れを持っていた友人のその後を「すごい」と言ったら、一人で出版社をやっていることに対して「変わらんね。島田はえらいね」と言われた部分。 -
以前、出版社で編集の仕事をしていたので、出版事情やウラ話も手に取るようにわかり、ツボな部分も多く楽しめた。
『冬の本』は好きだけど、夏葉社の本とは気づいていなかった!また再読しよう。 -
毎日が一生懸命。こう誠実だと疲れてしまうだろうな、と思うけれど止められないのだろう。繊細な考え方に心がちょっと疲れる部分もあるけれど、とても良い本だった。
そんな人が出版した思い入れのある本を読んでみたいと思う。
つらいことも多いし、かなしいことも多いけど、いまがいちばん楽しい、そう思いながら私も生きたい。 -
第一章
本当に工夫もなにもなく泥臭く一人で出版社を始める著者。おもしろい。本の本来の価値をもっとも大切にしたいがために全ての行程を一人で行う。素晴らしい。
恋人に言われて嬉しいことって外見が好きとか優しいから好きとかそういうことやなくて存在そのものが好き。理由もなく好きで愛しいってことやと僕は思う。それって本という媒体でも同じことが言えるんやないかなーってこの本読んで思わされた。だから電子書籍で内容が分かるだけじゃだめなんやね。モノ。モノとしての価値がある。
第二章
島田さんのエッセイテイストがより出てきた。すぐ恋愛関係に発展させようとする性格にめちゃくちゃ共感した笑 女の子に慣れてないとすぐ好きになってしまうんよね。
島田さんがやっていることは時代と逆行しているようで実は台風の目なのかもしれない。誰が書いた本かだけでなく誰がどんな思いをもって携わった本なのかまで人は気にするのかもしれない。そんな唯一無二な活動に勇気をもらえた。 -
一人で出版社をしてるのは単純に凄いと思うけど、この作者の恋愛話とかどうでもいいし、正直女性への思いがこの人の場合気持ち悪いって感じの印象が強い
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出版社を立ち上げた人の体験談。というと実務的なことが書かれていると思われるかもしれませんが、実際はさらっと触れられる程度。なぜならこれは、ある青年が大切な人を失ったあと、どう生きるかを模索した日々の記録だからです。出版社を立ち上げたのは、自分の生きる目的がそこにあると思ったから。迷いながらも出発点を忘れずに進もうとする著者の姿から、どう働くか、どんな仕事をするかは「どう生きるか」と同義なのだと感じます。自分に合った生き方を探す人、仕事に疲れた人、生きる目的がわからなくなった人に読んでほしいと思いました。
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今ちょっと話題の個人出版社、夏葉社さんの社長にして社員1名、島田潤一郎さんが自らの体験を語った本です。
訥々とした語り口で、親しいいとこを亡くしたことをきっかけに、出版社を立ち上げた経緯が述べられます。
もし、著者が就職して忙しく働いていたら、いとこの死をきっかけに本を出そうと思わなかったのかもしれません。作家志望で就職出来ず(本人もあまり就職する気がなかったのもありますが、就職が大変厳しい時期だったのもあるのでしょう)それがきっかけで起業し、本人が納得のいく本を作っていく姿はまぶしくもありうらやましくもあり。
起業家としての文もいいですが、一人の本好きとして、青年としての文もよかったです。
とてもいい本でしたが、まだ夏葉社はこれから成長していくだろうし、著者もまだこれから語ることが増えていくのだろうと思うので今は星3つで。