チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796661638

感想・レビュー・書評

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  • バチスタ下巻。
    下巻から登場する探偵役「白鳥」のキャラが強烈すぎて面白い!
    再度の聴取で変化するキャラの印象。
    そして事件が明らかになる。
    いい小説だった。

  • 上巻はなんなく終わってしまったが、白鳥が来てから物語の流れが変わり、面白さが倍増してきた。
    田口先生だけでは気付かなかった点が浮かび上がり、教えられることで田口先生の能力が開花してくる。
    犯人は手術室の盲点を上手く着き、殺人を行ったが、その中でもエースの医師の不調、それをカバーする外科医、看護師の交代等、様々な条件が重なりあい、起こった事故でもあった。
    後半部分の犯人の特定、手術室のやり取り、記者会見等の場面では、表現が上手いので、状況が想像できてが浮かんで来るので、面白さが更に加速した。
    現場のことが良く表現されていて、ストーリーも良い面白い本だと思う。
    上巻が静だったら、下巻が動だと思う。

  • 行き詰まりとなっていたバチスタの不審な術死。そこに現れたのが突拍子もない役人、白鳥。彼の変人ぶりと歯に衣をきせぬ物言いで、田口医師が持っていたメンバーの印象が次々と変わっていく。その中に桐生兄弟も含まれていて、彼らの秘密をも白鳥は暴いていく。
    心理的揺さぶりをかけるために白鳥はパッシング、オフェンスとすごい専門用語を羅列していって、田口医師じゃないけど、読んでて追いつけない。
    頭はいいんだろうけど、教え方は底辺じゃないかな。
    絶対白鳥とは仕事したくない。後輩のまだ出てこない女性に同情を覚える。

    白鳥が出てきてからのスピードが速すぎて、上巻との落差に戸惑ったけど、結果終わりは清涼感があったと思う。

  • 2007年発行の本ですが、ずっと読みたいと思っていました。ようやく手に入れることができて一気に読みました。
    おもしろかったです。

    先にDVDの方を手に入れていたのですが、原作を読んでから~と我慢&我慢していました。
    原作を読んだので、さぁ~と期待しつつDVDを観たら・・・・
    う~~ん、なんと表現していいのか・・・原作の面白さが表現しきれていないというか・・・
    ちょっとというか・・・かなり残念でした。
    TVドラマ化もされていましたよね。そっちはどうなんでしょう・・・?

  • 上巻を読み終わったその日に続けて読み始めました。一気に読み終えて、そのあとには「まだ読んでいたかった」と、なぜか胸にぽっかり穴が空いたきもちになりました。白鳥さんのことを最初は疎ましく思ったのですが、お話の展開がさらにおもしろくなって、読み終わる頃には田口先生と白鳥さんのペアがだいすきになっていたようです。難しい言葉も飛び交いますが、医療に全く詳しくないわたしでも十分に楽しめました。

  • 面白かった!ミステリ要素より、エンターテイメントに徹しながら医療の問題を投げかける、という感じ。
    桜吹雪で締めるのがよかったです。希望。
    解説で、白鳥さんのキャラを伊良部先生に例えてあって、なんとなく納得。

  • 15.jan.16

    白鳥のキャラが強烈…
    論理的な思考が苦手だから言ってることの一部はよくわからなかったけど、すごいツワモノなんですね。

    桐生&鳴海のせつない運命共同体の物語…
    と思いきやまさかの結末。
    もう少しだけバチスタチームの面々が親しみ持てる人達だと☆5つだったかな。

  • 2008年6月8日読了。後半は白鳥節が炸裂!すごかった!あんなに個性の強い人はなかなかいないと思いました。白鳥調査官の目茶苦茶な持っていき方と田口講師のゆるい感じがうまくマッチングしていたのが、いいコンビだなと。最初はちぐはぐで大丈夫だろうかと思っていたんだけど、だんだんあってきました。シリーズ化しているので、このコンビがどのように成長していくのかが楽しみです。ただし、内容も書き方も難しかったー。

  • いささか、面倒な論理で、頭にすんなり入ってこない部分がある。

  • 飛ばずにコツコツやってくれたほうが本当は好みなんだけど、割合おもしろかった。ただミステリとしてはちょっと弱いかなぁ…。

  • 東城大学医学部付属病院で発生した連続術中死の原因を探るため、スタッフに聞き取り調査を行っていた万年講師の田口。行き詰まりかけた調査は、高階病院長の差配でやってきた厚生労働省の変人役人⚫白鳥により、思わぬ展開をみせる。とんでもない行動で現場をかき回す白鳥だったが、人々の見えなかった一面が次第に明らかになり始め…。医療小説の新たな可能性を切り拓いた傑作。

  • 下巻から白鳥という人物が登場します。この人物がとても個性的かつ優秀な人物で、傍若無人な態度で人を怒らせたりして情報を得て行きバチスタ手術の真相を明らかにしてゆきます。あまりの個性に主人公の田口の存在感が薄くなって行くと見せかけて終盤では大きな見せ場があり、凄く良く出来た作品だと思いました。

  • チーム・バチスタの栄光<上>のレビューご参照。

  • 今までの布石が回収されるだけでなく、人物をより魅力的に描き出されていて、ここまで練り上げられる構想力に憧れます。

  • 白鳥のほぼ独壇場で、田口のキャラが影を潜めたのはモヤモヤ。
    種明かしも、読み応えを感じずモヤモヤ。

    最後の、3月の別れの季節に複数の人物が旅立っていくシーンは、この季節特有のセンチメンタルさがよく描写されていたと思いました。
    大学病院って、やはり人の出入りが多いところなんだな、と実感。

  • 再読。夏読12冊目。
    医療現場の様々な描写が、最初に読んだ時は難しかったのですが、その後このシリーズを次々と読んだ結果、再読に当たり、すごくわかりやすくて驚きました。うーん、やっぱり面白い!
    このバチスタの話が一番、田口先生が活躍してるかも?!

  • 上巻も面白かったけど、白鳥が登場して一気にひきこまれた。
    他のも読んでみよう。

  • ミステリ大賞受賞の話題作をいまさらですが読んでみました。医療現場の現実と課題を提示しつつ、大学病院における人間関係の難しさと、うまくミステリの要素を加味して読み応えのあるストーリーになっているのはさすが。

  • 映画やドラマになってるというので、遅ればせながらブックオフで買ってきて読了。大学病院を舞台にした物語なのだが…、
    う〜ん、なんか中身がスカスカ感だ。「白い巨塔」の方が断然、重厚で読み応えはある。
    主人公の性格描写が希薄だし、下巻から登場する厚生労働省の役人はキャラが立ち過ぎてて、ほとんどマンガのノリ…。
    そもそも、犯罪の動機がなぁ。これだけの犯罪を犯すのに動機としては弱いと思うけど…。
    真相が解明された後もダラダラと記述があるのは好みじゃない。なんか、言い訳めいた文章に思えてしまった。

    ☆2個にしようかまよったけど、まぁ、ギリギリ3個!

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著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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