臨床真理 (上) (宝島社文庫 C ゆ 1-1)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 833
感想 : 85
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796675734

感想・レビュー・書評

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  • 柚木裕子作品をいろいろ読んでみようキャンペーン。「このミス」出身だったって知らなかった!
    「これってこれであってる?」という言葉が気になって仕方がない。
    2019/6/23読了 2019年の38冊目

  • 感想は下巻に

  • デビュー作?文章が上手い。
    下巻まで読まないと評価は出来ない

  • 第7回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作
    (上巻)
    真実を話していると白、嘘をついていると赤・・・共感覚によって声に色彩を感じる彼は、簡単に嘘を見破ることができる。
    そんな彼が、少女は自殺など絶対にしないと力説する。少女は失語症と軽度の精神遅滞を患っていた。「死にたい」の最後の一声は橙色をしていた。だから、自殺じゃない‼

  • 柚月裕子のデビュー作。
    まもなく著作全読破を達成しそうな勢いなのだが、この
    デビュー作とあと1作品のみ電子書籍化されていない。
    出版社はやっぱり宝島(^^;)。イメージ的にはいちばん
    電子に理解あありそうな出版社なのに、何故こうも頑な
    に電子書籍化しないのか、ちょっと不思議。

    まぁそういうのはともかくとして、こちらは第7回「こ
    のミステリーが凄い」受賞作品にして、柚月裕子の最初
    の作品、言わば原点。誰よりも男前な女流作家のルーツ
    はどんなものか?と言う興味から読み始めたのだが・・・。

    まず、「臨床心理士」というある種謎の職業に着目した
    ところに感心。そういう職業が存在することはなんとな
    く知っていたのだが、それが具体的にどういう業務を行
    うのかが解っただけで大きな収穫。そしてデビュー作か
    ら他の作家がなかなか踏み込もうとしない領域に手を付
    けるあたりは彼女の真骨頂。さすが、である。

    ただ、後の「孤狼の血」や「盤上の向日葵」の読後に感
    じた「妙な清涼感」は今のところ特に感じない。描かれ
    ている世界は一貫して超不条理、ということを考えると、
    以降で格段に筆力が向上したのではないか、と思われる。
    そういう意味で、アーリー柚月裕子を体験しておくのは、
    今後出る新作の為にも良かったんじゃないか、と。

    取り敢えず上巻を読み終わったのだが、この段階は本当
    に前段。雰囲気から考えると、もう嫌な予感(^^;)しか
    しないのだが、もう覚悟して下巻に臨むしかない。そも
    そも、この束で上下巻にする必要無いと思うんだけどな
    ぁ、マジで(^^;)。

  • コメントを書くのを忘れていました。確か、それなりに良かったはず。

  • 柚月裕子さんのデビュー作にして、「このミス」大賞作品。引き込まれて一気読み。下巻でどう展開していくか楽しみです。

  • 共感覚の人を知っている。実際に、共感覚の人はいる。他人には確かめようがないけれでも、共感覚という不思議な症状と、その理由を理解できたわけではないが、その人にとっては間違いなくあるのだと思う。共絶対音科の人にシエ全おあらゆるものが踏め状の音符になって聞こえるのと同じように、音が色となっても不思議はない気がする。感覚の持ち主であるつ藤木司と、彼を担当する臨床心理士の美帆。そして、美穂の友人である警察官の栗原が副施設で起こった事件の真相に迫る。共感覚と失語症が事件の鍵を握る。突拍子もないものとものが結びついているから、不自然と思える飛躍が散見するが、それがおもしろくもある。

  • 上下に分かれているけれど、どちらも短めだから1冊にまとめちゃってもよかったのでは?と少し思った。

    美帆は意外と突っ走るタイプで、序盤のイメージからだと少し意外だった。臨床心理士になったばかりの新米だけれど、だからこそやれることもあるのかもしれない。

    司が持つ共感覚が、今後も重要なキーポイントになってきそう。

    怪しいことがいくつか見えてきているから、下巻でいろいろ判明するのかな。楽しみ。読みます。

  • 文章力で星三つだけど暇つぶしに読む感じ。

著者プロフィール

1968年岩手県生まれ。2008年「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞、16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。同作は白石和彌監督により、18年に役所広司主演で映画化された。18年『盤上の向日葵』で〈2018年本屋大賞〉2位となる。他の著作に『検事の信義』『月下のサクラ』『ミカエルの鼓動』『チョウセンアサガオ咲く夏』など。近著は『教誨』。

「2023年 『合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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