一反木綿から始める生物学 (ソフトバンク新書 85)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797344462

作品紹介・あらすじ

妖怪と生物の驚くべき共通点とはなにか?『ろくろ首考』『ろくろ首の首はなぜ伸びるのか』で、妖怪ファンの心をつかんだ著者が、妖怪の中でもダントツ人気を誇る一反木綿をモチーフに、新たなるアプローチを展開。多様性から進化、遺伝子工学、老化まで、生物学の入門にも最適な一冊だ。

感想・レビュー・書評

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  • なかなか興味深いことも書いてはいるものの、全体と通して見ると結局なにが言いたいのかよく判らない本である。結局、一反木綿は生物学的にみてどうなのか?ろくろ首の続編ということかもしれないがタイトルの付け方に失敗しているとしか思えない。
    「妖怪と世物の間にはとても深い絆がある」という主張もどうも説得力に欠けるように思う。
    少々消化不良を感じるのである。

  • 多細胞生物の個体は,「生殖細胞の保護服」だったのか。人間の器官で一番偉そうにしてる脳も,単なるおまけでしかないわけだ。そんなもんなんだと思うと,なんかとっても気が楽になるようですね。
    結構難しいことも書いてあるけど,妖怪の絵があるとほっとします。でも後半のヒトの女の人の絵はちょっとリアルで不気味でした。

  • 妖怪を入り口として分子生物学を語る一冊。

    妖怪の名を借りた思考実験なので、分子生物学の入り口としては良いけど、深いことを知るには?

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:460.4||T
    資料ID:95080079

  • 同じ著者による『ろくろ首の首はなぜ伸びるのか』は、とても面白かった記憶があるが、本書はちょっと残念。
    著者の妖怪好きも伝わってくるし、妖怪の魅力もわかるのだが、生物学との関連付け(こじつけ)が、かなり雑。いろんなイマジネーションを含めた著述をしたいのだろうが、結局、何を云わんとしてるのか、よくわからなかった。

  • 筆者は妖怪好きのバイオ研究者で、妖怪の話を通して
    生物の多様性や寿命、基本原理を述べたかった様だが、
    話の内容がコマ切れであり、何を主張したいのか
    よく分からなかった。何となくだらだらと知識が
    記述されている印象を受けた。
    私は面白くなかったので厳しい評価にした。

  • [ 内容 ]
    妖怪と生物の驚くべき共通点とはなにか?
    『ろくろ首考』『ろくろ首の首はなぜ伸びるのか』で、妖怪ファンの心をつかんだ著者が、妖怪の中でもダントツ人気を誇る一反木綿をモチーフに、新たなるアプローチを展開。
    多様性から進化、遺伝子工学、老化まで、生物学の入門にも最適な一冊だ。

    [ 目次 ]
    第1章 一反木綿はなぜ愛されるのか(まずは経験談から;一反木綿とはなにか ほか)
    第2章 多様性のおもしろさ(魑魅魍魎と生物多様性;妖怪と生物の共通点とはなにか ほか)
    第3章 化け物誕生と遺伝子工学(口裂け女;高度に発達した生命科学技術 ほか)
    第4章 食べる・食べられる関係と妖怪(毎年手に触れている生物とは;蚊の妖怪はなぜいない? ほか)
    第5章 なぜ「おばけは死なない、病気もなんにもない」のか(死と人間;単細胞生物は死なないのか? ほか)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 妖怪の話から「多様性」が出てくるとは思わなかった。
    読みやすくてよかったかも☆

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著者プロフィール

武村政春(たけむら・まさはる)
東京理科大学教授。
巨大ウイルスの生態と進化にオタク的興味をもつ。
真核生物の起源にも多大なる興味。
現在は筋肉(筋トレは趣味ではなく、そのための単なる方法に過ぎない)にも大いなる興味をもっている。
もともとの専門は生化学とか分子生物学とか。
2001年細胞核ウイルス起源説を提唱。
2019年メドゥーサウイルスを発見。
出身は三重県津市。
1998年名古屋大学大学院医学研究科修了。
博士(医学)。

「2022年 『ウイルスの進化史を考える ~「巨大ウイルス」研究者がエヴィデンスを基に妄想ばなしを語ってみた~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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