響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 後編 (宝島社文庫)
- 宝島社 (2019年6月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800294012
作品紹介・あらすじ
シリーズ累計150万部突破の大人気シリーズ「響け! ユーフォニアム」、いよいよ完結!!
部長=黄前久美子、副部長=塚本秀一、ドラムメジャー=高坂麗奈の新体制でスタートした北宇治高校吹奏楽部。
少々クセのある新入部員に加え、今年は強豪・清良女子からの転入生である三年生のユーフォニアム奏者、黒江真由が入部したことにより、部内にまたもや波乱が巻き起こる。
はたして久美子たちは悲願の「全国大会金賞」を成し遂げることができるのか……?
京都アニメーションにより映画化された『劇場版 響け! ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』も4月19日から公開中。人気の話題作です。
感想・レビュー・書評
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京都府大会も無事乗り越えて次は関西大会にむけての夏合宿が始まる。今年から取り入れた大会ごとのオーデションの結果。久美子と麗奈の間に亀裂が生じる。波乱の展開を乗り越えて悲願の全国大会金賞に輝くことができるのかぁああ!
シンプルなことなのに心配性の久美子は複雑にこじらせてしまい滝先生への不信感を払拭できないでいる。純真に久美子と仲良くなりたいと思ってる真由に同じユーフォ奏者としての焦燥から壁を作ったり疑念を持ったり、小悪魔的な後輩の奏のささやきも相まって増幅していく。その点、麗奈は一貫してブレない姿勢で勇往邁進している。コントラバスの緑輝も屈しない精神力を持っていて笑顔を絶やさない。
いろんな個性をまとめあげて美しいハーモニーを奏でだす。
久美子にはあすか先輩のようなカリスマ性や、夏紀先輩のような体裁を気にしないガッツもなく、一歩引いた視点から冷淡に観察するずるさがあったけど、いろんな仲間に影響され奏者としてまた部員数103名の吹奏楽部部長としての自分の位置を探り求めてゆく。
感情移入してしまい私も吹奏楽部の一員として第3の青春を駆け抜けることができました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
物語は予想通りの展開であったが、予想を裏切らない王道の展開が本シリーズの醍醐味だと思う。
主人公とヒロインの友情や綺麗事だけではない人間関係などリアルなストーリーが本当に学生の頃を擬似体験している思いになれる。
また主人公にもヒロインのキャラクター設定に対して、思い入れがしやすく最良の設定に思える。
このシリーズは自分の読書歴の中でも、かなり面白い長編小説だったので、ファイナルを迎えてロス感が半端ない。同じような本が有れば教えて頂きたいと思う。 -
号泣した
読み終わったというより読み終わっちゃった
記憶消してもう一回読みたい -
アニメからハマった「響け」シリーズ。久美子が1年のときから始まって、本作で最終学年ということで、読後の高揚感がすごかった。一気に駆け上がったな、と。
ニコニコミステリアスな真由。前編からの布石をいよいよ回収!かと思ったが、本作品はあくまで青春ものでミステリではないので。。
ともあれ、その真由や麗奈やらいろんな人や事柄に振り回されまくり(というか自分から首突っ込んでいった?w)、一人で抱えこんでいた久美子をずっと心配して、ハラハラして読み進めていって、最終的着地に、親のような目線で涙したのでありました。
これが2年後アニメになるとか、楽しみすぎます。 -
完結…;;映像化が非常に楽しみです。それを観るまで僕はこの世を去れない。
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はー、読み終わってしまった。悲願の全国大会金賞を目指す北宇治が新たに採用した、大会ごとのオーディション。演奏の技術は向上するも、部内の雰囲気は悪くなり…。おまけに久美子と麗奈の間にも距離が出来たり。そんな困難を乗り越えての結果に、感動の涙が浮かんだ。
心の底から、映像化を観たいと思った。