- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784806136330
感想・レビュー・書評
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「思考法」がテーマとなっている自己啓発本。
ロジカルシンキングのような、確実性のある答えを求めるものとは違い、「曖昧で」「つかみどころのない」問いに対してどのような答えを導くか、について説かれている。
よって、特別な(あるいは基礎的な)技法の紹介よりも、思考する際の心構えのような面について触れている分量が多い。
序章から第4章までの章立てとなっているが、章の中でいくつものキャプチャーわけがされており、さらに小見出しがついている。よって、時間のない人は、目次や小見出しを一通り洗っていくと内容がつかめる様式になっており、この点はオススメ。
時間のある人がきちんと読む場合も、文体は平易で、比較的最近刊行された本なので、具体例もわかりやすい。
本人の活用次第で、十分に糧となりうる本である。 -
「正解を求める癖」をやめる>日本人は正解の無い状況の解決策を考えることが非常に苦手
私が言う「考え続ける」とは、「ベターな答えを出し続ける」と言うことです。
水平思考>デノボ博士>「黒石を引かないようにするには、どうすればいいのか」>視点をずらす。
ビックワード、耳障りの良い言葉に騙されない>言葉そのものに目を向けて、概念を疑ってみること。
問いの内容によっては、「答えられない」、あるいは「答えない」ということもある。
言葉にひっかかりをもつ技術>短歌、川柳、句集を読む
情と知を融合させる。>感情が動かされたら、そのまま感情で突っ走るのではなく、そこで一度立ち止まって、対象から一歩距離を置く
何かを意識して物事をおこなわなければ、高い効果を得ることはできません。
「何を意識してどんな問題をどのくらい解いたのか」「何を意識してどんな本をどのくらい読んだのか」
問題を10問解く場合なら、こんな具合>「知識の確認のためにこの問題を解く」「記憶の定着のためにこの問題を解く」「問題を解く時間を速めるために苦手な科目の問題を解く」
やるべきことは細分化する>やるべきことが具体的になり、取りかかりやすくなる。>エネルギーが集中できる。>「やりこなした」という達成感が得られる。
原因は可能なかぎり小さく限定すること。そして、自分の思考だけで原因を拡大していく愚を起こさないこと。それが楽観的な思考を身につけるため、ひいては考え続けるための第一歩となるのです -
本書全体としての感想は非常に読みやすく、個人的には好きな部類。具体例も都度説明なので難しいことは何もない。
「民主主義は正しいか。」。そんな問いはこれまであまり考えてこなかったので、参考となった。
これまで常識とされてた部分に「問題意識」を持つことで、 また違ったものの見方を与えてくれた。 -
ロジカルシンキングの王道を行く本。
目新しいことはないが、深く考え抜くことの重要性を再確認。 -
いい解決方法は試行錯誤の中である時突然見つかる。(表紙見開きより)
「本質思考」決まっていない答えを全体を意識しながら求める。その他めに「道具」がある。
として、以下のようなことを説明している。
水平思考、視点を変える(鳥の目虫の目)、疑って見る、想像を膨らませる、本で情報を。
考え続けるために、「目的を意識」「結果を視覚化」「タイムリミットの中で結論」『チャンクダウン」。
と言ったところの内容。
見開きの言葉が良かった。 -
著者は知識と感情を融合させ、確固たる意志を持って思考を続けることこそが物事の本質に近づく王道であると説き、またその方法論をいくつか紹介している。
人は論理を愛しながらも感情的で意志の弱い存在であるという自己認識に基づいた論調。シンプルで分かり易い。佳書。 -
(S)
「エコ」のような耳障りの良いキーワードを目にしたとき、多くの人は思考停止状態であり、その言葉が何を意味するのかを考えず盲目的に与えられたイメージを信じてしまう。正解のない問いに答えを出すために、ぼんやりとした理解ではなく本質をつかむ思考法をみにつけなければいけないと筆者は主張する。
そのための方法として、「視点を変える」「あらゆることを疑う」「知識と感情を融合させる」を説明している。
本で語られていることは、もう語り尽くされた話であり、課題設定に新鮮味も斬新さも感じられない。細かい例が出てくるが、言っていることが的を射ておらず、話がとんちんかんである。
本のタイトルである「本質」という言葉は、まさに本質をつかんでいない人が好んで使うものだということが良くわかった。 -
問題解決の方法と、物事を捉えるセンスを磨く方法を述べた本。
筆者は、伊藤塾という有名な司法試験塾の代表らしい。
①ベターなアウトプットを出し続ける。
これは、意思決定力という本にも書いてあったが、
6割ぐらいの見込みで行動に移してしまい、あとの4割は、
その場その場で対処すればいいとのこと。
(レビュー:http://tosshie1.blogspot.com/2010/05/blog-post_2583.html)
②第3者に伝えることを想定して話を聞くと、人の話を客観的に理解することができる
③人が書いた俳句や短歌を読む
俳句や短歌を読むことで、言葉に対するセンスが磨かれる。
俳句や短歌を詠んでもいいと思う。
④「知・情・意」をバランスよく磨く
知・・・知識、知性、知恵など。
情・・・感性、感情、情緒、感動など。
意・・・意欲、意思、意地など。
どれが欠けても、考える力は弱くなる。
だから、物事を捉えるときは、まず感性を大事にすることが重要。
知識から入ってしまうと、偏見が入ってしまい、本質がわからなくなる。
⑤意見が異なる人との議論では、「気持ちの部分」では共感し、
「方法論の部分」で戦う。
⑥意欲を下げないためには
・目的を具体的にする
・タイムリミットを定める
・達成感を得られるように工夫する
・気がかりなことを紙に書き出す
・問題があったときに、すべてがダメだとは考えない
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LINK
伊藤塾(http://www.itojuku.co.jp/)
wikipedia 伊藤真(http://ja.wikipedia.org/wiki/伊藤真)
他の人のレビュー
http://eliesbook.co.jp/review/『本質をつかむ思考法』伊藤真・著
http://moneyfp.blog81.fc2.com/blog-entry-3.html
http://readingmemo.com/2/index.php?本質をつかむ思考法
tosshieのブログ
http://tosshie1.blogspot.com/ -
乱読月間の一冊