先生、大蛇が図書館をうろついています! ―[鳥取環境大学]の森の人間動物行動学

著者 :
  • 築地書館
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806715986

作品紹介・あらすじ

コウモリは洞窟の中で寝る位置をめぐって争い
ヤギ部のヤギ・クルミがリーダーシップを発揮し、
森のアカハライモリは台風で行方不明に!

自然豊かな大学を舞台に起こる
動物と人間をめぐる事件の数々を
人間動物行動学の視点で描く。

感想・レビュー・書評

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  • 小林教授!

    『ヘビ好きの二人のゼミ学生の話』
    ←アオダイショウの棒の登り方にほう!と思った。ヒトの登り棒の登り方と原理がいっしょ。多分。

    『ニホンモモンガはテンを大変怖がる!』
    ←そもそも自然の気まぐれで自然環境って変わるんだなあ。

    『K tくんはニホンアナグマの研究をしている』
    ←タヌキは見たことがあるけど、アナグマはない。身近な動物なのか!アナグマに匂いを嗅いでもらいたひ。


    『ユビナガコウモリはぶら下がって休息するとき、優位個体が劣位個体の背後に乗る?!』
    ←コウモリは可聴音でも鳴く。なんと!

    『大学のノベルティとモモンガグッズ』
    ←焼き印押したい。どら焼きにも押せるかな。ホットケーキとか。

    『ホバとの出合いを思い出させてくれた鳥との出合い』
    ←イソヒヨドリはイクメン。

    『鳥取環境大学のヤギの群れのリーダーは…』
    ←クルミさん、凛々しい!鳥取環境大学といえばヤギ。

    今回も楽しく読ませてもらいました。

  • 2021.2.23読了。アオダイショウがこんな風に器用に棒を登るとは驚き。塩ビ板の縁の上を渡る様もすごい。種が同じでも性格が個体によって随分と差があるのは、私も複数飼いを経験しているからよく分かる。個体差と呼ばれるがこの個体差が同種における行動の多様性を生んで結果種の繁栄に繋がってるのかなと個人的には思っている。環境が変化するんだから色んな行動取る奴がいた方が生き残るよね。でも種としての行動と個体差による行動の見分けはその生物にずっと接してないと見誤りそうだ。ノベルティのモモンガグッズの話も面白かった。V字カットは割れを防ぐ物だったのか!ものづくりが楽しい人は試行錯誤も楽しいのだ。Nkさんはそれを探り楽しむセンスにも長けていたのだと思う。数年前までイソヒヨドリの存在を知らなかったのだが野鳥を観察する放置型アプリゲームでその存在を知ったから白黒画像でもあの美しい色分けの姿の想像がついた。知識があるのは文字通り世界に色がつく。ヤギの群れの行動も面白い。リーダーの判断を伺うのか!外に出てない分、生き物と出会う機会も減ってしまった。暖かくなったら外に出たいなぁ。出られるかなぁ。

  • <目次>
    第1章  ヘビ好きの二人のゼミ学生の話
    第2章  ニホンモモンガはテンを大変怖がる!
    第3章  Ktくんはニホンアナグマの研究をしている
    第4章  ユビナガコウモリはぶら下がって休息するとき、優位個体が劣位個体の背後に乗る⁉
    第5章  大学のノベリティ(記念品)とモモンガグッズ
    第6章  ホバとの出会いを思い出させてくれた鳥との出会い
    第7章  鳥取環境大学のヤギの群れのリーダーは……

    <内容>
    鳥取環境大学の授業や研究、大学の紹介を軽妙なタッチで綴るシリーズも第14弾らしい。ほとんどを読んでいる。小林先生の飄々とした研究、ゼミ生の生き生きとした様子が目に浮かぶ。生き物好きでないと務まらないだろうが、いい大学なのだろう…。

  • 蛇は苦手。

  • 【電子ブックへのリンク先】
    https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000090426
    学外からのアクセス方法は
    https://www.lib.muroran-it.ac.jp/searches/searches_eb.html#mel
    を参照してください。

  • 今回登場する動物たちは、モモンガ、アオダイショウ、コウモリ、イモリあたりは何度も出てきたが、アナグマは新鮮な感じがした。というか、アナグマって日本の在来種だったのだ。あっ、ラスカルはアライグマでこちらとちょっと混同してしまった。小林先生の肩に上るモモンガの写真がかわいい。モモンガコースターを一枚欲しくなった。学生の研究を指導する傍ら「動物とのふれあいを求める欲求のもと、新しいことが閃き、それを検証する実験をする」小林先生は動物行動学者として楽しんでいる姿が目に浮かぶ。

  • 今回はいつもより「詳しくはシリーズのこの本を読んでね!」が多かった気がする(^^;)シリーズは順に全部読んでいるはずなのに思い出せない出来事がたくさん(--;)

  • 野生生物のことをもっと身近に感じることができれば
    害獣なんて言葉じゃなくて共存する仲間のように思う事ができるんだろうな

  • 実家(東京)の庭には、毎年蛇のぬけがらがありセミの脱け殻と違いパリパリしておらず
    なめらかで、背中とお腹の鱗の形の違いが良く分かります。
    棒を登る蛇のお腹の想像が、楽しかったです
    図書館での脱走! 
    手作りコースターの推考。
    クスクス笑ったり、ひえーと叫んだり、
    小林先生と大学の皆さんは、大切な人達です


  • 小樽商科大学附属図書館蔵書検索OPAC
    https://webopac.ih.otaru-uc.ac.jp/opac/opac_link/bibid/BB10299369

    先生シリーズ第14巻。今回はタイトル通り、図書館を舞台にしたお話。大蛇が図書館をうろつくなんてことになったら、当館も休館ですよ。大蛇はともかく、商大でコラボするとしたら、やっぱりエゾサンショウウオでしょうか!

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著者プロフィール

1958年岡山県生まれ。
岡山大学理学部生物学科卒業。京都大学で理学博士取得。
岡山県で高等学校に勤務後、2001年鳥取環境大学講師、2005 年教授。
2015年より公立鳥取環境大学に名称変更。
専門は動物行動学、進化心理学。
これまで、ヒトも含めた哺乳類、鳥類、両生類などの行動を、動物の生存や繁殖にどのように役立つかという視点から調べてきた。
現在は、ヒトと自然の精神的なつながりについての研究や、水辺や森の絶滅危惧動物の保全活動に取り組んでいる。
中国山地の山あいで、幼いころから野生生物たちとふれあいながら育ち、気がつくとそのまま大人になっていた。
1日のうち少しでも野生生物との"交流"をもたないと体調が悪くなる。
自分では虚弱体質の理論派だと思っているが、学生たちからは体力だのみの現場派だと言われている。

「2023年 『先生、ヒキガエルが目移りしてダンゴムシを食べられません!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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