- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784811807256
感想・レビュー・書評
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ゲイ、レズビアンであることをカミングアウトした人と、彼らの告白をうけとめた親や教師との間の往復書簡をおさめたもの。特に親や教師たちの側が、きれいごとじゃなく自分自身の動揺や悩みについて率直に語った文章のいくつかが心に残る。これからカミングアウトを考えている人や、告白をどう受け止めていいか迷っている人には、大きな勇気をあたえてくれる本だと思う。しかしなぜ男親は女親にくらべて受けとめるのが難しいんだろうか、とも思った。
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どういう経緯でこの本と出会ったか忘れちゃったけど、感想をブログに載せたら、それを見た友人が自分の親にカミングアウトしたという出来事がありました。
「面と向かって言うのはウマく話せないから手紙を書いて伝えよう」
この本には前向きな気持ちが詰まっています。読めば背中をグッと押された気になると思います。
それにしても、この本に出てくる親はみんな理解があって、完成された人たちだなぁと思います。 -
今野さん。
けっこう良い。
考えさせられる。 -
親にカミングアウトする前に読んだ本。
親の心情ってどんなものなんだろう、と思って読みました。 -
親との関わりあいで悩んだときに読んだ。
私もいずれ父にはカミングアウトをしたい。
でも怖い。母にしていたって受け入れられてるとは違う。
手紙、か。
つらいなあ。
いたかったです。 -
つらかったし、苦しかったろうと思う。自分は言う気はないけど同じ立場だったらどうかなーって考えちゃう。いろいろな団体の知識も手に入って交流してみようかなって気になった。
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一般人の手紙の寄せ集めなので上手な文章、というわけではないですが真摯な気持ちが伝わってくる文面でした。ゲイの方々の父母世代の方々の手紙を読んで、やっぱりこのくらいの世代の同性愛についての一般認識はこういう感じなのか…と思って悲しい気持ちになりました。でも兄弟世代だとだいぶ偏見も薄れているなあ…この本に出てくるカミングアウトはみんな、一筋縄ではいかなかったけれども受け入れてもらえて良かったと思います。こういう気持ちの繋がりがほしいなあと思った次第です。
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ゲイとレズビアンの(元)こどもたちと、親や教師との往復書簡。
痛い、とか
イラつく、とか、
うわあ、いいなあとか。
いろいろどーんときた。
カミングアウトを薦める本じゃなくて、しても大丈夫だって思える本。
世の中には素敵な人もいるんだよって。
しかしみんな謙虚だな…年齢が上の人たちは、「受け入れられないのが当たり前」って思っているように見える。
だから完璧な理解を求めずにいられるんだろうか。
私はもっとちゃんと解れよと思ってしまう。
非当事者が理解できるまで待ってあげる姿勢っていうのも大事だ。
でも結局、カムアウトしようとか、してよかったとか、されてよかったって思える人たちは、別の困難にも耐えられるような関係性を最初から作っていたわけで、それは「親子」だからどうのって話じゃないよな。
ターリさんのお母さんが素敵だ。
詳しい感想⇒http://melancholidea.seesaa.net/article/149245016.html -
セクシュアル・マイノリティは、国や宗教や階級階層に関わらず、どこでもぽつんと生まれてくる。多くの場合家族はセクマイじゃない。自分がマジョリティじゃないことについて、言っちゃいけないことと思って育ってきたこどもたちが、ついに親や教師にそれを言うと、セクマイじゃないにも関わらず?そのことを真摯に考えなくちゃならなくなった大人はびっくりしたりするのだが、本人も家族も、社会の中で頭の中身を作ってくるから、まぁ大変なわけよ。この本には、テレビに出てくるようなんじゃないふつー?の人たちの往復書簡が収められてるだけ!なんだが、考えるべきことの多さったらないぞ。