- Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813011996
感想・レビュー・書評
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橘さん読むの2作目。文章表現も作品が持つ雰囲気も好みなのですが…。心情をもう一歩踏み込んで描写して欲しかったかな。母親から受けた心の傷がトラウマとなっている麻也を守ろうとする梓朗と、梓朗限定で執着する麻也の間にあるものが恋へと昇華していくには二人の心の揺れ動きがすごく大事だと思うんだけど。由宇の存在意義もちょっとピンと来ない。由宇に対する麻也の感情が曖昧なので、その存在が麻也にどんな影響してるのか掴みきれず、すっきりしない。このあたりもじっくり書いて欲しかったかも。
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途中まで受け攻め逆かと思ってました。
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かなり状況が特殊なんだけど、それを差し引いて読んでもとっても切なくて胸キュンなお話でした。超好み。
ファッション業界で働く人間が集まって暮らす”ハウス”
シロはそこを出て、学ぶためニューヨークへ。4年後帰国するが、ハウスには4年前置き去りにしたマヤがいた。マヤを守るためにも離れることが必要だったシロだったが、シロに依存しているマヤには衝撃的な別れだった。
そんね4年ぶりの再会。マヤの側にはユーという中学生くらいの子供がいて・・・。
破天荒なファッション業界で生きる人間達との同居生活の中で、傍若無人なマヤが欲するのはただシロだけってとこがもうたまりません。
しかしそこに恋愛感情はなくて。でもシロの方にその気持ちがどんどん膨らんでいっちゃうってのがまた。
依存そしてぼんやりした狂気。自分を守るのに必死な子供、相手が欲しくてたまらない子供。大人になれ切れていないけど、そこに切ないくらいの想いがある感じが胸を締め付けます。 -
想像以上によかった!シローのマーヤに対する愛の種類の葛藤、そして苦悩する姿、マーヤの純粋なシローへの執着的な愛、そこに加わるユウ。この関係が好き。続きが読みたくなる。執着愛なのにあまり重くならず読みやすい。
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こういう依存関係、だいすきです。
だいすきなんです…が、こういう関係は閉鎖的で互いしか傷つけ合えないから良いのであって子供に嫉妬するあたりはなんか、微妙な気分になった。あまりに精神的に未熟なんじゃないかな、みたいな。いや、未熟じゃないと依存関係は成り立たないのですが。まあ身勝手な注文なんですけども。それ以外はちょう好みです、紅緒さんすき。 -
梓朗の由宇に対する嫉妬や麻也の幼さが切なくなります。
登場人物は多すぎて余計でキャラがかぶってるのが難点。
最後、で?由宇はどうする?な終わり方だけど
途中が切なく萌があったので高評価 -
デザイナー×モデル(幼馴染み?)。
相変わらず独特な雰囲気で、まったりした気分の時に読むとよりいっそう気分が味わえる気がします。
同居人たちのクセがありすぎで攻めの印象が薄かった(笑) -
客観的な書き口で甘さ最小限のビターチョコのような文体なのに、どこか狂おしい切なさがある。
ハッピーエンドですが、割とどろどろの感情を書いているので読んでいて痛いです。橘さんだなぁ、という感じ。
互いに強い独占欲を持って、依存し合っての悪循環。
好きなタイプのキャラではなかったけれど、麻也の子供のような強烈な性格は魅力的に感じました。
久々の橘さんの作品という事で大切に読みました。面白かったです。 -
橘紅緒さんの作品は、どこか「儚げで秘めやか」だ。
しかしその中には、確かに強烈な感情や濃密な雰囲気が存在している。
個人的に、この人の場面場面での雰囲気描写の繊細さは最高だと思っているのだが、くせがあるので、太鼓判を押して誰にでも薦められないのが残念なところ。
登場人物たちに感情移入させつつ、客観性を持たせて痺れるような感動やもどかしく痛い感情を読者に与えてくれる。
本書もその期待を裏切ることなく、読み終えた時には「ああ、橘紅緒だなぁ…」と頷くにはいられなかった作品だった。
てゆか、あのプールのシーンがあるだけで買って正解だったよ久々にBL読んで身悶えてしまったよ…!
私の中では間違いなくBLで好きな小説5本指に入る作品(嫌いな人は嫌いだろうけど…)。
今回は特に脇役たち(?)が個性的で魅力的。
魅力的過ぎてそっちも気になってしょーがないんですけどおお!(特にニーナと千秋)
曖昧なまま終わってしまっているので、主人公2人の今後も気になるけど、周りも気になる!ってことで続編とスピンオフお願いします、橘先生! -
高星さんの絵で買うことを決め、
橘さんはたくさん本出してらっしゃるから
安心して初めて読んでみたのですが……
好きになれなかったです。
癖がある感じがあまり好きになれませんでした。
どっちが攻か受かあんまハッキリしない態度も
ちょっとうーんってなりました。
どっちが受でも攻でもいいような曖昧さは
あまり私的に好きではないなぁ。